広島港五日市地区人工干潟
広島港五日市地区人工干潟
(埋立による干潟への影響)
広島港五日市地区の八幡川河口部は、従来、自然干潟があったため、県内でも有数の水鳥の飛来地として知られています。しかし、埋立により従来の自然干潟の大部分が消滅することになり、鳥類の生息環境及び活動空間が悪化しました。
(人工干潟の造成)
鳥類の生息環境及び活動空間を確保するため、従来の自然干潟を人工的に再現した人工干潟の造成を始めました。そこで、1期計画(昭和62年から平成2年に実施)で従来の自然干潟と同程度の面積の干潟を造成し、その後、約10年間干潟をモニタリング調査し、その結果を基に鳥類の生息環境を改善させる2期計画(平成13年から平成21年に実施)を行いました。その後のモニタリング調査は現在も行っており、1期計画後の環境よりも改善され安定した結果が得られています。
(写真)五日市人工干潟
五日市地区人工干潟バードウォッチング
下表は、五日市人工干潟で頻出する水鳥の写真及び説明です。
チュウシャクシギ |
ハマシギ |
シロチドリ |
全国の干潟、入江、水田及び岩礁などに、旅鳥として春と秋に渡来する種であり、八幡川では春に多くみられます。 |
海岸及び干潟などに、旅鳥として春と秋に渡来する種で、八幡川では春先に群れで観察されることがあります。 |
全国の海岸近くの砂浜及び埋立地で繁殖し、干潟や埋立地で生活する種で、渡り時期や冬季は群れが見られます。 |
カワウ |
ウミネコ |
アオサギ |
全国の海岸、河川及び湖沼に生息し、個体数が増加している種で、県内でも1年中見られます。 |
日本近海の特産種で、県内に6月ころから渡来し、夏から秋始めに多数の群れが見られます。 |
留鳥として全国の水田や湿地、川、湖沼及び干潟沿岸部などに生息している種で、1年中絶えず見られます。 |
スズガモ |
ヒドリガモ |
オカヨシガモ |
冬鳥として全国に渡来し、河口及び内湾などに生息する種で、人工干潟海面で近年多数の群れが見られます。 |
冬鳥として全国の河口及び湖沼に渡来する種で、過去には3,000羽以上が見られた、八幡川を代表するカモです。 |
冬鳥として湖沼及び川などに渡来する種で、他のカモと比べオス・メスともに地味な色合いをしています。 |
広島港五日市地区人工干潟における鳥類協働調査結果(日本野鳥の会 広島県支部調べ)
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