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5-2.開発による渇水への影響と梶毛ダムの効果

印刷用ページを表示する掲載日2011年12月1日

【開発による渇水への影響】

 梶毛川では,現状でも流況が悪く,農業用水の取水に支障をきたしています。また,動植物の保護や景観等の河川環境上必要な水量*注1を満足していない区間があります。今後,流域の開発が進むと,さらに常時の水量が減少して,農業環境はより悪化し,河川環境上必要な水量の不足区間も梶毛川全区間に及び,動植物の生息・生育等に対して大きな影響を与えることが懸念されます。
 そこで,梶毛川については,動植物の保護や景観等の河川環境上必要な流量を確保しつつ,農業用水の取水を円滑に行なえるように,流水の正常な機能を維持するために必要な流量(正常流量*注2)を設定しています。正常流量は10カ年第1位相当の渇水時に対応可能な安全度を確保するものとし,石内川との合流点付近の上中地点において,年間を通じて概ね0.06立方メートル毎秒としています。今後,渇水時には正常流量を確保できるように努めていきます。

【梶毛ダムの効果】

 八幡川水系河川整備計画では,梶毛ダムを梶毛川における正常流量の確保施設と位置付けており,洪水時の流出水を梶毛ダムに貯留しておき,川の水量が少なくなる渇水時に,ダムの貯留水を補給することにより,農業用水や魚類などの生態系の生息に必要な流量を確保することにしています。
 渇水時に梶毛ダムから補給することにより,河川の水量は農業用水の取水後においても,河川環境上必要な水量を満足できるように改善されることとなります。


注1)河川環境上必要な流量:河川環境に関係する9項目((1)舟運,(2)漁業,(3)景観,(4)塩害の防止,(5)河口閉塞の防止,(6)河川管理施設の保護,(7)地下水位維持,(8)動植物の保護,(9)水質保持)それぞれについて必要な流量を算出し,最大値となる流量のことをいいます。

注2)正常流量:農業用水の取水後においても,河川環境上必要な流量を満足しうる流量のことをいいます。


土地利用

今の土地利用での渇水状況

石内川流域の開発状況と渇水との関係

水が少なくて下に行けません

渇水時の水量(梶毛川)

渇水時の水量(梶毛川)


土地利用

梶毛ダムがなくて西風新都開発をした場合の渇水状況

石内川流域の開発状況と渇水との関係

梶毛川にはもう住めません

渇水時の水量(梶毛川)

渇水時の水量(梶毛川)


土地利用

梶毛ダムがあって西風新都開発をした場合の渇水状況

石内川流域の開発状況と渇水との関係

梶毛川も住みやすいです

渇水時の水量(梶毛川)

渇水時の水量(梶毛川)


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