新型コロナ経口治療薬ゾコーバ錠の取扱いについて

ゾコーバは令和５年３月31日より一般流通が開始されました。

新型コロナ感染症の経口治療薬（ゾコーバ）について

　新型コロナウイルス感染症の患者を対象とした経口抗ウイルス薬「エンシトレルビル」（販売名：ゾコーバ錠125mg。以下「ゾコーバ」という。）については，令和４年11月22日に新型コロナウイルス感染症の治療薬として緊急承認されました。

県民の皆様へ

　ゾコーバは，令和５年３月31日に一般流通が開始されており，すべての医療機関において，医師の判断のもと，処方可能となっております。
　なお，特定の薬とは一緒に服用できないため，医療機関を受診される際には，現在服用中の薬の情報が把握できるよう，お薬手帳やお薬説明書などを用意してください。

医療機関等の皆様へ

投与対象者

・重症化リスク因子のない軽症から中等症の新型コロナウイルス感染症患者

※ ゾコーバの使用に当たっては，併用禁忌及び併用注意の薬剤が多数あることから，処方の際には，服薬中のすべての薬剤の確認が必要とされています。

使用できない方（例）

・腎機能又は肝機能障害のある患者でコルヒチンを投与中の方

・妊婦又は妊娠している可能性のある女性

・１２歳未満の小児

・無症状者

※ 製造販売業者より，ゾコーバ投与後に妊娠していることが判明した症例の報告がありましたので，本剤の処方を行う医療機関におかれては，患者が「妊娠していない」又は「妊娠している可能性がない」ことを，入念にご確認ください。
→【厚生労働省事務連絡】新型コロナウイルス感染症における経口抗ウイルス薬（ゾコーバ錠 125mg）の使用にあたっての注意喚起について

　【厚生労働省事務連絡】新型コロナウイルス感染症における経口抗ウイルス薬（ゾコーバ錠 125mg）の使用にあたっての注意喚起に係る追加の情報提供（新資材の活用の依頼等） 

​投与時の注意点（日本感染症学会作成ガイドライン「COVID-19に対する薬務治療の考え方第15版」より）

・重症化リスク因子のない軽症例の多くは自然に改善することを念頭に，高熱・強い咳症状・強い咽頭痛などのある者に処方を検討すること。

・重症度の高い患者に対する有効性は確立されていないこと。

・重症化リスク因子のない軽症例では，薬物治療は慎重に判断すること。

・重症化リスク因子のある患者には，他の治療薬を検討すること。

・症状発現から72時間以内に初回投与すること。