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「ひろしま木造建築協議会」が木造・木質化をサポートします

印刷用ページを表示する掲載日2018年6月6日

「ひろしま木造建築協議会」が平成30年度通常総会を開催

 平成30年5月25日に,広島県民文化センターにおいて,「ひろしま木造建築協議会」の平成30年度通常総会を開催しました。
 「ひろしま木造建築協議会」は,平成26年度から平成27年度の2か年にわたり広島県が実施した「ひろしま木造建築塾」を修了した建築士と「木材コーディネート講座」を受講した森林林業木材産業等の関係者,計53名・団体で構成され,県産材を使用した木造建築物の普及啓発に取り組むことを目的としています。 →「ひろしま木造建築協議会」設立総会の様子はこちら
 通常総会は,来賓として広島県農林水産局から福田淳林業振興部長を,オブザーバー会員からは(一社)広島県木材組合連合会 川村晃常務理事,NPO法人サウンドウッズ 安田哲也代表理事ご臨席のもと,協議会会員43名(出席会員19名,委任状24名)の参加で行いました。
総会

開会にあたり,あいさつする協議会の柴田安章会長((株)NSP設計 取締役副社長)
会長挨拶

会長あいさつに続いて,祝辞を述べる広島県の福田淳林業振興部長
祝辞

 あいさつの後,柴田会長を議長に選出し議事に入りました。議事では平成29年度事業報告と平成30年度事業計画について,審議が行われ,原案どおりに採択されました。
 また,協議事項として,事務局から,会員の拡大と会費の徴収について,会員の意向を聴きながら検討を進めていく旨の提案を行い,了承されました。

 平成29年度事業報告(第1号議案) (PDFファイル)(200KB)
 平成30年度事業計画(第2号議案) (PDFファイル)(198KB)

「ひろしま木造建築協議会」技術研修会の開催

  通常総会に引き続いて,協議会会員が,設計・監理を行った木造建築物件について,施工中あるいは完成後に明らかになった気づき等を会員で共有することを目的とした「技術研修会」を開催しました。技術研修会では,(株)NSP設計の柴田安章氏から,「道の駅センザキッチン(山口県長門市)」について,(株)酒井建築コンサルタントの酒井俊壮氏から,「事務所建築2事例(広島市,呉市)」について,(有)立石建築設計の立石光紀氏から,「看護小規模多機能施設あったかい家(東広島市)」について,それぞれ事例報告を行いました。
事例紹介

 事例報告に引き続いて,NPO法人サウンドウッズの安田哲也氏をコーディネーターに,事例報告した柴田安章氏,酒井俊壮氏,立石光紀氏の3名にパネリストとして登壇いただき,パネルディスカッションを行いました。

【コーディネーター】
         安田哲也氏
安田氏

【パネリスト】
            柴田安章氏                      酒井俊壮氏                         立石光紀氏
柴田氏酒井氏立石

 パネルディスカッションでの意見交換等の主なポイントは以下のとおりです。

【木造と他構造の比較において苦労した点】
・別棟解釈により面積制限を回避する通達を適用する大規模建築物においては,棟間の取り合い部の防火処理や施工手順の調整が非常に複雑となるため,十分な検討が必要である。また,情報の共有も有効である。
・住宅用サッシとビル用サッシを併用する場合は,納まりの違いを踏まえた意匠的な調整が必要である。
・仕上げ材で木製材品を使用する場合は,色目が不均一である場合が多く,選り分ける手間や余材が必要である。
・コストが厳しく既成住宅用木材がメインとなる場合は,ダイナミックな空間構成に向かない。
・補助金を受ける場合は,完成期限に注意が必要。十分な工期を確保できなくなる可能性がある。
・JAS構造材でない場合は,材の供給側でなく使用側が性能管理を行い,責任を負うことになる。

【構造用製材に求めること】
・県産材を指定した場合は,かならず産地証明書を付けるべきである。
・補助金の対象範囲は県産材にとどめるのでなく,圏域材・国産材に広げるべきである。

【協議会が担う役割】
・会員が関わった木造建築物のコスト,使用木材量,その他情報を蓄積・共有し,会員の業務を後押しする。
・協議会の実績や活動内容の発信による事業主への広報活動と,木造・木質化に対する事業主への安心材料を提供する。
・会員内での県産材等の安定的な材料供給モデルの共有を行い,他物件へ波及しやすくする。
・学校や保育など木造に興味をもっている分野に対する重点的なPR活動を実施する。
・パンフレットなどを活用し,事業主の安心感につなげ,新たな木造プロジェクトを発掘する。

 協議会では,今年度も,広島県内における木造建築物の普及に向けて,積極的に活動して参ります。詳しくは,以下の案内チラシ等をご覧ください。

「ひろしま木造建築協議会」のご案内

 「ひろしま木造建築協議会」は,安心・安全で魅力的な木造・木質化実現のために集まった専門家集団です。木材と建築に関わる技術開発,安全性の検証等をトータルに推進し,「ひろしまの木」でぬくもりあふれる事業空間(商業施設,医療・福祉施設,保育・教育施設等の木造・木質化)を提供します。

 ひろしま木造建築協議会 案内チラシ (PDFファイル)(3.68MB)

会員数(平成30年5月1日現在)

 65名・団体 (会長:株式会社NSP設計 柴田安章,事務局:広島県林業課)
 ・ひろしま木造建築塾修了者(建築士) 35名
 ・森林林業・木材産業等事業者 18団体
 ・オブザーバー 12名・団体

 ひろしま木造建築協議会 会員名簿 (PDFファイル)(226KB)

「ひろしまの木」でつくろうPRリーフレット

 木造建築は新しい時代を迎えています。林業の専門家,建築士,製材・内装のプロなど,木造化・木質化の様々なスペシャリストたちが集まり,木造建築の技術開発,安全性の検証が重ねられています。
 「木」でつくる可能性は飛躍的の向上し,ユーザーの木造への支持も高まっています。
 広島で多くの人に喜ばれる事業展開を目指す皆さま,施設づくりに「ひろしまの木」による木造建築や内外装の木質化をご検討ください。

 木造木質化普及啓発リーフレット (PDFファイル)(3.91MB)

「ひろしま木造建築塾」修了者(建築士)

 平成26年度ひろしま木造建築塾の取り組み➣こちらをクリックしてください

 平成27年度ひろしま木造建築塾の取り組み➣こちらをクリックしてください

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