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令和3年度食品工業技術センター成果発表オンラインセミナー録画動画

印刷用ページを表示する掲載日2023年3月23日

1 新型精米機の開発と扁平・原形精白米の醸造特性解析

清酒醸造において,米のタンパク質は醸造中に麹の酵素により分解され,雑味の原因となるアミノ酸になることから,米は低タンパク質が望ましく,そのためには高精白が必要でした。株式会社サタケによる,立方晶窒化ホウ素の砥石(cBNロール)を採用した新型精米機EDB15A・40Aの開発によって,効率的にタンパク質を除去する扁平・原形精米の時間が大幅に短縮され,扁平・原形精白米を実規模で使用することが現実的になりました。本発表では,砥石及び精米機の開発と,扁平・原形精白米の醸造特性について紹介します。

(1)株式会社サタケ技術本部 穀物加工グループ長 川上晃司

(2)食品工業技術センター 主任研究員 山崎梨沙

2 広島県産小豆を用いた新たな地産地消菓子開発における調査研究

広島県の菓子業界では,地域特産物を活用した新たなお菓子として,県産小豆を使った「ひろしま地産地消菓子」の開発に取り組んでおり,県内では大納言小豆の栽培が2017年から始まっています。当センターでは技術支援の一環として,県産小豆の特性に関する調査研究を実施しました。県産小豆は,北海道産と比較しても大粒で,色が濃く,粒餡の力強さやポリフェノールの機能性等が魅力となる可能性がありそうです。発表で詳しくご紹介します。

食品工業技術センター 主任研究員 今井佳積

3 技術支援制度(研究制度,新規設備(GC-MS等))の紹介

企業様からの技術相談に基づき,センターで利用可能な各種制度「依頼試験」,「技術的課題解決支援事業(ギカジ)」,「受託研究」,「現地指導」,「企業等研究員受入」,「共同研究」,「設備利用」をご紹介します。その中で,昨年度,新規導入した質量分析ガスクロマトグラフ装置(GC-MS)について,ご紹介します。また,企業における人材育成のための「技術者研修」の制度についてもご紹介します。

食品工業技術センター 次長 樋口浩一

4 関連リンク

新たな精米方式による精米特性及び醸造特性の把握(令和4年度成果発表)

https://www.pref.hiroshima.lg.jp/soshiki/26/r4happyo9.html

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