2019年は、浅野氏・水野氏入封400年!
元和5年 (1619) 年、江戸時代の広島の地に二人の武将が足を踏み入れました。 一人は広島藩初代藩主・浅野長晟 (あさのながあきら)。 もう一人は福山藩初代藩主・水野勝成 (みずのかつなり) です。
浅野長晟は和歌山から広島に入りました。 この時、上方風の高度な技術や文化の担い手を一度に多数迎え入れたことが、産業・経済の飛躍的発展をもたらす原動力となりました。 明治まで12代続いた浅野氏は、積極的な干拓により広大な土地を拓き、また、城下広島を中心とし、領内の主要な経済的要所である宮島・尾道のほか、領国市場を整備し、商工業の活性化に努めました。
水野勝成は「鬼日向」の異名を持つ猛将で知られる一方、福山藩においては領内の治政に力を尽くしました。 城下町の建設をはじめ、綿花栽培の奨励による繊維産業の育成や上水道の敷設、戦国時代以来荒らされていた神社仏閣の修理・再建など、今日の福山発展の礎を築いた人物です。
来年、2019年はそんな歴史のひとつの転換点から400年を迎える節目の年。 そこで、県内ではこの400年間の歴史を改めて知ることのできる様々な記念事業が実施されます。
広島の歴史は、これまで主に戦後の復興という部分にスポットがあてられ、被爆以前の歴史や文化が取り上げられる機会はあまり多くはありませんでした。 そこでこの節目の年を契機に、浅野氏広島城入城以降の広島の歴史・文化を再発見していただけるよう、広島市内を中心に美術館等での企画展、講演会、その他各種イベント等が実施されます。
現在は、期間中に実施するイベントなどの事業を募集しているほか、事業を盛り上げ、周知や広報に活用するためのロゴマークを12月末にお披露目予定ですので、お楽しみに!
福山城は2022年に築城400年を迎えることから、「福山城築城400年記念事業」も動き始めています。 来年の初代藩主水野勝成入封400年には、福山城はもちろん、藩主ゆかりの鞆や神辺、新市、沼隈・内海地域でコンサートやお祭りなどのイベントのほか、フィールドワークなど様々な行事が開催されます。
また、市民の皆さんが企画・実施する「市民企画事業」を募集していますので、イベントへの参加はもちろん、一緒に盛り上げていきましょう!
県内外のより多くの方に、県内の歴史・文化を幅広く知ってもらえるよう、両事業は連携しながら進められています。 ぜひこの機会に、ご自分が住む地域の歴史や文化を見直し、もっと広島を好きになってみてはいかがでしょうか。