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瀬野大橋(せのおおはし)

印刷用ページを表示する掲載日2015年3月11日
瀬野大橋 

諸元

路線一般国道2号
所在地広島市安芸区瀬野(瀬野川)
完成昭和29年3月
橋長60.0m
最大支間長25.2m
設計荷重一等橋 13tf
上部工形式3径間連続鋼鈑桁橋
有効幅員7.5m
車道幅員6.5m
管理者国土交通省

溶接技術向上への確かな歩み 

 広島市東部の安芸区瀬野は,山陽本線の難所「セノハチ」として有名な瀬野駅がある地であり,瀬野駅前を通る国道2号の500m西側で瀬野川に架かる橋が,瀬野大橋である。

 本橋は,戦後の第1次改築が本格的に開始された,昭和20年代後半に建設された橋であり,同じ国道2号の恵川新橋が架けられた後の時代でもあることから,溶接技術を適用した鋼鈑桁橋を採用することとなった。

 瀬野大橋と恵川新橋は,共に3径間の鋼鈑桁橋であるが,ゲルバー桁の恵川新橋に対して,本橋では連続桁を採用したため,我が国で初めての全溶接による3径間連続鋼鈑桁橋となったのである。

 本橋は,桁の長さが58.8mであるため,工場製作した3分割の桁を現場に搬入し,中央径間のモーメントが0に近い箇所を現場で溶接して桁を完成することとしていたが,桁製作に先立ち,現場溶接部の現寸大の供試体を作り予備実験を行なったほか,溶接工の技量試験を行なうなど,施工に万全を期した。

 この橋の完成により,我が国の橋梁溶接技術は,また一歩前進することとなり,来るべく高度経済成長時代を控え,さらなる技術向上への確かな足掛かりとなったのであった。

受賞履歴 

  • 昭和29年度全建賞準賞(道路部門)

位置図

アクセス情報

電車

  • JR瀬野駅より,徒歩約500m

お車

  • 山陽自動車道志和ICより,約10km,約20分

 

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