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イメージと違っていたカーディガン【通信販売トラブル】

印刷用ページを表示する掲載日2016年11月12日

〈相談事例〉

 雑誌広告の写真を見てカーディガンを注文した。届いた商品をよく見ると,写真では気づかなかった濃いラインが入っていて気に入らない。広告には返品不可と書いてあるが,8日以内ならクーリング・オフできるのではないか。 (20歳代 女性)

通信販売のイメージ画像

〈相談への対応〉

 通信販売の場合,訪問販売と違い消費者の方から自主的に申し込むため,クーリング・オフ制度はありません。広告に「返品不可」と記載されていれば,消費者側の自己都合で返品することはできないと助言しました。

〈アドバイス〉

 通信販売は,店舗を構えないで済むことから商品の種類が豊富なものが多く,何より自宅に居ながら気軽に注文できるという便利さがありますが,商品の実物を見て申し込む訳ではないため,「イメージと違う」「サイズが合わない」などといったトラブルも少なくありません。また,対面販売ではないた業者の実態が分かりにくく,倒産・行方不明などにより商品が届かず,前払いの代金も返ってこなかったというケースもあります。
 次のような点に注意しながら,賢く利用するようにしましょう。

  1. 通信販売は,特定商取引に関する法律が適用されますが,広告に関する規制だけでクーリング・オフ制度はありません。(平成21年12月から返品の可否や条件(返品特約)が記載されていない場合に限り,受け取った日から8日以内であれば,送料消費者負担で返品することができるようになりました。)商品は慎重に選ぶようにしましょう。
  2. 商品を申し込む前に,返品ができるかどうか,可能な場合はその期間と送料の負担をどちらがするか,商品の引渡し時期はいつかなどを確認するようにしましょう。
  3. 販売業者の信用性を確かめましょう。例えば,業者が通信販売の業界団体である公益社団法人日本通信販売協会(JADMA)の会員かどうかも,一つの目安になります。
     特に,ネットの画面でしか判断できない,インターネット通販の場合,業者の連絡先を確認しましょう。(いくらホームページの「見栄えが良く」ても,メールアドレスや携帯電話の番号だけしか記載のない場合,取引は避ける)
  4. 代金前払いは,よほど信頼できる業者でない限り,避ける方が無難です。
  5. 広告や注文の控えは,商品が届くまで保管しておきましょう。
  6. 商品が届いたらすぐに確認し,何か間違いがあったら販売会社へ連絡しましょう。

 

 国民生活センター越境消費者センター(Cross-border Consumer center Japan:CCJ)では、海外ショッピング(インターネット・店頭取引を含む)に関するトラブル相談を受け付けています。 ⇒ 国民生活センター越境消費者センター

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