しまなみ海道開通20周年
皆さんは、しまなみ海道を利用したことはありますか? 地元住民の方の生活道路として、瀬戸内海の島々を巡る観光ルートとして、国内外に愛好家が多いサイクリングルートとして、様々な顔を持つ「しまなみ海道」。 今年は、しまなみ海道が開通して20周年を迎える年です。
しまなみ海道は、正式名称を西瀬戸自動車道という高速道路 (愛称である「瀬戸内しまなみ海道」または「しまなみ海道」と呼ばれることが多い) で、1999年5月1日に開通しました。
開通直前の多々羅大橋 (生口島―大三島間、1998年度撮影)
広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ全長約60kmの道で、瀬戸内海の島々を計7本の橋 (伯方・大島大橋、来島海峡大橋をそれぞれ1本と数えた場合) で結んでいます。 1日あたりの平均交通量は、多い箇所で約19,000台 (因島大橋、2018年度) になるなど、本州と四国、各島々を結ぶ大動脈です。 しまなみ海道が通る瀬戸内海の島々は、歴史的にも文化的にも見どころの多い地域。 しまなみ海道の開通により、それぞれの地域によりスポットライトが当たり、観光客の増加につながっています。
向島:高見山。島内には尾道を舞台とした映画のロケ地も。
因島:因島水軍城。日本遺産に認定された「村上海賊 (水軍)」の資料が展示されています。
生口島:瀬戸田レモン。広島県はレモンの生産量日本一です。
その他のしまなみ海道の見所は、ひろしま観光ナビをご覧ください。
また橋梁部では、高速道路であるにも関わらず、歩行者や自転車、原動機付自転車が通行できる道路が設けられていることも、しまなみ海道の特徴の一つです。(それぞれ規模や形式の異なるバラエティに富んだ橋が架けられているのはご存じでしたか?)
2015年には、CNNが選ぶ世界で最も素晴らしい7つのサイクリングコースに選ばれています。 「サイクリストの聖地」としても知られていて、休日ともなると多くのサイクリストたちが各地から訪れ、思い思いのペースでサイクリングを楽しんでいる様子が見られるのも「しまなみ海道らしい」一面です。
ひろしまサイクリング(しまなみ海道編) - ひろしまけんインターネットチャンネル
開通20周年を記念して、6月1日(土)、2日(日)には各地でイベントが開催されます。
JR尾道駅前では、STU48が登場するオープニングセレモニーを皮切りに、「STU48と走ろう!『しまなみサイクリング』」や帆船「みらいへ」によるクルーズ体験、美味しいドリンクや食べ物、袴の着付け体験といった小さなお店が集まる「おのみち手しごと市」などが開催されます (一部有料、事前申込要)。
また6月1日(土)には、20周年に合わせて、20台のロードスターがJR尾道駅前を出発し、子どもたちを乗せ、連なって大三島の道の駅「多々羅しまなみ公園」を目指すそうです。 イベント会場やしまなみ海道の各所でご覧になった際は、ぜひ写真など撮影してみてください。
その他にも、多々羅しまなみ公園や、しまなみ海道の3つのサービスエリア・パーキングエリア (大浜PA下り、瀬戸田PA上り、来島海峡SA) でも様々なイベントが催されるとのこと。
イベントへの参加だけでなく、風光明媚な瀬戸内海の風景を見ながらのサイクリング、それぞれの島の観光スポットめぐりなど、皆さんもこの機会にしまなみ海道へ訪れてみませんか?
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