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第1回「湯崎英彦の地域の宝チャレンジ・トーク」(平成26年4月12日 呉市)

印刷用ページを表示する掲載日2014年3月18日

平成26年度 第1回県政知事懇談「湯崎英彦の地域の宝チャレンジ・トーク」を,次のとおり呉市において開催しました。 

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1 開催日時

 平成26年4月12日(土曜日) 13時30分から14時40分まで

2 開催場所

 広公民館5階502大会議室(呉市広古新開二丁目1-3)

3 内容

取組現場の訪問

訪問先内容

ふれあい広場三条の会
(三条2 丁目)

○地域内での世代を超えた交流促進のため,商店街にある空き店舗を
活用して,誰もが気軽に集える場所を開設。(H24.9)
○ペンキ塗り,備品準備などすべて手作り,持ち寄りで空き家を改装。
○昔からの住民と新しい住民との交流が少しずつ始まっている。

郷原第4区農地管理組合
(郷原インター周辺)

○東広島呉道路の一部開通に合わせ,町の玄関口である郷原IC付近
の県道沿い一面にシバザクラを植え,訪れる人の目を楽しませている。
○住民が協力し,花を守り育てることで,地域の絆が深まっている。
○平成25 年度呉市「美しい街づくり大賞」受賞

ふれあい広場三条の会

 

ふれあい広場三条の会(視察)

  「ふれあい広場三条」では,設立の経緯や取組の概要について,お聞きしました。当日は,たくさんの地域住民の方が,囲碁や将棋,トランプなどを楽しみながら,交流をされていました。

 郷原第4区農地管理組合

郷原第4区農地管理組合(視察)

 見頃を迎えたシバザクラを見学した後,取組の経緯や課題について,意見交換をしました。また,シバザクラの苗づくりや植え付け作業も体験しました。

県政知事懇談会

懇談会

◆湯崎知事による挨拶

知事挨拶

◆地域住民の方(4組)による『私の挑戦』の発表

 呉市在住で,あらかじめ選定した方に「人づくり」「新たな経済成長」「安心な暮らしづくり」「豊かな地域づくり」等の分野の取組について発表していただきました。

名前・職業等取組内容等テーマ

佐々木 元(ささき はじめ)さん

ともに学ぼう広のまち委員会
委員長

○広の住民の郷土を愛する精神「愛ひろ心」を育む活動に取り組んでいる。
○住民によるまちづくり活動として,郷土の歴史や偉人を調べ,講演会の開催や郷土読本の編纂などを行っている。
○広まちづくり協議会構成団体
郷土愛『愛ひろ心』

荒井 啓(あらい けい)さん

Japanese Drum和☆Rock
代表

○和太鼓を通じた青少年の健全育成のため,福祉施設や地域のイベントでの演奏活動を行っている。
○今年3 月には,宮城・福島で復興応援コンサートを開催。
○子供へ和太鼓の指導を行い,地域での世代間の絆づくりに貢献している。
守りたい 日本の響き

道法 愛(どうほう まな)さん

広島大学1年
(広高校出身)

○高校時代,姉妹都市アメリカ・ブレマトン市への交換留学で培った語学力を生かし,外国人を対象にした「にほんごサロン」などでボランティア
スタッフとして活動。
○異国の文化に触れることで国際感覚に磨きをかけ,さらなる活躍が期待されている。
島から世界へ!~井の中の蛙 大海に挑む~

西村 優人(にしむら ゆうと)さん

呉学友会KSF副部会長
(呉昭和高校2年)

○学校の枠を超えて,地域イベントの企画・運営を行う高校生・高専生のグループ。
○毎年5 月に「呉子ども祭」を開催し,子供達の賑わいづくりに貢献。
○子供達とのふれあいや学校間の交流を通じて,責任感や仲間意識など社会に出ても役立つ資質に磨きをかけている。
呉子ども祭り~子どもたちから学ぶこと~

発表者

 ともに学ぼう広のまち委員会委員長 佐々木元さん
「郷土愛『愛ひろ心』」

 

ともに学ぼう広のまち委員会(発表)

●佐々木

 私たちは,広町への郷土愛「愛ひろ心」という言葉をつくり,それをスローガンに掲げて活動している。先人の郷土に対する熱い思いを学び,郷土愛を育み,将来の人材を育成していきたいというのが目的の一つである。まちづくりの第一歩は,そのまちを知ること。まちに愛着が生まれ,まちへの愛情となっていくと思う。

