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レジオネラ症

印刷用ページを表示する 掲載日:2011年12月1日更新

 最近,全国的にレジオネラ症患者の発生が相次いで報告されています。特に,大型公衆浴場での循環式浴槽水が感染源とみられる集団発生が多発しています。この病気の原因となるレジオネラ属菌は,身の回りの人工的な環境中で繁殖し,菌を含んだ飛まつなどを人が吸い込んで感染します。レジオネラ症をよく理解して,感染しないように気をつけましょう。

レジオネラ属菌とは

レジオネラ属菌の写真

 1979年に重症肺炎の原因菌として命名された細菌です。属名はアメリカ合衆国で大規模な集団発生を起こした在郷軍人会の
Legionにちなんだものです。もともと自然界の土壌や淡水に広く分布しており,冷却塔,循環式浴槽や給湯設備等の人工的な環境に侵入して,他の細菌や藻類から栄養を吸収したり,アメーバなどに寄生して20~50℃で増殖します。一般の細菌検査用培地には生えず,発育に時間がかかるため専用培地で36℃,5日以上の培養が必要です。

レジオネラ症とは

 レジオネラ属菌の感染によって起こり,乳幼児,高齢者や免疫力の低下した患者などが感染しやすい感染症です。症状によりレジオネラ肺炎とポンティアック熱に分けられます。レジオネラ肺炎は高熱,悪寒,筋肉痛に続き重症化し死亡する場合があります。また,ポンティアック熱は,数日で軽快するといわれています。

感染源及び感染経路は

 冷却塔,循環式浴槽,給湯設備,加湿器,更には噴水等修景用水などの水しぶきができやすい設備が感染源として報告されています。レジオネラ属菌は土ぼこりなどで上記の人工的な設備に運ばれ,壁面や配管内に生物膜(ぬめり)をつくって繁殖します。
 感染は,汚染された飛まつを人が吸い込んで起こりますが,健康な人の発症はまれです。人から人へは感染しませんが,共通の感染源から複数の人が集団感染するのが特徴です。感染する菌量については,人により感受性が異なり,一概に決めることはできません。

レジオネラ症が疑われたら

 レジオネラ症のおそれがある場合は,医師にそのことを伝えましょう。早期に診断されれば抗生物質による治療が可能です。確定診断には,尿中抗原検出法が,感染後すぐに結果が分かるため用いられています。患者の発生があった場合,四類感染症に指定されていますので,診断した医師は最寄の保健所に直ちに届出が必要です。

予防対策は

 レジオネラ属菌を身の回りから完全に除くことは困難です。温水環境では,アメーバとの共存により急速に菌が増殖します。したがって,レジオネラ症を予防するには,感染源となる設備や器具の衛生管理によって,菌の増殖を防ぐことが重要です。
 また,適切な管理ができているかどうか定期的に水質検査を実施する必要があります。家庭で,24時間風呂を使用する場合は,ろ材の洗浄・消毒又は交換をし,換水及び掃除を頻繁に行うことが必要です。
 広島県では,2002年に他県で発生した入浴施設を原因とする集団感染等をふまえ,公衆浴場,旅館等の入浴施設への立入調査を実施しました。また,安心して入浴が楽しめるように2003年には,公衆浴場法,旅館業法に基づく条例を改正し,安全対策を講じました。

 広島県における患者発生状況

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