県庁舎レモン日記 ~レモン栽培の歴史と今年の収穫~

2020年1月17日

県庁舎レモン

広島県庁舎の敷地内にレモンの木が5本あるのをご存じでしょうか。 近年、全国的にも「レモンと言えば、広島県」と知られるようになりましたが、このレモンの木は、生産量日本一の広島県を象徴するものとして、2013年に県内の生産者団体から寄贈されたもの。 それから毎年、多くの実をつけているんですよ。

広報課職員の私は、毎日の通勤途中にこのレモンの木の横を通り、日々レモンの木々の成長を眺めてきました。 今週はそんな私が、昨年4月からの県庁舎内のレモンの様子を「レモン日記」と題して、皆さんにご報告します。 なかなか見られない (と思う) レモンの花や実がなり、そして収穫される様子などをぜひご覧ください。

ちなみに、この県庁舎のレモンには、きちんと担当がいます。 農業経営発展課という部署の職員が管理しているので、下のリンク先の「瀬戸内レモンとは」と併せて読んでみてください。 (なお、レモンの成長を毎日見ていたら、自分の子供のように思えてきた所もあり、もし感情移入がすぎる所があってもご容赦いただければうれしいです。)

瀬戸内 広島レモンとは

広島が誇る特産品「レモン」!

瀬戸内 広島レモン記念植樹

広島県のレモン栽培は、豊田郡大長村 (現広島県呉市豊町大長) が、1898年 (明治31年) に和歌山県からネーブルの苗木を購入した際、混入していたレモンの苗木3本を試植したのが始まりといわれています。 瀬戸内の気候がレモンの栽培に適していること、明治末期から大正初期にかけての価格高騰などにより、大長を中心に急激に普及し、1914年 (大正3年) には栽培面積が11haに拡大。 その後、瀬戸田地区でも急速に栽培が増え、1953年 (昭和28年) には栽培面積18ha (当時の全国の栽培面積は25ha) と、全国一のレモン生産県となりました。

そして時は流れ、2016年 (平成28年) 時点で広島県内の栽培面積は227ha (全国の栽培面積の46%) を占め、生産量も5,220t (全国シェア62%) となっています。 もちろん広島県もそんなレモンを全力で応援。 レモンを通じて様々な事業も展開しているんですよ。 レモンレシピ、レモンを使った加工品、レモン栽培を企業とコラボ…などなど。 ぜひ、広島県HPで「レモン」と検索してみてくださいね。 お待たせしました。では、レモン日記を始めます。

【4月】花が咲きました

レモンの花

春の陽気に誘われて、小さなかわいい白い花が咲きました。 皆さんは、レモンの花を見たことがありますか? 県庁に来ていただければ、今年も見ることができるはずです!

【5月】小さな実をつけました。

レモンの小さな青い実

ゴールデンウィークごろには小さな青い実がなりました。 どんぐりみたい。

【6~10月】暑い時期もなんのその。実はどんどん大きくなります。

大きくなったレモンの青い実

昨年の夏も暑かったですよね。 暑くてもレモンの実はどんどん大きくなっていきます。 ところで、皆さんは黄色の「レモン」と緑色の「グリーンレモン」は同じものだと知っていましたか? 実は、収穫時期により、熟成の進み方が違うだけなのです。 グリーンレモンという種類があるわけではないんですよ。

【11月】グリーンからイエローに色付いて。

イエローに色づいたレモンの実

だんだん日の長さも短くなってきたころ、レモンの実はグリーンから鮮やかなイエローに色付きます。 まだ、緑と黄色が半分ずつ混じっている子もいますね。 ぎっしりと実も太ってきたようで、多くの実をつけ、枝がしなってきました。

【12月】そして、収穫。

イエローに色づいたレモンの実

今年はいわゆる「表」の年だったのでしょうか。 実のなる果物は、軒並み大豊作だったといろんなところで聞きました。 県庁舎のレモンも例外ではないようです。 そして、レモンの実が大きくなり、きれいなレモン色になった12月中旬。 突然、その日は訪れたのです。前日までちゃんとそろって実っていた5本のレモンの木のうち、2本の実がきれいさっぱり無くなっているではないですか! 朝、びっくりした私はすぐに職場で周りの方に報告。

実がなくなっていたレモンの木

よくよく考えればおいしそうに実っていたので、収穫されても何の不思議もないのですが、それにしても驚きました。 まさか知らない誰かが持って行ってしまった?と勝手に心配になり、農業経営発展課にレモンの行方を確認したのです。

すると、レモン2本の実を収穫したのはその担当部署であり、レモンの実は県内の農業高校にお渡しして、実習に利用してもらうとのこと。 他の3本も近日中に収穫するとのことでした。 前年は1月になってからの収穫でしたが、今年はレモンの木のためにも早めに収穫するのがよいとの判断で、この時期に収穫したそう。

そして、その言葉どおり、数日後には全ての実が収穫されました。 レモンの実たちは、高校生の皆さんの手によって次のステージ (加工品等) に向かっていることでしょう。 一方で、後に残ったレモンの木は、どこか身軽になり、少し軽やかにも見えます。 子供である実を立派に育てあげ旅立たせたようで、人間の子育てのようにも感じました。

実がなくなっていたレモンの木

レモンの木は、次の子 (実) のためにいったん、お休みモードに。 人間もレモンも、お休みは大切ですね。 充電期間を経た後、また春に小さな白い花と出会えることを楽しみにしています。 ぜひ、皆さんも広島市中区基町の広島県庁舎にお越しの際は、正面玄関向かって左手にあるレモンの木を見て、広島県特産のレモンからも四季の移ろいを感じてみてくださいね。

瀬戸内 広島レモンとは - 広島県ホームページ
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