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イエローベル(レモン新品種)の品種識別技術を開発しました

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年4月21日更新

県オリジナル品種の権利侵害防止を行います

イエローベル

レモン生産量日本一の広島県では,レモン産業振興のため,
新たな需要開拓に結びつく技術開発に取組んでいます。

その一環として,レモン新品種「イエローベル」を,平成24年3月に
品種登録しました。

「道谷系ビラフランカ」レモンを種子親とした自然交雑実生から,
三倍体を選抜して育成した品種です。

平成26年度から県内産地で増殖が始まっています。

そこで,本品種の育成者権利侵害防止のため,既存のレモン品種
および香酸カンキツとの品種識別を行う技術を開発しました。

 

品種識別技術の内容

カンキツは二倍体品種がほとんどですが,「イエローベル」は1.5倍の染色体数(DNA量)を持つ三倍体品種です。

そこで品種識別の手順として,まず,倍数体分析(DNA量の調査)を行い二倍体は除外して,
三倍体であればDNA鑑定を行うことで,効率的に「イエローベル」と他のカンキツを識別します。

1. 倍数体分析

DNA量を測定する機器であるフローサイトメトリーを用いて倍数性を調査することにより,
二倍体と三倍体の識別を行います。

調査の結果,二倍体であれば「イエローベル」とは異なり,三倍体であれば「イエローベル」の可能性があります。

三倍体の香酸カンキツには,「タヒチライム」 , 「ペルシアンレモン」 , 「徳島3X1号」(スダチ×四倍体スダチ),
「イエロースターシードレス」(レモン×四倍体レモン)等があります。

フローサイトメトリー倍数性調査

2. DNA分析

DNA分析風景 「イエローベル」は交雑により育成した品種ですので,
既存レモン品種や他の香酸カンキツとは,DNAの塩基配列が異なります。

そこで,この違いを見分ける方法として,
独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所で開発された
SSR(simple sequence repeat:単純反復配列)マーカーを用いたDNA分析技術を開発しました。

本技術では,簡易に行えるアガロースゲル電気泳動による検出を
一次選抜の方法として活用し,詳細な調査をDNAの塩基配列を調べる
DNAシーケンサーでの分析により行います。

これにより,レモン品種や香酸カンキツ48品種との識別が行えます。

本技術は,独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構果樹研究所,
京都大学および広島県が共同開発しました。


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