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中間水分食品

印刷用ページを表示する掲載日2020年10月22日

Q 中間水分食品とはどんなものか教えてください。

A 食品を分類する基準には,いろいろなものがあります。

 中間水分食品(lntermediate Moisture Foods,IMF)は,水分活性(Aw)の大きさを基準にして食品を分類した場合の呼称です。単一食品の名称ではありません。食品をAwの立場からみますと,概して,生鮮食品(肉,魚,野菜など)や多水分食品(かまぼこ,ハムなど)のAwは0.85よりも大きく,乾燥食品(穀類,煮干し,焼菓子など)は0.85よりも小さい。Awが0.65~0.85である食品を,IMFといいますが,Awが0.2~0.85や0.6~0.85である食品をIMFとしている学者もいます。

 伝統的な食品のうち,例えば,
(1)かなり乾燥された製品(レーズン,干しがきなど)
(2)砂糖を加えた製品(ジャム,ゼリーなど)
(3)食塩と砂糖を加えた製品(ドライソーセージ,佃煮など)は,IMFとみなされます。

 本来のIMFは,食品とAwまたは水との関係を熟知し,新たな技術を駆使して開発されたものなのです。現代的なIMFの例は,アメリカにおけるペットフード,軍用食,宇宙食にみられます。完全なIMFは,通常の加熱殺菌,冷凍貯蔵,包装を要しませんし,また,遊離水もかなり含まれていますから,可塑性があって食感もよいということです。

 IMFの製造法には,
(1)湿式浸透法(ソルビトール,食塩,水などを配合した溶液に素材を浸漬し,成分の平衡化を図り,最終製品のAwを所定の値に調整する)
(2)乾式浸透法(素材を凍結乾燥して多孔質にしたのち,所定のAwが得られるように調整した溶液に浸漬する)
(3)混合法(最終製品のAwが所定の値になるように,諸材料を混合,調理する)があります。
 しかし,今のところ,完ぺきなIMFの製造法はありません。安定性のよいIMFを製造するためには,受容性が高く,低濃度でAw低減効果の大きい添加物の開発などが必要です。

引用文献

乾燥食品事典(木村 進 総編集,朝倉書店,1984,p411-413)


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