現在はファッションが多様化し、ジーンズにも個性が求められる時代。実際、既製のジーンズを持ち込んで「こんなふうにしてほしい」と、デザインの加工を依頼されることも多い。自分で描いたデザイン画を持ってくるお客さんもいる。そんなとき、柔軟な感性が生きてくる。それも体型に合った動きやすいものを作るということが大前提だ。「お客さんをぱっと見たら、だいたいのサイズは分かる」という安田さんには、洋服店(オーダーメード)で長年、職人として修業した下積み時代がある。技術への信頼は壁にずらっと張られた注文票を見れば、一目瞭然だ。
東京や大阪のショップとの取引きも多く、これまで大都市へ出店の話が何度もあった。「例えば、生地を火ばしで焼いたりオイルを付けたりしてわざと古着に見せるような生地の加工一つとってみても、デニムのメーカーがこの地にあるからこそすぐに対応できる。また、そうしたメーカーとの情報交換から流行をいち早く察知できるんです。これからも生まれ育ったふるさとを離れる気はないですね」

カッターでジグザグに裂いて加工。
いわゆる、今どきの「ダメージジーンズ」に施されている。
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