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5-1.開発による洪水への影響と梶毛ダムの効果

印刷用ページを表示する掲載日2011年12月1日

【開発による洪水への影響】

 流域が,森林や水田や畑などであれば,雨水はその場にたまり,ゆっくりと地中に浸透し,雨水は川に急激に流れ込むこともありません。しかし,流域の開発が進み,地表面がアスファルトやコンクリートで被われると,貯留効果や地下浸透がなくなり,洪水時に川に流れ出てくる水の量が多くなり,川の水位もこれまで以上に高くなってしまいます。
 石内川における流域の変化と洪水流出現象の変化をみると,流域の開発による土地利用の変化が洪水のピーク流量を大きくし,川が安全に流せる能力を大きく上回り,川の水位も堤防の高さにまで上昇し,石内川から氾濫する恐れが今以上に強くなります。

【梶毛ダムの効果】

 そこで,開発に伴う流出量の増加により,治水安全度の低下が懸念される石内川沿川を洪水氾濫から防御するために梶毛ダムを建設します。
 梶毛ダムにより上流からの流出水を一時的に貯めることにより,石内川のピーク流量を低減させます。これにより,石内川の洪水時の水位を低下させ,洪水を安全に流すことが可能となります。

土地利用

今の土地利用での洪水状況

石内川流域の開発状況と洪水との関係

なんとか川の中におさまっています 

開発前は,森や水田等による雨水の貯留や地中への浸透により,川へ急に流れ込むことはありません。

洪水時の水の出方(石内川)

今の土地利用状況でも,洪水時には,川が安全に流せる能力以上の出水となっています。

洪水時の川の水位(石内川)

八幡川合流点から1キロメートル上流付近

3.80メートル

 

土地利用

梶毛ダムがなくて西風新都開発をした場合の洪水状況

石内川流域の開発状況と洪水との関係

今にも川からあふれそうです 

流域の開発が進み,地表面がコンクリートにおおわれると,川へ流れ出てくる量が増加します。

洪水時の水の出方(石内川)

流域の開発により,出水量はさらに増加し,川の能力を大きく上回るようになります。

洪水時の川の水位(石内川)

八幡川合流点から1キロメートル上流付近

開発により,今にも川からあふれるところまで水位が上昇

 

土地利用

梶毛ダムがあって西風新都開発をした場合の洪水状況

石内川流域の開発状況と洪水との関係

十分安全に流れていけます

ダムにより上流からの流出水を一時貯めることで,下流の流量を低減させます。

洪水時の水の出方(石内川)

梶毛ダムの完成により,洪水時の出水量を川が安全に流せる能力まで低減させます。

洪水時の川の水位(石内川)

八幡川合流点から1キロメートル上流付近

ダムの完成により川の水位は,60センチメートル低下し,洪水を安全に流下させることが可能になります。


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