2018年6月1日
気象庁のホームページによると、広島県の平年の梅雨入りは6月7日頃。 梅雨は大雨による災害が発生しやすい時期ですが、皆さんは普段の生活の中で、災害への備えをされていますか?
県では、「災害死ゼロ」という目標を掲げ、県民、自主防災組織、事業者、行政等が一体となって取り組む「広島県『みんなで減災』県民総ぐるみ運動」を展開中。 この運動を加速させていくため、各テレビ、ラジオ放送局の気象予報士、キャスターなど8名の方に「みんなで減災」推進大使に就任していただき、各局の番組などを通じて、災害から命を守るために必要な事柄の周知にご協力いただいています。
今年度は広島ホームテレビで大使の交代があり5月15日(火)、新たに気象予報士の仁木清加さん(株式会社ウェザーマップ)への委嘱式が県庁で行われ、広報課でインタビューをさせていただきました。
「みんなで減災」推進大使としての抱負は?
仁木さん 防災情報を一般の方にも分かりやすく、身近に感じてもらえるように、テレビやイベントで伝えていきたいです。
災害が発生しやすい梅雨時期。県民の皆さんに知っておいてほしいことは?
仁木さん 毎年多くの方が災害で命を失ったり、財産を失ったりしています。 「自分の住んでいる辺りは大丈夫」と思いがちですが、2014年8月の災害(※)では、深夜に住宅地で土石流被害が発生しています。 広島は土砂災害の危険箇所が多いという状況もあるので、災害はいつどこで起こってもおかしくないということを知って頂きたいです。
※ 2014年8月20日に広島市安佐北区や安佐南区の住宅地等で発生した大規模な土砂災害
どのように注意をしたら良いのでしょうか?
仁木さん 天気予報をこまめにチェックすることです。 気象庁の雨雲レーダーは分かりやすいですよ。 自分がいる場所で雨が降っていなくても、周辺の状況もあわせて見てもらえると良いと思います。
まずは自分の置かれている状況を知ることが大切なんですね。
また、広島県では、毎年梅雨入り前の時期(5月14日~6月6日)に、県民の皆さんに、県が配布する教材を参考に、地域や職場、ご家庭などそれぞれの場所で、「土砂災害や洪水などへの備え」について学んでもらう、「広島県『みんなで減災』一斉防災教室」の取組を行っています。 小学生等にも、自分の住んでいる地域の災害危険箇所や、土砂災害や洪水などの災害種別ごとの避難場所・安全な避難経路などを確認してもらおうと、各学校で風水害をテーマに学んでもらっています。 今回は、庄原市の山内小学校で実施された、「防災出前講座」の様子をご紹介します。
講師は北部建設事務所庄原支所の若手職員。 児童のみなさんは講堂に集合し、土砂災害や、土石流の映像を見ました。 講師が、テレビのデータ放送などで雨の情報を集めて、早めに判断して逃げることが大切だと説明するとみなさんは声を揃えて「はい!」と返事をしてくれていました。
その後、児童のみなさんは、教室に移動。 職員手作りの模型を使って、「砂防堰堤」がある時とない時とで、住宅街に落ちてくる土砂の違いを比べました。
また、自分達が住んでいる地域のハザードマップを皆で囲み、自宅と避難場所をシールで貼り、そこまでの避難経路を確認しました。
教室の最後には、意見を発表しようと、全員手を上げ、「帰って家族に話したい」等と話してくれました。
今回取材した、「みんなで減災」推進大使の仁木さんと、山内小学校での「防災出前講座」は、県広報番組や、広島県HP「みんなで減災 はじめの一歩」でも、ご紹介します。 皆さんも、番組やHPをぜひご覧いただくとともに、災害への備えを、できることから始めてみてください!
山内小学校での「防災出前講座」や県HP等をご紹介!
「みんなで減災」推進大使の仁木さんと小嶋リポーターが一緒に避難経路を確認
「みんなで減災」推進大使 - 広島県「みんなで減災」はじめの一歩 (外部サイト)
平成30年の梅雨入りと梅雨明け(速報値) - 気象庁ホームページ (外部サイト)
11月1日に実施!広島県「みんなで減災」一斉地震防災訓練! - こちら広報課「今週のトピックス」
災害へ「備えるフェア」を開催中! - こちら広報課「今週のトピックス」
広島県『みんなで減災』はじめの一歩 (外部サイト)
広島県「みんなで減災」県民総ぐるみ運動とは - 広島県ホームページ
大きな砂防堰堤を撮影!
真剣に講座を受講頂きました
講師、深海リポーターと記念撮影!