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B型・C型肝炎を知ろう

印刷用ページを表示する掲載日2017年8月28日

 

B型・C型肝炎ウイルスの主な感染経路は?

 主には,感染している人の血液が体内に入ることによって感染し,また,血液中のウイルス量が多い場合には,体液などを介して感染することもあります。
 事例としては,カミソリやピアッサーなど血液の付着する器具の共用や,B型肝炎では性交渉等で感染するリスクがあります。
 一方で,握手,ハグする,隣に座る,食器を共用する等では感染しません。また,生活習慣ではB型・C型肝炎にはなりませんが,脂肪肝は肝炎に悪影響を与えるので,注意が必要です。

母子感染するの?

 B型肝炎には母子感染のリスクがあります。出産前には母親が肝炎ウイルスに感染しているかの検査を行い,出産後には赤ちゃんに必要に応じてB型肝炎免疫グロブリンやワクチンを注射し,母子感染を防止しています。
 C型肝炎については母子感染のリスクは低いとされていますが,妊娠前にウイルス量を抑える治療が勧められています。

B型・C型肝炎ウイルスに感染したらどうなるの?

 肝炎ウイルスに感染した一部の人は慢性肝炎となり,放置しておくと肝がんに進行するリスクがある一方で,慢性肝炎になっても自覚症状がない場合があります。
 感染しているかを “早く知り,早く治療を受ける” ため,少なくとも一生に1度は肝炎ウイルス検査を受検しましょう。この検査は,毎年受ける必要はありません。1回受検した後は,感染した可能性ができたときに検査を受けてください。

B型・C型肝炎ウイルスに感染しないためには? 

 他人の血液等に触れる機会を減らすため,カミソリやタオル,歯ブラシ等は共有せず,自分専用のものを使いましょう。血液や体液が付いていないもの(文房具,食器,イス等)の共用は問題ありません。
 B型肝炎は,ワクチンにより予防することができます。B型肝炎ウイルスに感染している方の家族やパートナー等は,ワクチンの接種をおすすめします。
 また,1歳未満のお子さんはワクチンの定期接種の対象です。費用の助成もあるので,1歳になる前に必ず受けましょう。

B型・C型肝炎の治療は?

 飲み薬による,肝炎ウイルスの除去や制御が可能になってきています。
 肝炎ウイルスを除去・制御できても,肝臓がすでに大きなダメージを負っていると,通常より肝がんのリスクが高くなります。肝臓が大きなダメージを負う前に早く治療するため,肝炎ウイルスに感染していると知った場合は,すぐに受診しましょう。
 肝臓の専門医療機関等の情報は,広島県健康福祉局薬務課のページに掲載しています。

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