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身近な菌を見てみよう!~ヨーグルト~

印刷用ページを表示する掲載日2018年4月26日

 ヨーグルトの中の菌を見てみよう!  

ヨーグルト(はっ酵乳)は,国の基準で乳酸菌が1ml 当たり1千万個以上
含まれていることが決められています。

試験検査課では,定期的にヨーグルトの検査をして,
乳酸菌数が規定量以上入っているかどうか調べています。
ヨーグルトの中には,どんな菌がいるのか見てみましょう。

ヨーグルトを,培地(栄養分と色素が入った寒天)に加えて培養すると,
培地の色は紫色(写真1)から黄色(写真2)に変化し,黄色い点々(写真3)が見えてきました。 

                      写真1                                           写真2

 BCPプレートカウント培地(接種前) 培養後のBCPプレートカウント寒天培地

この黄色い点々をコロニーと呼んでいます。(写真3)
コロニーは,1つの菌が目に見えるまで増えたものです。
1つ1つのコロニーを数えて,1ml 中の乳酸菌数を計測します。

コロニーから菌を採って,紫色の色素で染め,顕微鏡で1000倍に拡大すると,
楕円形の菌が集まって見えました。(写真4)

                        写真3                                                写真4

BCP培地上のコロニー  乳酸菌顕微鏡写真

検査したヨーグルトの乳酸菌は,1g 中に3億3000万個でした。
このヨーグルトは85g入りなので,1個食べると約280億個の乳酸菌を食べることになるのですね!

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