いのち支える広島プラン(広島県自殺対策推進計画(第2次))について
広島県では,広島県自殺対策推進計画~いきる・ささえる広島プラン~(第1次計画)が平成27年度末で終了することにともない,国の動きも視野に入れ,広島県自殺対策連絡協議会及び広島県地域保健対策協議会精神疾患専門委員会において広島県の現状を分析したうえで施策の検証を行い,これまでの総合的な取組を継承しつつ,それぞれの取組の成果を検証しやすい施策体系に見直すとともに,第1次計画で浮き彫りとなった広島県の課題について重点的に取り組むこととし,「生きる支援」に向けて実践的な取組の推進を図る「いのち支える広島プラン(広島県自殺対策推進計画(第2次))」を平成28年(2016)年3月に策定しました。
計画の概要
1 基本的考え方
〇 自殺を3つのステージに区分し,ステージごとに目指す姿と指標を設定
〇 計画期間中に施策の検証を行い,効果的な自殺対策を実施
自殺の各ステージに応じた支援
1 いのち支える社会的取組の充実(ステージ1)~様々な要因によって急性ストレス症状が起こる段階~
2 精神科医療体制の充実(ステージ2)~急性ストレス症状が長期化し,うつ病などの精神疾患を発症する段階~
3 自殺企図に至った人や自死遺族の支援の充実(ステージ3)~自殺企図に至る段階~
4 連携・協働して支援する体制の整備(ステージ1・2・3)
2 計画の目標
平成32年度末までに,人口10万人あたりの自殺死亡率を16.8(平成5~9年の平均値)まで減少させることを目標とします。
3 施策体系
基本方針 | 基本的施策 | 施策項目 |
いのち支える | 県民への正しい知識と支援情報の周知 | ア 自殺予防週間・自殺対策強化月間・人権週間などにおける普及啓発など |
イ 支援機関・団体などの支援情報の周知 | ||
ウ 青少年・児童生徒の自殺予防のための啓発など | ||
ゲートキーパーの養成 | ア 様々な分野でのゲートキーパーの養成 | |
イ ケーススタディを活用したステップアップ研修 | ||
こころの健康づくりの推進 | ア 職場におけるメンタルヘルス対策の推進 | |
イ 地域におけるこころの健康づくりの推進 | ||
ウ 学校における子供のこころの健康づくりの推進 | ||
社会的な取組での自殺防止 | ア 健康問題を抱える人の相談・支援など | |
イ 経済・生活問題や貧困問題を抱える人の相談・支援など | ||
ウ 就労・勤務問題を抱える人の相談・支援など | ||
エ 学校・家庭・男女の問題で悩みを抱える人の相談など | ||
オ そのほかの要因での悩みを抱える人の相談・支援など | ||
カ 地域で孤立しがちな人への支援など | ||
キ 自殺予告事案などへの対応 | ||
ク 自殺の手段への対応 | ||
精神科 | 適切な精神科医療の提供 | ア うつ病などの精神疾患の診断・治療技術の向上 |
イ うつ病以外の精神疾患などに対する支援 | ||
ウ 精神科医療体制の充実 | ||
エ 子供のこころの診療体制の整備推進 | ||
オ 慢性疾患患者などに対する支援 | ||
自殺企図 | 未遂となった人の再企図の防止 | ア 救急医療段階からの精神科医の関与など |
イ 地域における支援体制の充実 | ||
ウ 未遂となった人やその家族などへの相談など支援 | ||
遺された人の苦痛の緩和 | ア 自死遺族などへの支援 | |
イ 民間団体との連携強化 | ||
ウ 学校・職場での事後対応の支援 | ||
連携・協働 | 関係団体の連携・協働 | ア 連携調整を担う支援コーディネーターの養成 |
イ 市町との連携・協働 | ||
ウ 民間団体との連携強化 |
4 計画の構成
第1章 計画策定の趣旨
第2章 広島県における自殺の現状
第3章 計画の概要
第4章 施策の方向と具体的取組
※この計画の内容は,ページ下部の【ダウンロード】からご覧いただくことができます。
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