道徳教育は,最終的にはよりよい生き方に向かって主体的に考え・判断し・行動することができる子どもを育てることである。そのために,総合単元的な道徳学習を展開し,子どもの道徳性を計画的・発展的に育てていこうとしている。
各教科や特別活動等との関連をいかに図るかが大切となるが,この際,留意しなければならないことは,各教科の学習は,その教科固有の目標や内容に従って指導がなされるものであるということである。どちらかの学習を一つの学習の中に取り入れてしまうのではなく,関連を図ることでどちらの学習においても,それぞれの目標がより達成されるようにすることが大切である。
心を拓き,のびのびと表現することによっていっそう心の内面を耕そうと考え,音楽・図画工作・体育に重点を置いて,その関連性を見いだし取り組みをすすめる。
音楽を愛好する心情や音楽に対する感性は,美しいものや崇高なものを尊重する心に通じており,豊かな情操を養うことにつながる。この豊かな情操は,道徳的心情と結びつき,道徳性を支える基本的な資質である。
学級・学年・全校音楽の時間をはじめ,音楽朝会・朝の会や帰りの会等で,豊かな情操を養っている。
▼合同音楽
創造活動の喜びを味わわせ,豊かな情操を養うことは,
道徳性の基盤を養うことになる。
図工の時間はもちろん,週一回朝の15分間をアートタイムとして位置付け,計画的に想像力や創造性集中力を育てている。
▼アートタイム
健康と安全の指導は,道徳の内容にも含まれており,明るく豊かな生活を営む態度の育成は道徳教育の基本である。また,運動における競争や協同の経験を通して公正な態度や,規則を守り協力して責任を果たす態度を育てることは,道徳性の育成そのものと言える。体育の時間や,マラソン大会・運動会・鉄棒発表・なわとび発表などの学校行事等を通して,児童の道徳性を育んでいる。
特別活動の目標は,心身の調和のとれた発達や個性の伸長など,道徳教育がねらいとする内容と共通する点が多く含まれており,道徳教育との結びつきはきわめて深い。
特に,学級活動は,学校生活の基本単位としての学級生活の中に生じる諸課題に取り組む中で,他者の受容と理解,話し合い,協力・協働,表現等の育成を図ることをねらいとしており,特別活動の全体(学級活動・児童会活動・クラブ活動・学校行事)を支える基盤であると考える。
学校生活の充実と向上のために諸問題を話し合い,協力して解決を図る活動が行われる。いずれも,異なる学年や学級,男女が協力して,生活を一層充実させるための活動であり,児童生徒の自発的,自治的な活動を通して望ましい道徳性を身につけることができる。本校では,児童会が企画提案し,1年生を迎える会やあさリンピック,六送週間等の児童会行事を行うことを通し,児童の道徳性を育んでいる。
学校生活に秩序と変化を与え、集団への帰属感を深め,学校生活の充実と発展に資する体験的な活動が行われる。これらを通して,自立的態度,学習意欲,心身の健康,協力,責任,公徳心,勤労,社会奉仕などの道徳性を育成を図ることができる。本校では,道徳教育の視点を明確にして,学校行事のねらいを決めている。
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