第2章 環境の現状及び環境の保全に関する施策



第5節 ≪地球≫地球環境の保全に貢献する広島

TOPページへ BACK NEXT

 環境問題は、産業公害から都市・生活型公害へと推移し,近年では,地球温暖化,オゾン層の破壊,酸性雨など地球的規模の環境問題へと推移している。
 こうした地球環境問題は,被害・影響の範囲が地球的規模の空間的広がりを持つことから,国際的な取組が必要とされる広域的な問題である。

1 広島県の地球環境保全推進体制

 本県では,地球環境保全対策を総合的に推進していくため,庁内組織として,「地球環境問題対策協議会」,「地球環境対策室」を設置し,県における基本方針の協議や庁内の連絡調整等を図っている。
 また,県民組織である「環境にやさしいひろしま県民会議」や県内企業の組織である「ひろしま地球環境フォーラム」などと連携・協力を図っている。

2 地球温暖化推進対策の推進

 平成12年3月に策定した広島県地球温暖化対策実行を推進することにより,県自らの省資源・省エネルギー,廃棄物の減量化,グリーン購入などに一層努める。
 また,「環境にやさしいひろしま県民会議」が行う自主的取組を支援するとともに,広島県地球温暖化防止活動推進センター((財)広島県環境保健協会)と連携して,二酸化炭素の排出実態調査を実施するなど,地球温暖化防止対策の取組を推進している。

3 オゾン層保護対策の推進

 県では,フロンの回収・処理を推進するため,県民,関係事業者,行政で構成する「広島県フロン回収推進協議会」を設置し,県内のフロン回収・処理システムを運用しているほか,中四国地域も含めた広域的な回収・処理を推進している。

4 環境国際協力

 県では,国や国際協力事業団(JICA)と協力して,平成元年度から環境分野の研修員を受け入れ,研修を行うとともに,環境保全技術の移転に努めている。
 このほか,友好提携を結んでいる中国四川省と「国際保護合作事業」として研修員の受け入れや技術協力員の派遣,共同研究員の相互派遣などの環境協力を行っている。

■ 世界の二酸化炭素排出量
■ 地球環境保全対策の推進体制