広島県地域新エネルギービジョン
 
[背景]
 私たちの産業活動や家庭生活は,石油や石炭などの化石燃料を大量に消費することで成り立っていますが,こうした化石燃料はいずれ枯渇する資源であり,いつまでも利用できるものではありません。
 また,化石燃料の大量消費は,地球温暖化の原因として大きな問題にもなっています。
広島県におけるエネルギー消費量や温室効果ガスの排出量は増加傾向にあり,化石燃料の消費を減少させるためにも,新エネルギーの導入を積極的に進める必要があります。
 さらに,新エネルギーの導入は,関連技術の開発や活用を伴うため,産業振興,地域活性化への波及も期待されます。
 
[計画の基本事項]
対象地域 広島県全域
対象
エネルギー
《石油等代替エネルギー》
自然エネルギー:太陽光・風力発電,太陽熱・温度差・雪氷冷熱利用エネルギー
バイオマス等エネルギー:廃棄物・バイオマス発電及び熱利用
天然ガスコージェネレーション,クリーンエネルギー自動車,燃料電池,マイクロ水力発電等
目標年度 平成26(2014)年度[今後10年間の計画]
 
[目標数値]
《供給サイドの新エネルギー》 《需要サイドの新エネルギー》
(単位:kl) (単位:台,kw)
区分 現状(H15) 目標(H26)
太陽光発電 3,100 6,700
太陽熱利用 39,500 42,300
風力発電 0 100
バイオマス発電 13,600 73,900
バイオマス熱利用 226,300 273,200
廃棄物発電 9,400 61,300
廃棄物熱利用 38,200 110,300
合計 330,100 567,800
区分 現状(H15) 目標(H26)
クリーンエネルギー自動車 2,600 12,400
天然ガスコージェネレーション 80,400 133,200
燃料電池 200 19,700
※供給サイドの新エネルギーの単位は,原油換算による
 
[新エネルギー導入の基本方針]
導入推進の視点 重点分野
自然活用の視点
マイクロ水力発電(簡易な水力発電の普及)
環境学習の推進(小学生を対象にしたエネルギー学習)
資源循環の視点
木質バイオマス
廃棄物(焼却施設更新時にエネルギー化施設を導入)
新産業育成の視点
環境にやさしい次世代エネルギーの水素関連技術の普及
 
[推進方策]
区分 内容
事業者
新エネルギー設備及びクリーンエネルギー自動車に対する県費預託融資制度による支援
国等の助成制度の情報提供による利用促進
県民
市町,住民等各主体の連携による新エネルギーの導入を促進するため,地域の基盤組織となる地球温暖化対策地域協議会を通じた支援・普及の実施
地球温暖化防止の中核的な役割を担う県地球温暖化防止活動推進センターの強化
行政
一般焼却施設更新時にエネルギー化設備を導入
基盤づくり
環境学習の推進
普及啓発(メディアを活用した広報,「ecoひろしま」による情報提供等)
 

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