平成16年7月5日(月曜日) 10時00分~16時30分
総領町立総領小学校
平成16年度道徳教育実践研究指定校(新規校)の道徳教育推進者 15名
総領町立総領小学校及び近隣小中学校の教職員 約 10名
テーマ「信頼友情を育てる道徳教育」
実践事例(福山市立光小学校(PDF45.8KB) 大野町立大野東中学校(PDF134.1KB))
「信頼友情を育てる道徳教育」をテーマに各校が取り組んだ実践例の交流と協議を行う。
信頼友情の授業の主題に「本当の友情とは」という主題が多い。「友だちだからこそ~」できる,できないと葛藤するが,その根拠になる理由をしっかり述べさせることが重要である。また,自分の生活では考えられないような価値の高い友情関係をモデルとして示し,友情の深さを感じとらさせたい。
内容項目の2の視点は,他の人とのかかわりに関することである。それだけに信頼友情の授業の中でも,「相手はどんな事を考えているのだろう。」や「相手はどんな気持ちだろう。」などの相手を意識させた授業をすることが大切である。
信頼友情の授業は生活を想起させやすい内容項目である。アンケートや作文,日記などを効果的に活用し,生活のふり返りをさせたい。
尾道市立長江中学校 小田原新司 教諭
学区には,2校の小学校があるが,今年度から実施された学校選択制により,1年生は学区内の2小学校と学区外の3小学校のあわせて5校から入学してきた。
まず,1学期は
○先進校の視察や研究会に参加していくこと
○校内で研修を進める組織を作り,道徳教育を充実させる案作り等を行う
○生徒の実態を考えながら,道徳の時間を充実させていく
に重点を置いてスタートした。
(1)道徳の時間を充実させる。
(2)豊かな心を育てることに関連して,保護者や生徒とともに学校環境作りを行う。
(3)道徳の授業の地域公開や研究公開を行い,地域・保護者の方々との連携を広げ,深める。
道徳の時間を楽しいと感じている生徒は1年生の約7割に比べ,2,3先生が6割と少し低い。また,友人の意見に興味関心があるという生徒が8割と高く,道徳の時間での交流が大切になる。
第4学年
梶田なおみ教諭,小川記代教諭
友だちの身になって考えよう(2-(3))
なくしたかぎ(きみがいちばんひかるとき 光村図書)
・導入・・・「楽しいと感じるときはどんなときか」というアンケート結果を発表し,リラックスした雰囲気で授業に臨む。
・展開前段・・・資料「なくしたかぎ」を通して主人公「あきら君」の気持ちを考える。
(1)お父さん,お母さんと約束した時のあきら君の気持ちを考える。
(2)4時半になっても,友だちのかずおのかぎが見つからないときのあきら君の気持ちを考える。
(3)かぎを一緒にさがすか迷うあきら君の行動を考える。
・展開後段・・・自分の生活を振り返り,友だちに助けてもらってうれしかったことや,友だちを助けて良かったことを発表する。
・終末・・・教師の説話を聞く。
「心のノートの活用」をテーマに各校が取り組んだ実践例の交流と協議を行う。
・活用について全教職員が共通理解をする。
・活用前や学年末にオリエンテーション的な機会を設ける。
・保護者会で保護者に示し,一緒に考える。
・保管場所や持ち帰らせ方などに配慮する。
・読書タイムで読む日を決める。
・掲示板や学校通信で心のノートを紹介する。
・音楽の前に心のノートの写真を見せる。
・部活動で感じたことを心のノートに書きとめる。
○ 「信頼友情」の主題は,日ごろの子どもたちの生活との関連が大きく,教師もよく把握できているものと思いがちであるが,それを道徳の時間の中でリンクさせながら進め,考えを深めていくことはたやすいことではない。道徳の時間で生活を意識させることが大切であると思った。
○ 実践発表は,学校としての研究テーマのもと,明確なビジョンをもっての実践で,本校もそうしなければと思いました。
○ 研究授業は,少人数ならではの語りかけるような雰囲気の授業だった。児童から考えを深める発言が出たりして,子どもたち一人一人がよく考え,自分の思いを出し合っていた。
○ 心のノートの活用の協議は参考になった。掲示物への活用や保健室に置くなど,すぐにでも実践できそうなのでやってみたいと思います。
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