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ルイジ・ヴェラーティさん(建築家)

印刷用ページを表示する 掲載日:2015年6月20日更新

ルイジ・ヴェラーティさん

しまなみ海道はまた行きたくなるような
貴重な体験ができるサイクリングコース

<プロフィール>
 ルイジ・ヴェラーティさん

 昭和36(1961)年イタリア・ミラノ生まれ。大阪府在住。建築家。
 1980年代までアマチュアロードレーサーとしても活躍。昭和61(1986)年来日。
 平成5(1993)年町づくり設計競技にて第2位。
 平成6(1994)年備前岡山・京橋朝市交流設計競技にて最優秀賞を受賞。
 平成11(1999)年から近畿大学理工学部建築学科講師も務める。
 平成21(2009)年ヴィンテージ・ロード・ギャラリー『・BI・CI・CLASSICA』をオープン。オリジナルフレームなども手掛けている。

高速道路走行、海にかかる橋を渡るコースなど
非日常が体験できた「サイクリングしまなみ」

私はイタリア生まれで、大阪在住の建築家です。同時にヴィンテージロードバイクショップのオーナーでもあります。そんなご縁もあってか、平成26(2014)年に開催された、瀬戸内しまなみ海道・国際サイクリング大会「サイクリングしまなみ」にお声掛けいただき、参加しました。

(ロードバイク)ショップのお客様から、しまなみ海道の写真や、コースの素晴らしさを教えてもらい、ショップでのツアーを要望されていたこともあって参加を決めたのですが、実はこういった大会は人が多いし、自由に走れるのが自転車の魅力だと思っているので、ルールに縛られるのは苦手だったんです。

サイクリングしかも、約8,000人が参加する大会なので、上手にコーディネートしないと失敗すると不安に思っていましたが、実際はとてもスムーズに運営されていました。そこはさすが日本の大会だなと思いました。私は65kmコース(今治から尾道の片道コース)を走ったのですが、ほかにも島一周とか、面白そうなコースがたくさんありました。自分で走りたいコースを体力に合わせて自由に選べるのも面白いですね。

今治から尾道に向かって、高速道路を走ったのですが、普段は入れない高速道路を走るのは不思議な感覚だし、何と言っても景色が想像以上に素晴らしかった。海と山が体験できて、たくさんの島が橋でつながっている。島から島へ渡るときのスケール感は、普段海沿いを走らない私にとって、とても新鮮な体験でした

私はミラノ生まれなので、あまり海に行ったことがありません。家族でのレジャーはもっぱら山でした。水平線が見えるような終わりのない海は広すぎてちょっと寂しく感じますが、瀬戸内海はちょうどいい広さで落ち着く空間だなと思いました。それから、島の人々が沿道で応援してくれているのも良かった。いつもならそういうことは気恥ずかしくて苦手なんですが、この大会で「がんばれ〜!」と声援を送られて、楽しくなっている自分に驚きました。瀬戸内の穏やかな海と町の雰囲気が、私をポジティブにさせたのかもしれませんね。

一緒に参加したイタリア人夫婦は、大会の後もしまなみのことを思い出して、「あそこは良かった。また行こう。」と話をするそうです。それくらい印象に残る景色でした。海外のサイクリストにもすすめたいコースです。次はもっとゆっくり走りたいですね。通常は一般道を走るのでしょうから、島の人々が生活する町並みを眺めながら走って、歴史ある名所を巡ったり、好きなところで泊まったりしたいです。そして、瀬戸内の食材を使った、美味しいレストランがあれば最高だと思います。

魅力にあふれ好アクセスのしまなみ海道周辺は
もっと良い観光地になる可能性を秘めている。

建築家という仕事柄、普段も自転車で走りながら町並みや建物もチェックしています。
今回、島ではほとんど高速道路を走っていたのでよくわかりませんでしたが、尾道でゴールした後、時間があったので、「ONOMICHI U2(オノミチ ユーツー)」へ行きました。レストランやホテルの部屋を見せてもらいましたが、U2はきちんとしたコンセプトのもとに造られた良い施設ですね。サイクルショップがあるので、サイクリストには最高だと思います。
日本の施設は、形がキレイだけど遊び心の少ないものが多いのですが、ここはデザインに力を入れていて、フレッシュで面白いと思いました。

どこにでもあるような施設は、長く続きません。料理と景色だけが売りというのも弱い。「ここじゃないとダメ!」というものが必要です。どんなに良いデザインの建物でも、環境とマッチしていないと100パーセントの力が発揮できないので、コンセプトが場所と合っているかが大切なのです。

しまなみ海道は、県外から来る人間にとっては、新幹線を利用して新尾道駅で降りたらすぐというアクセスの良さが高ポイントだと思います。それに、新鮮な食材と自然に恵まれていて、自転車で走れる。一つひとつの島に文化や歴史があって、それが熟成された日本でもここにしかない場所。だからこそ、人がまた来たいと思える施設があればもっと良くなるし、建築家の私の眼から見ても面白いことができそうな場所だと思います。

広島市にも過去に仕事で行ったことがありますが、そのときの印象は“(大阪市と比較して)地味な街”でした。しかし、今回の印象はとても良かったです。特に、平和大通りは、大きな道路なのに緑であふれていて、いい街だと思いました。もちろヴェラーティさんん、仕事で来たときと、観光で来たときとで気分が違うせいもあるかもしれませんが。

そして、今回は平和記念公園を訪れることができました。イタリアにいた頃、YouTubeを見て広島市に投下された原爆について興味を持ち、調べたことがあったので、何秒かで街がひとつなくなるということが70年前にここで起こったのだと思うと、とても重たい気持ちになりました
「ヒロシマ」というと、イタリア人も「原爆が落ちた街」というイメージを真っ先に思い浮かべます。それは人間の歴史の中でも普通の出来事ではないので、絶対無視してはいけないことだと思います。しかし、それを踏まえてポジティブなことも考えるべきではないでしょうか。しまなみ海道の大会開催も含めて、ひろしまはそれをやっていこうとしている地域に見えます。

フェイスブック  もっと「ひろしま」でもインタビュー発信中!https://www.facebook.com/motto.hiroshima/notes

(有)スタジオヴェラーティ
http://www.studiovelati.co.jp

・BI・CI・CLASSICA (ビ・チ・クラシカ)
http://www.biciclassica.com/

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