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百日咳

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年10月17日更新

百日咳について

 百日咳は,特有のけいれん性の咳発作を特徴とする急性の呼吸器感染症です。
 母親からの免疫が期待できないため,乳児期早期からり患し,1歳以下の乳児,特に6ヶ月以下では死に至る危険性があるとされています。
 百日咳ワクチンを含むDPT三種混合ワクチン接種(ジフテリア,百日咳,破傷風)が行われており,その普及とともに百日咳の患者は,激減しています。
 しかし,ワクチン接種を行っていない人での感染がみられます。ワクチン接種率が低下すると再び大きな流行となるため,予防接種対象年齢になると必ず予防接種を受けましょう。
 また,近年ワクチン効果が減弱した青年・成人が感染する事例が増加しており,2007年には大学などで大規模な集団感染が発生しています。

流行状況

 百日咳は約4年周期の流行を繰り返すことが知られています。2007年の年末から患者増加傾向が継続し,2008年には調査が始まった1999年以降最も大きな患者発生のピークが見られ,ピーク後も例年と比べると患者の発生が多い状況が継続しています。

週別患者発生動向

百日咳の患者数の推移

症状

 臨床経過は3期に分けられます。

 (1) カタル期(約2週間持続)
 通常7~10日間程度(最大3週間)の潜伏期を経て,普通のかぜ様症状で始まり,次第に咳の回数が増えて程度も激しくなります。 

 (2) 痙咳期(約2~3週間持続)
 次第に特徴ある発作性けいれん性の咳(痙咳)となります。これは短い咳が連続的に起こり(スタッカート),続いて,息を吸う時に笛の音のようなヒューという音が出ます(ウープ)。この様な咳嗽発作がくり返すことをレプリーゼと呼びます。しばしば嘔吐を伴います。

 (3) 回復期(2,3週~)
 激しい発作は次第に減衰し,2~3週間で認められなくなりますが,その後も時折忘れた頃に発作性の咳が出ます。全経過約2~3カ月で回復します。

 成人の百日咳では咳が長期にわたって持続するものの,典型的な発作性の咳嗽を示すことはなく,やがて回復に向かいます。軽症で感冒など他の疾患との鑑別が困難であり,菌の排出があるため,ワクチン未接種の新生児・乳児に対する感染源として注意が必要です。

感染経路

 患者の上気道分泌物の直接接触や飛沫により感染し,感染力は麻しん(はしか)ウイルスと並ぶ強さとされています。
 通常,患者からの菌の排出は咳の開始から約3週間持続します。

予防方法

 定期予防接種として,百日咳ワクチンを含むDPT三種混合ワクチン接種(ジフテリア,百日咳,破傷風)が行われており,第1期初回として生後3~90カ月(標準的には生後3~12カ月)に3回,及びその12~18カ月後に追加接種を行い,第2期として11~12歳に,百日咳を除いたDT二種混合ワクチン接種(ジフテリア,破傷風)が行われています。
 また,年齢,予防接種歴に関わらず,家族や濃厚接触者にはエリスロマイシン,クラリスロマイシンなどのマクロライド系抗菌薬を10~14日間予防投与します。

  • 外出時には,マスクを着用し,人込みはなるべく避けましょう。
  • 帰宅時には,うがい,手洗いを励行しましょう。
  • 咳が続く場合は,安静にして,早めに医療機関を受診しましょう。

病原体

 百日咳菌,パラ百日咳菌

感染症法における取扱い

 百日咳は,五類定点把握感染症で,72医療機関(小児科定点)の協力により患者発生動向の調査を実施しています。

 届出基準

学校保健安全法における取扱い

 第二種の感染症に定められており,特有の咳が消失するまで出席停止となっていますが,病状により感染のおそれがないと認められるときはこの限りでないとなっています。

参考サイト

県内の患者発生動向など(当サイト内)

全国の百日咳の患者発生動向など(国立感染症研究所感染症情報センター

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