月刊こちら広報課 2020年3月号

今月の注目数字

やすりの製造は、全国シェア1位!

やすり

皆さん、広島県が全国的な産地として有名なものと言うと、何を思い浮かべますか? 例えば、農水産物では牡蠣やレモンをイメージする人は多いのではないでしょうか。 では、工業製品はいかがでしょう? 全国1位のシェア (出荷金額) を誇る工業製品はいくつかあるのですが、その中でも「やすり」の日本一の産地だということはご存じでしたか?

江戸時代から続く、仁方やすり

広島県内で生産されるやすりの出荷額は、年間約5.4億円。 全国では65.4%を占めるんです (数字は、2018年経済産業省「工業統計調査」)。 県内の生産の中心は呉市仁方地区とその周辺なんですよ。 やすりは、ご存じのとおり、金属や木材等の素材の面や角を削り、滑らかにするための道具です。 その起源は紀元前2,000年頃の古代ギリシャに遡ると言われ、日本では古墳時代~奈良時代頃に登場したそうです。 仁方でのやすりの生産は、江戸時代の末期に、大阪で製造技術を習得した刀匠がその技術を持ち帰ったことが始まりと言われているんですよ。

やすり

やすりは、板 (棒) 状の鋼の表面に鋭い目 (突起) を立てて (「目立て」という工程) から焼き入れ、硬化させることで作られます。 仁方のやすり製造は、明治時代以降にこの目立ての工程を機械化したこと、そして県内の工業の急成長により需要が増加したことなどによって、大きく発展しました。 現在も、高い品質でオンリーワン・ナンバーワンの技術や製品を持つ企業もあるんですよ。

ちなみに、生産者の団体によると、仁方でやすりを製造する企業には、「壺 (ツボ)」という文字や壺のマークを用いている所が多いそうです。 これは、製造工程で味噌を塗って焼き入れるため、その味噌の壺に由来するそう。

仁方のやすりのように、県内では世界に名の知られたものや全国シェアの高いもの、長く愛用されているもの、おいしい食品など、様々な製品が生み出されています。 皆さんも、お気に入りの県内製品を見つけてみてください。

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