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平成24年度広島県道徳教育推進連絡会議(第2回)

日時

平成24年8月8日(水) 10:00~16:30

場所

広島県自治会館301会議室

参加者

(1) 各市町道徳教育推進協議会の会長が推薦する実務担当教諭

(2) 各市町教育委員会の道徳教育担当者

(3) 広島県教育委員会関係者

内容

課長挨拶

広島県教育委員会 豊かな心育成課長 中村 弘市

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○大津の事案についてのマスコミ報道を見て,自殺の連鎖にならないか懸念している。いじめの問題は,今だからやるということではなく,未然防止が大切である。

○日ごろから,「人を大切にしないといけない」「命を守る,大切にする」「生きていくことのすばらしさ」などを教えていく必要がある。そうした意味でも,道徳教育の果たす役割は大きい。

○全ての子どもに,人の気持ちが汲み取れる,物事に感動ができるような豊かな心を育てていくことが重要である。

○人と人とのネットワークを広げ,互いの取組のよさを各市町の取組に生かしていけるような協議会にしてほしい。 

報告

平成24年度各市町道徳教育推進協議会参加者アンケート結果等について

 平成24年度各市町道徳教育推進協議会参加者アンケート結果及び文部科学省が実施した道徳教育実施状況調査の広島県の結果(一部抜粋)をもとに報告を行いました。

◆アンケート等の結果から

○道徳の時間の充実について

○道徳教育の研修の充実について

○道徳教育推進教師の機能化について

○教材の開発と活用について

○保護者・地域への公開について

◆今後に向けて
○道徳の時間の特質を生かした指導の一層の工夫
 ・ねらいの明確化やそれにせまる発問構成の工夫 等

○学校と家庭・地域社会との連携の一層の工夫
 ・保護者,地域の人々の参加・協力の促進
 ・学校間・異校種間との連携を生かした推進 等

○道徳の時間の資料となる開発教材の効果的な活用の工夫
 ・年間指導計画への位置付け
 ・児童生徒の発達の段階を踏まえた指導方法の工夫 等

→配布資料 (PDFファイル)(572KB)

情報交換1・2

各市町道徳教育推進協議会等の活動状況等について 

グループ

 情報交換1では,「市町道徳教育推進協議会参加者アンケート結果を踏まえた現状と課題」及び「新学習指導要領の趣旨を生かした道徳の授業改善に係る現状と課題」について,活動状況を踏まえてグループで交流をしました。
 情報交換2では,情報交換1で参考になった取組について協議を行い,全体へ発表しました。

演習・協議

児童生徒の自尊感情の向上に向けて

 中央教育審議会答申(平成20年1月)では,児童生徒の自尊感情が乏しいことなど,心の活力が弱っていることが課題として指摘されています。本県においても,全国学力・学習状況調査や基礎基本定着状況調査での自尊感情にかかわる肯定的評価が横ばいとなっており,中学校になると低くなるという結果となっています。
 そこで,児童生徒の自尊感情の向上につながるような道徳教育の展開について,協議を行いました。

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グループ協議

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発  表

【まとめ】

◆自尊感情の向上に向けた取組のポイント

○自分への気付きを促していくこと
  自分ができたことや頑張ったこと,得意なことなどのよさに気付かせていくとともに,自分の行動や考え方を受け止め,「これでいいんだ」と自信がもてるようにしていく。

○自分の役割をもたせてやり遂げさせること
  集団や様々な人間関係における自分の役割に気付くとともに,周りの人のために役立っていることを理解できるようにする。
  そのためには,「役立っていることを実感させる」「できる自分を意識させる」「周りの人から肯定的評価を受ける場面を設定する」ことが大切。

○自分の個性を理解し,多様な価値観を受け止めること
  自分の考え方や行動そのもののよさを理解するとともに,周りの人の多様な考え方を知り,受け止めることができるようにする。

○他者とのかかわりを広げ,感謝の気持ちをもつこと
  多様な集団の中で活動し,人とのかかわりを広げるとともに,周りの人の支えがあって自分の活動が充実していることを理解し,感謝の気持ちをもてるようにする。

○自分の可能性を信じる
  自分の行動の達成感を感じるとともに,失敗や困難は自分一人だけではないという安心感がもてるようにし,努力すればできるという可能性をもたせる。

 こうしたポイントを生かす場や方法について考えを出し合い,全教職員の共通理解のもとに取組を進めていくことが重要となる。

講話

本県道徳教育の一層の充実に向けて

広島県教育委員会 豊かな心育成課 課長補佐(兼)道徳教育係長 播磨 寛宗

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 本県道徳教育の一層の充実に向けて,「教師の子どもを受容する姿勢と子ども理解の深さ」について考えたい。 

○ 子どもを受容する姿勢について考える
 《教師の姿勢》
  ・どんな場合でも,一人一人に目を向けようと努めること
  ・一人一人の子どもたちとのかかわりに連続性をもたせていること 

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○ 子ども理解の深さについて考える
 《子どもの側の意識》
  ・先生は私のことを大切にしてくれているという意識がもてること
  ・まわりの友だちも私を大切な友だちとして認めてくれるという意識がもてること
  ・学習内容が自分にとって大切なものだと意識できること

○ 子どもの自己肯定感の向上について考える
 《自己肯定感の形成要素の例》
  ・重要な他者からの肯定的な関心・評価
  ・自己の振り返り
  ・他者からの受容的態度
  ・共感的な理解

 教師に求められるものの一つに,「この子にはどんな子どもになってほしいのか,そのために何を教えればよいのかを知っていること」がある。道徳の指導では,教師はその教えることを,子どもと共に考えていくといった姿勢が大切である。

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