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岡 靖司さん (株式会社小学館出版局 月刊『本の窓』編集長)

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年12月20日更新

岡さん

紙媒体で表現できることを通して
ひろしまと関わっていけたらいいと思います。

<プロフィール>
     岡 靖司(おか やすし) さん


     株式会社小学館出版局 月刊『本の窓』編集長。
     昭和36(1961)年生まれ。広島県広島市出身。
     平成26(2014)年7月,竹内智香著『私、勝ちにいきます 自分で動くから、人も動く』を企画・編集
。 

  上京してからもお好み焼き屋で
 ひろしまを感じていた学生時代

子供の頃は,(広島市内の)庚午(こうご)に住んでいました。太田川の河川敷が遊び場で,橋の下に基地を作って遊んでいました。
もちろんお好み焼きを食べていましたよ。目の前で焼いてるおばちゃんとしゃべりながら食べるのが楽しかったですね。お好み焼き屋は,親でも先生でもない大人とコミュニケーションできる貴重な場所だと思います。
大学進学を機に上京して,独り暮らしを始め,西早稲田にあった「れもん屋」(東京で有名なひろしまお好み焼き屋)でバイトをして,毎日お好み焼きを焼いていました。
なので,東京に居ながらひろしまをずっと感じていたように思います。
その当時も今も,東京でひろしま出身の人に会う機会が多いんですが,ひろしま人の県民性って,『泣ける!広島県』でPerfumeさんが言っている「ちょっとシャイで,がんばってても大したことやってないよと言う。でもすごくがんばってて,アツい気持ちを持っている」という一文が的を射ていると思います。
東京に出てきて30年以上経ちましたが,やはり,ひろしま人同士だと安心感がありますね。

東京で気になるひろしまの話題は
カープ女子とひろしまのブランド

昨今,東京でよく聞かれるひろしま関係の話題というと,「カープ女子」ですね。神宮球場の三塁側が真っ赤に染まったのはとてもうれしかったです。
また,ひろしまから進出して東京で定着している企業のことも気になります。中でも,アンデルセンは,自分が働いているわけではありませんが,ひろしまの誇りだと思っています。
東京で開催しているひろしま人のイベント「drinksひろしま」でアンデルセンの広報の方とお話ししたときに「東京でのブランド展開はまだまだ難しい」とおっしゃっていました。たしかにアンデルセンがひろしまの企業であることを知らない方がいてびっくりすることもありますが,私が知る限りでは,アンデルセンのクオリティは,東京ではだれもが認めるところだと思います。
前に述べたように,「がんばってても大したことやってないよと言う」県民性がそうさせているのかもしれませんが,そこはもっと誇っていいんじゃないのかな。ひろしま人の,コストも大事だけど,いいものを丁寧に作りたいという県民性が,しっかりと伝わっているような気がするんです。

語り継いでほしい「平和」は
今の子どもにも響く手法で

言わずもがなかと思いますが,いまこそ,「平和」について,あらためてひろしまから発信してほしいです。
ひろしまで育つ子どもたちには,学校で,原爆と戦争について学び,考える平和教育の授業があるのが普通ですよね。
でも,東京に来てみると,そういう授業をやっている学校が少ないことに驚きました。戦争をする国に日本が向かわないようにするためには,ひろしまからの発信は大きな力があると東京にいて感じます。
そのためには,押しつけのものではなく,物語であったり,アートであったり,音楽であったり,世代を超えてみんなが共感できるものがあるといいですね。

私が好きなマンガに,広島市出身のこうの史代さんの『夕凪の街桜の国』(※1)があります。
原爆投下前後の広島を描いているんですが,原爆の描写や悲惨なシーンを描かずに,普通の家族の暮らしの中に次第にしのびよってきて,そして平和な暮らしを壊していく残酷な戦争を見事に表現しています。日常に切り口を持ってきているので,今の子どもたちにも響くのではないでしょうか? 
被爆体験をされた方の話を聞いても,若い人たちは「昔の話でしょ」と思うことが多くなってきている中,ひろしま出身で出版社に勤める人間として,平和がいかにすばらしいことかを伝える方法を考え続けたいと思います。

 西日本でもスキー場が多い県として
 竹内智香さんと共にアピールを!

竹内さん書籍
2014年ソチオリンピック,スノーボードパラレル大回転で銀メダルを獲得した竹内智香さんの『私、勝ちにいきます 自分で動くから、人も動く(平成26(2014)年7月発売)』という本を企画・編集しました。
広島ガス所属の選手のメダル獲得で,ひろしま出身編集者として,オファーしない手はないと(笑)。

竹内選手は,4度五輪に出場したトップアスリートですが,日本ではまだマイナー競技であるアルペンスノーボードをメジャーにするために,自らスノーボードブランドを立ち上げたり,海外の有名選手を招いてひろしまのスキー場で大会を開いたりと,尋常ではない行動力のある方です。自ら,世界にひろしまのよさをアピールする観光大使になりたいと,広島県に直談判もされました。
しかし,竹内選手をひろしま観光大使に湯崎知事が任命されたのは,メダルを獲る前。マイナー競技の選手をひろしまでバックアップしようと決断を下された広島県の懐の深さに,私は「ひろしまやるじゃん」と思いました。
結果,銀メダル獲得によって,ひろしまにいいスキー場がたくさんあることを,これからますます竹内選手が全国に知らしめてくれるのではないでしょうか。

  

 自分の言葉を持っているクリエイターに
ひろしまを表現してもらいたい

出版社に勤める人間なので,広島県が出している紙媒体のPR誌はとても気になっています。
先般発行されて大きな話題となった『泣ける!広島県』はとてもクオリティが高い冊子だと思いました。「ネットの時代だ」と,PRもネットに頼る傾向にありますが,こんな魅力的な紙媒体のPR誌をどんどん作ってほしいです。
個人的には,美しい景色,美味しい食べ物,魅力的な観光地はもちろんですが,ひろしまの人たちのあったかさを感じられるものが出せたらなと思います。他県からひろしまを訪れた人たちが,「ああ,ひろしまの人ってなんかいいよね」ということを感じるからこそ,リピーターになるのではないでしょうか。だから,もっと地元の人が出てくるPR紙があったほうがいいんじゃないでしょうか。

もし私がひろしまのPRに関われるとしたら,ひろしま出身ではない作家や漫画家,アーティストの方々をひろしまに連れていって,素直に感じたままを言葉やビジュアルにしてもらうという企画を実現させたい。
それは,物語でもエッセイでもいいし,マンガや詩でもいい。きっとひろしま人とは違った視点で,ひろしま人の魅力を切り取ってくれると思います。

※1『夕凪の街桜の国』(ゆうなぎのまちさくらのくに)は、双葉社発行の漫画で、原爆投下後の広島市を描いた作品。
     平成19(2007)年に映画化され、そのノベライズも出版。2004年度第8回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞、2005年第9回手塚治虫文化賞新生賞を受賞した。

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