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アカテガニ

印刷用ページを表示する掲載日2014年4月1日

akategani  

アカテガニ Chiromantes haematocheir 

特徴

成体は甲幅が30 mmくらいになり,甲羅の部分は厚みのある四角形です。体色は灰褐色ですが,背甲の前側が黄色や橙色に彩られ,オスでは名前のとおり赤いはさみ(鉗脚)が特徴的です。

よく見かけるところ

海岸や川辺の岩場,土手,石垣,湿地などに生息しています。比較的乾燥にも強く,海岸沿いの森林の中や人家付近でみられることもあります。日中は崖のくぼみや倒木の下などに潜んでいて,夜になると活発に活動します。

現状

沿岸部や島しょ部の各地に分布します。
夏の大潮の夜,水辺に集まって集団で産卵(放仔)することが知られています。

 目撃したら情報をお寄せください

近年,地球規模での環境変動が注目され,身近な地域においても気温の上昇や海水温の変化,ゲリラ豪雨や竜巻の発生といった気象の変化が報じられています。それにともなって,生きものの出現時期や分布状況の変化を示すデータも多くみられるようになってきました。

生きものの生息・生育状況の変化は,必ずしも地球温暖化が原因とはいえません。それぞれの種によって違った事情があると考えられます。しかし,私たちの周りの環境の変化を反映していることは間違いなさそうです。本調査では,瀬戸内海の海水温の上昇に関係する生き物の変化に注目しています。

 瀬戸内海の環境の変化を知るためには,皆さんからアカテガニの目撃情報がたいへん役に立ちます。皆様からお寄せいただいた情報は,取りまとめてホームページ上で公開します。

 情報提供はこちらから

※生き物を見つけに野外に出かけるときはケガのないように気を付けましょう。

※生き物をむやみに採取することは慎みましょう。中には法令で採取が規制されているものもあります。

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