私は「しょうばら花会議」を主宰し、毎年春と秋に期間限定で、個性豊かに演出された個人のお庭を一般公開する「庄原さとやまオープンガーデン」のお手伝いをしています。
平成22年に庄原の市街地を中心に11人で始めましたが、今では、西城や東城、比和など市内全域に広がり、お庭を公開してくださる“庭主(にわぬし)”さんは40人を越えています。
ふるさとの庄原でみんなに楽しんでもらえる庭を作りたいと、大阪からUターンされた方もいらっしゃいます。
花の魅力は、その美しさで人の心を癒し、手をかければかならずそれに応えてきれいになってくれることです。
一生懸命手入れをした庭を見て、喜んでもらえたり、お話をしたりすると、楽しさも倍増して、励みにもなります。
これからも一人でも多くの“花友”や“庭友”を増やしていきたいです。
私の庭は庄原市役所のすぐそばにあるので、ぜひお越しください。
今から25~26年前、まちに花があふれていれば、子どもたちの気持ちも穏やかに、のびのびと育つのではと考え、庄原市が花によるまちづくりを始めました。
しかし、市や観光協会、女性会などが別々に活動していて、今一つまとまりがない状態でした。
そんな時、ある講演会で、「花によるまちづくりを成功させるには、一人でもいいから、がむしゃらに取り組む人が必要だ」という話を聞き、「それは私の役目だ!」とひらめいたんです。
さっそく講演者に手紙を書いてアドバイスをいただき、玄関先から「花と緑のまちづくり」を進める「しょうばら花会議」を始めました。
今では多くの庭主さんが作ったお庭でまちが美しくなり、それを見に庄原を訪れる方も増えて人の輪が広がり、たくさんの方に喜ばれている。
とてもうれしいことですね。
何かやりたいことがあれば、そのことをみんなに伝えて、いろんな人と手をつなぐことが大切だと思います。
今年から広島県の女性会の会長も務めることになり、忙しくしていますが、20年ほど前から海外の史跡や美術館などを見る機会が時折ありました。
その土地の文化に触れることを楽しみにしていますが、どこに行っても何かふるさとの庄原に通じるものを探してしまいますね。
特にヨーロッパのロマンチック街道を訪れたことは、私がオープンガーデンを始めるきっかけになりました。
音楽を聴くだけでなく、歌うのも好きで、地元のコーラスグループにも参加して24年になります。
花と音楽を満喫していて、私はとても欲張りな人生を楽しんでいると思います。
「花と緑のまち」はたくさんあるので、全国の人たちにも胸を張って自慢できるような、庄原独自の、他にはない「花と緑のまち」にすることが今後の目標です。
これからも私自身が楽しみながら活動を続けていきたいですね。