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治山事業の概要

印刷用ページを表示する掲載日2012年9月1日

治山事業とは

広島県は,森林面積が県土の72%を占めています。また,風化花崗岩などの脆弱な地質と急峻な地形の山地が人家等に近接しているところが多く存在しています。このため,梅雨や台風の季節が来ると山崩れや土石流などの山地災害が発生し,私たちの暮らしに大きな被害を与えています。そのような被害から,尊い人命や貴重な財産を守るため,治山事業では森林を守り育て,健全な森林づくりを推進することによる,県民の安心・安全の社会づくりの実現を目指しています。

治山事業の工事内容 

治山事業は,健全な森林づくりをすることが目的ですが,それは木を植えることだけではありません。場所によっては,コンクリート構造物によって,山が崩れるのを抑止することも工事の1つです。それでは,治山事業の代表的な工事内容をここでご紹介します。

渓間工事

 渓間工被災状況 → 渓間工復旧後

【平成22年庄原市豪雨災害】 → 【平成23年谷止工設置後】

 山と山の間の渓流部分,つまり渓間部分は,大雨が降った時などには集まった水が勢い良く流れ出ます。水の力により渓間が削られると,災害を引き起す原因になります。また,災害後の渓間部は不安定な土砂が堆積しており,2次災害の恐れがあります。渓間工事は,このような渓間を災害から守るために実施します。

山腹工事

山腹崩壊状況 → 山腹崩壊復旧後

【平成16年台風18号災害】 → 【平成18年法枠工設置後】

急傾斜の山は樹木の根のおかげで,大雨が降ったときも,ある程度までは,斜面が崩壊することを抑止することができます。しかし,台風などにより樹木が揺られたり,大雨により地下水位が上がると,山腹斜面が崩落することがあります。山腹工事は,このような山腹斜面を災害から復旧したり,予防したりします。

森林整備業務

山火事後の山林 → 積苗工後の山林

【平成16年尾道市山林火災】 → 【平成22年積苗工(板柵)設置後】

私たちの暮らしの中で,森林の働きはとても大きな役割を担っています。これを森林の公益的機能と呼んでいます。健全な森林であるほど,その機能は大きくなります。そのため,森林や山林には機能が発揮できるように,手入れをすることが必要です。

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