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米国による核実験に対する抗議文(2013.8.20)

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年8月21日更新

抗 議 文

 貴国が,今年4月から6月の間に,新型の核実験を実施していたことを公表しました。人類史上初の原子爆弾による破壊を経験した広島県民を代表して,ここに厳重に抗議します。
 核爆発を伴わないとはいえ,こうした実験を繰り返し行うことは,自国の核戦力を維持する姿勢の現れであり,核実験を実施した事実をすぐに公表しなかったことを含め,核兵器廃絶を望む世界の人々に大きな落胆と不信感を与えるものであり,誠に遺憾です。
 オバマ大統領は,2009年4月にプラハで「核兵器のない世界」に向けた演説を行い,その後,ロシアとの新たな戦略兵器削減条約を実現し,今年6月のベルリンでの演説では,自国の配備済み戦略核弾頭の更なる削減方針を打ち出されるなど,これまでも核兵器廃絶に向け努力してこられました。その実現に向け,リーダーシップを発揮すべき貴国のこうした行動が,核兵器の非人道性を訴え,核兵器を廃絶しようとする世界的な潮流の勢いを失わせることになるのではないかと危惧しています。
 貴国が,核兵器による徹底した破壊の現実,その非人道性を深く理解し,核兵器のない平和な国際社会を強く願う広島県民の思いを真摯に受け止め,今後,一切の核実験を中止するとともに,大統領自身が目指す「核兵器のない世界」の実現に向け,全力を挙げて取り組まれるよう,強く求めます。
 オバマ大統領には,是非,被爆地広島を訪問し,被爆の実相に触れ,核兵器廃絶に向けた思いを新たにされることを期待します。

2013年8月20日

アメリカ合衆国大統領
バラク・H・オバマ閣下

日本国 広島県知事   湯崎 英彦


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