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4-2 県民,事業者,NPO,市町村の取り組み

印刷用ページを表示する 掲載日:2011年12月1日更新

4実現に向けた推進方策

2 県民,事業者,NPO,市町村の取り組み

 ユニバーサルデザイン社会の実現には,県民,事業者・団体,行政それぞれが,目指す姿の実現に向けて,主体的・積極的な取り組みを行うことが大切です。

(1)県民への期待

 県民の皆さんには,ユニバーサルデザインの考え方に対する理解を深め,県や市町村が行うユニバーサルデザインを推進する施策に進んで協力することが期待されます。
  また,ユニバーサルデザインの実現には,ハード面の整備だけでなくソフト面の充実が求められることから,一人ひとりが思いやりの気持ちをはぐくみ,「まず自分が」できることから「やってみる」ことが何より大切です。

○ ユニバーサルデザインは,少しずつまちづくりやものづくりに生かされ始めています。自分のすむまちに関心を持って,どこにそうした工夫がされているか,あるいは工夫の余地があるかを点検するなど, 毎日の暮らしの中にユニバーサルデザインを取り入れることが期待されます。

○ 整備された施設などを生かして使うというかなめとなる部分は,まさに県民の皆さんに大きく期待されるところです。例えば,点字ブロックの上には自転車をとめない,こんな当たり前のことがユニバーサルデザインの第一歩です。
また,高齢者や身体に障害のある人たちの動きを妨げないことはもちろん,必要に応じて手助けするなど積極的に協力することが期待されます。

○ 個人の住宅についても,設計の段階からユニバーサルデザインを意識したものにすることにより,のちのちの労力や費用を抑えることが可能です。

(2)事業者への期待

 事業者には,所有または管理する施設,開発・販売する製品,提供するサービス・情報などについて,だれもが安全かつ円滑に利用できるものとするよう努めることが期待されます。

【すべての事業者】 

○ 公共的な施設を整備する場合には,可能な限りハートビル法,福祉のまちづくり条例などの整備基準に適合させるよう努めることが期待されます。

○ 出入口・仕事場の段差解消,設備・工具の使いやすさ向上や省力化,休憩室の設置などだれにとっても働きやすい作業環境の整備や作業方法の改善,疲労回復施設の確保などを進めることが期待されます。

【公共交通事業者】

○ 旅客施設や車両の整備,分かりやすい運行情報の提供,従業員に対する接客教育などに,積極的に取り組むことにより,利便性や旅客サービスの質の向上を図ることが期待されます。

○ これらの取り組みを行う場合には,市町村などと連携することにより,できる限り旅客施設の周辺との連続性に配慮するとともに,利用者が鉄道とバスなど複数の交通機関を乗り継ぐ際などにも,旅客施設の中で円滑に移動できるよう十分配慮することが重要です。

○ 電車やバスなどは,運行時間帯や相互の乗り継ぎなどにおいて,利用者が使いやすい運行体系とするよう努めましょう。

【製造事業者】

経済産業省のユニバーサルデザイン懇談会の取りまとめ(平成13年5月22日報告)によると,ユニバーサルデザイン製品は,今後,市場規模の拡大が見込まれており,事業者は製品に対する消費者ニーズの把握と掘り起こしを行うとともに,製品の開発・普及に努めることが期待されます。

(3)NPOなどへの期待

 非営利活動を行う団体(NPOなど)は,ボランティア活動をはじめとする社会貢献活動を通じて,ユニバーサルデザインの推進に大きく寄与することが期待されます。

○ 県内では,NPOの主導によるタウンモビリティ(注6)が早くから行われており,先進的な取り組み事例として,全国からも注目されています。この活動が今後も継続され,県内各地に広がっていくことが期待されます。

○ 車いす使用者や妊産婦,乳幼児を連れた人など,だれもが気軽に外出し,まち歩きを楽しむために利用できるユニバーサルデザインマップづくりなども,地域密着型のまちづくり活動として効果的です。

注6 タウンモビリティ=商店街などに用意した電動スクーターや車いすなどを,障害や高齢,傷病などのために移動が難しい人に無料または安価で貸し出し,買い物などの移動を支援するシステム

(4)市町村への期待

 市町村は,その区域内のユニバーサルデザインを推進する施策を主体的・積極的に実施することが期待されます。

ア まちづくりへの取り組み

○ まちづくりは,住民に一番身近な地方公共団体である市町村に,リーダーシップを発揮することが求められる分野です。住民の参画を得て,ユニバーサルデザインによるまちづくりに取り組むことが期待されます。

○ 交通バリアフリー法に基づく基本構想を作成する場合には,移動円滑化を速やかにかつ効果的に実現するため,特定旅客施設を中心とした一定の地区を重点整備地区として定め,移動円滑化に係る各種事業を重点的かつ一体的に推進することを重視することが期待されます。

○ 必要に応じて,コミュニティ道路やトランジットモール(注7)など,歩行者優先の歩行空間の確保を図りながら,未整備街路を整備することが期待されます。

○ 必要に応じて,循環バスなどの都市中心部内における短距離移動手段を確保することが期待されます。

注7 トランジットモール=中心市街地の商店街などにおいて,自動車交通を排除した歩行者専用空間に路面電車やバスなどの公共交通機関のみを導入した街路

イ サービス・情報の提供

 ○ 市町村には,各種申請・届け出窓口など直接住民と接する機会が数多くあります。常にユニバーサルデザインの考え方を念頭において,住民の利用しやすさに配慮することが望まれます。

○ 行政情報の提供には,可能な限り複数の手段を用意することが望まれます。

ウ 考え方の浸透

○ ユニバーサルデザインの考え方の浸透は,まだこれからです。具体的な事例を繰り返し紹介するなど積極的に,普及を図ることが望まれます。

○ 広報紙やホームページなど様々な広報媒体を活用することが望まれます。

○ 小学校や中学校など学校教育に,ユニバーサルデザインに関する学習機会を設けることが望まれます。

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