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ユニバーサルデザインQ&A

印刷用ページを表示する 掲載日:2011年12月1日更新

 ユニバーサルデザインについて, もっと理解していただき,誰もがユニバーサルデザインの意識を持って快適で安心な暮らしが実現できるよう,ここでは,色々な質問にお答えしています。

Q1.バリアフリーとユニバーサルデザインの違いは何ですか?
Q2.ユニバーサルデザインはどうして必要なのですか?
Q3.ユニバーサルデザインを行うのは誰ですか?
Q4.身近なところにどんなユニバーサルデザインがありますか?
Q5.ユニバーサルデザインの目的は上記のような施設・製品を作ったり,取組みを行ったりすることですか?
Q6.ユニバーサルデザインの考え方はどこから生まれたのですか?
Q7.ユニバーサルデザインの取組みにはコストがかかるのではないですか?

Q1.バリアフリーとユニバーサルデザインの違いは何ですか?

A1. 「バリアフリー」は,高齢者や障害者を対象に,快適な社会生活が送れるよう,歩道や家の段差をはじめ,見たり,聴いたり,あるいは意志の疎通などを図るうえで社会に存在する様々な障壁(バリア)を解消していくことです。
 これに対し,最初から,障害の有無や,年齢,性別,国籍などの違いにかかわらず,すべての人の快適さや便利さ,満足度や安全を考えて設計しようというバリアフリーから更に一歩進んだ考え方が,「ユニバーサルデザイン」です。

Q2.ユニバーサルデザインはどうして必要なのですか?

A2. 本格的な高齢化社会の到来を迎え,個人のライフスタイルや価値観が多様化し,人権やモラル意識の高揚とともに,真に豊かでゆとりのある快適な生活を求める声が高まる中で,広島県の目標である「一人ひとりがいきいきと活動し,安全で安心できる暮らし」を現実のものとするためには,ユニバーサルデザインの考え方やその取組みは不可欠なものとなっています。

Q3ユニバーサルデザインを行うのは誰ですか?

A3. みなさん一人ひとりです。一部の人たちや企業,行政だけで取り組んでもうまくいきません。すべての人が満足できる便利で快適で安心できる社会を創っていくためには,みなさん一人ひとりのユニバーサルデザインに基づいた取組みが求められています。

Q4身近なところにどんなユニバーサルデザインがありますか

A4. 私たちの周りにもたくさんあります。例えば,視覚障害者がある人のための点字ブロック(足で凹凸に触れることで歩行),床が低く乗りやすいバス・電車,トイレや公園などの所在や道筋が容易に分かる案内用図記号,車いす使用者の方や赤ちゃんのオムツ替え荷物の多いときなど,みんなが使える多目的トイレ,シャンプーとリンスを区別するための容器側面のギザギザ,使用時に挿入方向を間違えないよう切込みが入っているバスカード,また相手の身になって困っている人などに進んで声を掛け合うやさしい心,お客さんを快適な気分にするもてなしの心やマナー,これも大切なユニバーサルデザインです。

Q5ユニバーサルデザインの目的は上記のような施設・製品を作ったり,取組みを行ったりすることですか?

A5. 上記の例は,ユニバーサルデザインの取組みの1つの成果ではありますが,目的やゴールではありません。
 例えば,磁気カードに切込みを入れれば間違いは少なくなりますが,磁気カードのシステムそのものに,カードを挿入しにくいといった問題もあり,もっといい方法はないかと考える必要はないでしょうか。
 このように,決して現状に満足することなく,更により多くの人の快適さ,便利さ,安全・安心を求めて,我々一人ひとりが常に考え,試行錯誤を繰り返していくというプロセスや姿勢そのものがユニバーサルデザインの目指すところです。 

Q6ユニバーサルデザインの考え方はどこから生まれたのですか?

A6. 考え方そのものは,今から約30年前に米国の建築家で,後にノースカロライナ州立大学ユニバーサルデザインセンターの所長も務めたロナルド・メイス氏により提唱されていましたが,広く普及したのは,米国において,障害者の増加や権利運動の高まりを背景に「障害を持つアメリカ人法(ADA法)」が制定された1990年以降です。
 自身も障害を持つ同氏は,ADA法は障害のある人を対象に最低限の権利や基準を示したに過ぎず,これでは根本的な不便の解消には至らなかったことなどから,法の限界を超えて,我々の誰もが経験する高齢化なども例にとりながら,あらゆる人々が快適に暮らすことができるデザインとしてユニバーサルデザインを強く打ち出し,これが契機となって,急速に世界各地の取組みへとひろまってきたものです。

Q7ユニバーサルデザインの取組みにはコストがかかるのではないですか?

A7. 確かに,ユニバーサルデザインによりコスト増となる場合はありますが,そのことで,利用者が増えたり,利用者の満足度が高まれば,費用対効果という点ではむしろ向上が期待されるといったメリットもあり,一概にコストの多寡だけで判断するのは適当でないと思います。
 また,建物など後からスロープや手すりを取り付けるより,最初からユニバーサルデザインの設計を行った方がコスト面でも低くなることもありますし,こうしたものづくり以外でも,困っている人に快く手を貸すなど,お金のかからない「心」のユニバーサルデザインもたくさんあります。