2. 自然公園等の指定
 
現状と課題
  
 我が国を代表する優れた自然の風景地やそれに準ずる地域,都道府県を代表する優れた自然の風景地は,「自然公園法」に基づきそれぞれ国立公園,国定公園,都道府県立自然公園に指定し,生物多様性の確保など自然環境の保護を図るとともに,自然とのふれあいの場として適正な利用を推進しています。自然公園の保護と利用を適正に行うために,それぞれの公園ごとに公園計画が定められています。
 県内には,瀬戸内海国立公園,比婆道後帝釈国定公園,西中国山地国定公園及び6箇所の県立自然公園があり,それらの面積は県土の約4%を占めています。また,県内の優れた自然環境の保全を図るため,「広島県自然環境保全条例」に基づき「県自然環境保全地域」等の指定を行っています。
  
図表3-1-5 自然公園の面積(平成15.4.1現在)
区分 箇所数 総面積(ha)  
 特別地域 普通地域
  うち特別保護地区
国立公園 1 10,681 7,569 203 3,112
国定公園 2 20,731 20,731 692
県立自然公園 6 6,441 6,441
9 37,853 34,741 895 3,112
資料:県自然環境保全室
  
図表3-1-6 
県自然環境保全地域等の地域数及び面積(平成15.4.1現在)
区 分 地域(区)数 総面積(ha)
県自然環境保全地域 27
2,054 (特別地区1,248,普通地区806)
緑地環境保全地域 22
818  
自然海浜保全地域 19
17 (陸域面積)
68
2,889  
資料:県自然環境保全室
  
[施策の方向]
「自然公園法」「広島県自然環境保全条例」等に基づく優れた自然や貴重な動植物が生息する地域の保全・管理
  
施策の展開
  
 優れた自然の風景を有する地域や貴重な動植物の生息する地域を自然公園や県自然環境保全地域等として指定し,その保全・管理に努めます。
  
平成14年度に講じた施策・平成15年度に講じる施策
  
自然公園等の保全と管理[自然環境保全室]
  
 公園指定以降の自然的・社会的条件の変化に対し,公園計画の見直し(再検討・点検)を行うとともに,保護と利用の調和を図ります。
  
[平成14年度事業実績] 公園計画に基づいた適正な保護・管理を行い,自然公園指導員等による利用の適正化や事故の防止に努めました。また,比婆道後帝釈国定公園(島根・広島県地域)については,区域の明確化や県民の森(西城町)の編入等を行いました。
[平成15年度事業内容] 引き続き,公園区域内を適正に保護・管理し,景観の維持や利用の増進を図ります。

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