#062

多家神社(埃宮)の宝蔵

設計
不詳
施工
17世紀
住所
安芸郡府中町宮の町3-1-13(Google Map

府中町は安芸国府があったといわれる由緒ある地域です。多家神社(埃宮)は古事記・日本書紀ゆかりの地と伝わります。江戸期に所在不明になりましたが、明治に入り現在地に改めて創建されました。このとき広島城三の丸にあった稲荷神社の社殿を移築しています。これらの社殿のうち宝蔵が当時のまま残っており、現存する数少ない広島城の建物とされています。
奈良の正倉院と同じ校倉造(あぜくらづくり)であり、柱ではなく壁全体で屋根を支えているのも特徴です。壁を構成する部材は、五角形(三角形の2ケ所の角を落としたもの)の断面が通例ですが、本作では六角形(四角形の2ケ所の角を落としたもの)であり、現存する校倉としては唯一のものとされています。
[県指定重要文化財]

拡大写真
  • 写真1