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令和3年度海底耕うん効果検証事業について

印刷用ページを表示する掲載日2022年1月24日

令和3年度海底耕うん効果検証事業について

(1)プレス資料:R3.11.24記者発表資料(海底耕うんのモデル事業を実施します!!) (PDFファイル)(513KB)

(2)実施場所:呉市下蒲刈島及び上蒲刈島の南側地先水面,100ha

(3)耕うん作業:令和3年11月26日から29日まで

(4)令和3年度の実施状況

 1日20隻ほどの小型底びき網漁船が4日間,1日5時間かけて100haの範囲を耕うんしました。

 関係者の皆さま,ご協力いただき大変ありがとうございました。

○海底耕うんの様子

写真1枚目(耕うん開始)写真2枚目(耕うん範囲の目印)

※写真1枚目(左): 午前10時。整列して一斉に耕うん開始。

※写真2枚目(右): 100ha範囲の四隅に目印の海上ブイを設置。

写真3枚目(桁や網に付着する泥や貝の足糸)写真4枚目(耕うん終了)

※写真3枚目(左): 桁のツメや網には泥や貝の足糸が付着。 

※写真4枚目(右): 午後15時,耕うん作業終了。100ha範囲の全体を耕うんできました。

 

(5)耕うん効果の検証結果(耕うんから6か月後まで)

これまでに,次のような変化が見られていますので,ご紹介します。

・11月下旬の耕うんから1か月間程度,底質の還元性が弱まりました。

R3_1底質_実験区と対照区の平均値比較(ORP)

・11月下旬の耕うんから半年後には底生生物(ベントス)が増える傾向を確認しました。

 なかでも,二枚貝や多毛類(ゴカイの仲間)が増える傾向を確認しました。

R3_2マクロベントス個体数_実験区と対照区の区域平均値比較R3_3マクロベントス_ホトトギスガイ

※写真:海底耕うんから6か月後の実験区で出現量の多かった二枚貝(ホトトギスガイ)の稚貝。目盛りは1mm。

・耕うんの程度が強い地点では,底生生物がより多く発生する傾向が確認できました。

R3_4マクロベントス_6ヵ月後の個体数比

※上記図:海底耕うんから6か月後(5月)のマクロベントスの個体数比

引き続き,有識者・研究機関の助言も参考に,海底耕うんの効果(もくろみ:海底耕うんにより底質環境が改善し,魚のエサとなる底生生物が増え,魚も増える)を経時的に検証していきます。

R4.6海底耕うん地区における環境改善効果検証業務報告(概要版) (PDFファイル)(1.34MB)

 

 
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