2019年3月1日
今年4月に大崎上島町に開校する「広島県立広島叡智学園」は、全寮制の併設型中高一貫教育校。 社会の持続的な平和と発展に向け、世界中のどこにおいても地域や世界の「よりよい未来」を想像できるリーダーを育成するとともに、県の目指す「学びの変革」のモデルとなる学校です。 「グローバルな視野」と「地域に根ざした心」の双方を大切にし、主体的に学ぶ生徒たちを支える器はどのようなものになっているのか、その「建築としての魅力」を調査すべく、2月23日の建物見学会に潜入してきました!
建物見学会には建築関係のお仕事をされている方や、学生、建築に興味のある方など、多くの方々が参加。 というのも、叡智学園の設計にあたっては「広島型建築プロポーザル」という選定方法が採用されており、価格のみではなく、デザインやコンセプト、技術など、魅力ある公共建築物として優れた提案をした設計者が選定されたため、建築物としても注目度が高いんです。 設計をされた皆さんが、「どんな活動 (アクティビティ) が生まれるか?」を想像しながら、「身体を使って考えた」という、学校施設。 では、早速第1期工事で出来上がった施設を見ていきましょう!
最初に全員で集まったこちらのスペースは、入学式などのセレモニーを開催するときには講堂に、それ以外の時には食事ができるカフェスペースになるそうです。 左側の仕切りの奥にはキッチンがあり、生徒たちは食事を受け取って、この部屋で食べられるようになっているんです! 奥の空間は音楽室となっており、隣接しているので講堂のステージとして使うこともできます。画期的ですね!
次に見に行ったのは教室です。通常「教室」というと、四方に壁のある閉鎖的な空間をイメージされる方が多いのではないでしょうか。 しかし、叡智学園の教室はちょっと違っています。 もちろん静かで勉強に集中できる空間も確保したうえで、相互に人や学びが干渉し合えるようなオープン・セミオープンな空間も存在しているんです。
見てみると、右の部屋は仕切りで周りの部屋から独立させることができますが、手前と奥の部屋はしっかり繋がっているのがわかります。 用途に応じて様々な部屋を使い分けられるのがよいですね。
お次は、寮に潜入! 寮に行くには、こちらの管理棟を必ず通らなければいけないようになっています。セキュリティ的にもバッチリですね。まるでゲストハウスのようなおしゃれな雰囲気です。
そこから進むと浴室が。 海外からの留学生にも考慮して、シャワー室も別途完備されています。
そして、こちらが生徒さん達が暮らす寮です。木材が多く使われた温かい雰囲気が特徴的ですね。
1つの家に10人が住めるようになっているようで、1人部屋、2人部屋、2人部屋を1人部屋に区切れる部屋、の3種類の部屋がありました。 各部屋はしっかり扉で仕切られているので、プライバシーもしっかり守られそうです!
さて、一部ではありましたが、いかがでしたか?校舎はのびやかで、様々な人や情報が活発に行き来できるような造りになっているのに対し、生活スペースである寮は、温かいつくりでありながらも、しっかりとプライバシーが守られており、落ち着いた雰囲気となっているように感じました。 今後は、体育館や図書スペースなども建設されていき、生徒さん達や地域の皆さんのたくさんの思い出が生まれる場所になっていきます。 4月の開校まであと少し。 県では、引き続き設計者や工事を進めていただいている施工者等、関係者の皆さんと連携して準備を進めていきます!
広島叡智学園ホームページ (外部サイト)
来春開校の県立広島叡智学園の新しい学校案内が完成! - こちら広報課「今週のトピックス」
「県立広島叡智学園」初代校長が就任! - こちら広報課「今週のトピックス」
ひろしま県民テレビ「世界で活躍するリーダーを育成!広島叡智学園の開校に向けて(その1)」 - ひろしまけんインターネットチャンネル
ひろしま県民テレビ「世界で活躍するリーダーを育成!広島叡智学園の開校に向けて(その2)」 - ひろしまけんインターネットチャンネル
ひろしま県民だより 平成30年4月号(特集「広島叡智学園が開校!」) - 広島県ホームページ
学習施設をつなぐ「学びの回廊」。中央には広場が。
校舎の真ん中に位置する広場。地域の人も自由に行き来できる。
見通しの良い職員室