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「山・海・島」体験活動 参加児童の声を紹介します(平成24年度)

「江田島体験活動で得たもの」 北広島町立大朝小学校 (体験先 国立江田島青少年交流の家)

 不安と期待をむねにいだきながら,8月20日から23日までの3泊4日間,私たち大朝小学校と新庄小学校の5年生合わせて32名で,江田島へ体験活動に行きました。ここでのテーマは「進んで,協力して,最後までやりぬこう」でした。このテーマの中で特に私ががんばろうと思っていたことは,みんなで協力することです。これまでに私自身が,なかなかみんなで力を合わせてやり切ったという経験がなかったからです。何か達成感みたいなものを感じたかったのです。

 江田島での体験活動は,もりだくさんで,どれも私にとっては,初めてで貴重な体験ばかりでした。その中でも,私を成長させてくれたと思う活動が2つあります。

 1つ目は,カッター訓練です。この活動は行く前から,家族や先生方にとてもきびしい活動であると聞かされていました。私も正直不安でいっぱいでした。カッター訓練が始まると予想通り,とてもきびしい先生でした。それは,海の上では,命の危険をともなうので,すばやく正確に行動する必要があるからだそうです。だから,できるだけ短い言葉で命令口調で言われるのだと思いました。説明が終わり,カッターに乗りました。かいが長くて,とても大きいのにおどろきました。これを2人で持ったのですが,重さもはんぱではありません。こぐ時は,2人で息を合わせて,かいを前につき出すのが大変でした。

 カッターは,全員がかいと水面を平行にしてこがないと前に進みません。初めは少ししか進みませんでしたが,しだいに「そーれ。」のかけ声とともに前に進みだしました。声をからしながら,みんなが一生けん命こいでいると思って私も必死にこぎました。すると,どんどん前に進みました。気持ちを1つにするというのは,こういうことなのかと思いました。きびしかった先生にも,ほめてもらえてとてもうれしかったです。岸に着くと手にまめができていましたが,みんなで全力を出してがんばった満足感でそんな痛さは気になりませんでした。

 2つ目は,キャンプファイヤーの時にやるスタンツの練習です。8人のグループで話し合って決めるのですが,男子と女子の意見が合わなくて,なかなか1つにまとまりませんでした。「これじゃ,見ている人にうけないよ。」「これは,はずかしいからいやだ。」などと,みんな好き勝手なことを言うのです。中には泣き出す子もいました。キャンプファイヤーは明日というのに,けっきょく,この日は決まりませんでした。私は生活係としての責任もあるので,その夜は,布団に入っても眠れずにスタンツのことを考えていました。何とか私なりにアイデアがうかんだので,次の日にみんなに提案することにしました。次の日の最後の練習の時に,きのう考えた「江田島のかきレンジャー」の寸げきを提案してみると,みんな賛成してくれました。聞いてみたら,グループのみんなもきのうの夜は心配であまり眠れなかったようです。やることが決まると,みんながいろいろなアイデアをくれました。すると,どんどんおもしろくなり,私たちのグループは,自由時間もわすれて,キャンプファイヤーの始まる時間ぎりぎりまで練習をしました。みんな昨日までの顔がうそのように,とてもいい表情で楽しそうです。本番でも大成功でした。いろいろもめて大変だったけど,もめたぶんだけ協力し合えて心が一つになれたように思います。

 今回の江田島での体験活動は,私にとってとても貴重で,わすれられないものとなりました。「一人ではできないことも,みんなで力を合わせれば何でもできる」ということを身をもって感じました。自分でも少しだけ成長できたように思います。

「ぼくの一番の宝物」 府中市立国府小学校 (体験先 広島県立福山少年自然の家)

 ぼくは,最初,野外活動に行くのがいやでした。初めて友だちと泊まるうえに,3泊4日は長すぎると思ったからです。でも,行ってみると,あっという間の3泊4日でした。

 ぼくが一番がんばったことは,山の中でのウォークラリーです。班のみんなとコマ地図を見ながら「あっちかな,いや,こっちかな。」と相談しながらゴールをめざしました。途中で迷ってしまったけど,無事ゴールできたときはほっとしました。山の中から見える瀬戸内の海がとてもきれいで感動しました。この景色は一生忘れられない景色になると思います。ぼくをそんな気持ちにさせる自然ってすごいなと思いました。

 ぼくは強く心に残ったことが2つあります。1つ目は,キャンプファイヤーです。休み時間を使ってスタンツでやる劇の練習をみんなでがんばってきました。ぼくは,かりうどの役になりきって,感情をこめてセリフを言いました。とても緊張したけど,大きな拍手をもらえた時は,ほっとしました。キャンプファイヤーの最後に,トーチ棒に火をつけました。「トーチ棒を地面に置きましょう。」と言われて地面に置いた時,きれいな円ができました。リーダーの誓いの言葉を聞きながらその円を見ていると,友だちの顔がたくさん浮かんできて,今までの活動を思い出しました。63人の火が集まってできた友情の輪は,今でもはっきりと覚えています。

 2つ目は,老人ホームの明翠園で出し物をしたことです。この日まで,みんなで休み時間などを使って練習してきました。僕たちの班は,肩たたきの手遊びをしました。ぼくが肩たたきをした1人のおばあさんが,ぼくの顔をのぞきこんで,「ありがとう。」と言ってくださいました。ぼくは,何だか照れくさくなりました。ぼくたちが,おじいさん,おばあさんたちを喜ばせてあげようと思っていたのに,反対に,元気をもらったからです。今まで言われた「ありがとう。」の中で一番うれしかったです。ぼくも素直に「ありがとう。」という言葉を伝えられる人になりたいなと思いました。

 本当にたくさんのことがありました。失敗して落ちこむこともあったけれど,そんなことも忘れるくらい楽しいこともたくさんありました。

 家に帰って,お母さんに野外活動であったことをたくさん話しました。すると,「いろいろないい体験をさせてもらったなあ。よかったなあ。」とお母さんもにこにこうなずきながら言いました。ぼくも,心の底からそうだなと思いました。

 ぼくが最後までがんばれたり,素敵な思い出をつくれたりしたのは,5年生63人の仲間がいたからだと思います。カレー作りは,できるかどうか不安だったけれども,みんなで協力したらおいしいものができました。ウォークラリーで,暑くて座りこみそうになった時,班のみんなの「がんばろう。」というたった一言で元気がでました。一人の力よりもみんなで協力すると倍の力になるのだなと改めて実感しました。

 この5年生のメンバーで野外活動に行くことはもう二度とないのだなと思うと,この仲間と体験は,ぼくにとって大きな宝物です。

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