 広の誇れるものの一つとして,広地区に「教育第一」の不文の村是があり,それを根幹として65年間受け継がれてきた「教育祭」というものがある。教育祭は,先人の業績からその精神を学び,未来を築いていこうという取組。その中に,私たちは「愛ひろ心」を注入して,血の通った教育祭にしていきたいと考えている。

 昨年度から,私たちは歴史的事象を学びながら,具体的な取り組みを始めた。昨年度の教育祭では,「愛ひろ心を育む」というテーマで,副題に「教育第一から教育祭へ」と銘打ち,約250名の聴衆を得て,歴史講演会を開催いた。夏には,小中学校の先生方,約100人のご協力と参加の中で合同勉強会を開いた。また,各種歴史文書等の収集・編纂をもとに,史実を8人のメンバーで再考察をし,分かりやすく,ストーリー性を持たせた平成の郷土読本を5年間かけて製作する予定にしている。住民の財産として,「愛ひろ心」をたくさん詰め込んだ読本にしていくつもりである。

 呉市の小中一貫校,広南小中学校では,「学び」と「ありがとう」の日本一をめざして,故郷に誇りと自信を持つ子を育てるという,私たちのテーマと共有するものがある。この広の頼もしい学校教育にも私たちは精一杯応援をしていきたい。

 私たちの思いが,一人一人の子供たちに,また,広の住民の皆様方一人一人に届くように,これからも精一杯「愛ひろ心」を広げていきたいと思う。広まちのアイデンティティーを受け継ぎ,次世代を育てる「愛ひろ心」。「愛ひろ心」とともに,「愛ひろ心」の輪をこれからも広げていきたいと思う。

○知 事

 人ごとではなく,自分たちのまちを自分たちで伝えていくということをされて,それが活動として広がり,将来の子供たちはそれを受け取って,また,広の地域の愛をつないでいくことになる。こういう活動があるとないでは大きな違いが出るのでは。それを実践しており,これからも教育第一の広を守っていただけるのではないかと思う。

 Japanese Drum和☆Rock代表 荒井啓さん
「守りたい 日本の響き」

Japanese Drum和☆Rock(発表)

●荒 井

 僕たち,和太鼓グループ「和☆Rock」は,呉市郷原町を拠点に,平成21年に広島文化学園大学和太鼓サークルとして結成した。当初は,メンバーが3名しかおらず,細々と活動をしていたが,そんな僕たちを一番応援してくださったのは地域の皆様。敬老会,成人式,盆踊り大会などに呼んでいただき,演奏させていただいた。

 そんな中,僕も和太鼓がやってみたいという声をいただけるようになり,地域の子どもたちを集め指導し立ち上げたのが「和☆Rock Jr.」。ジュニアは,現在小学1年生から中学3年生までの21名,月に3回,土曜日に元気に練習をしている。また,少しでも多くの皆様に和太鼓の魅力を伝えたい思いで,呉市文化団体連合会,広文化団体連合会に加入した。微力ではあるが,本年度より呉市文化団体連合会芸能部の部長をしている。

 演奏以外にも小学校の地域公開授業での和太鼓教室,小学校への太鼓指導など,幅広く活動している。そして,平成24年には「けんみん文化祭ひろしま」和太鼓フェスティバルに初出場し,優秀賞をいただいた。現在はメンバーも増え,総勢35名。演奏依頼も増え,年間60回を超える演奏活動をしている。

 今年の3月には東北被災地で,3日間「宮城・福島公演」を行った。被災地の皆様は,私たちを温かく出迎え,歓迎してくれた。皆様からいただいた拍手,お言葉は私たちの胸から消えることなく,活動の原動力になっている。

 「和☆Rock」は,まだまだ未熟なグループ。大きな力になることはできないが,少しでも皆様の力になりたい,東北公演を通して出会った皆様と,いつまでもつながっていたいと強く感じている。来年の3月,また東北に招待していただけることになった。東北に元気を届け,皆様に少しでも楽しんでいただけるよう,この1年間も精一杯練習に励みたいと思う。

 僕たち「和☆Rock」は,これからも広島を全力で盛り上げていきたいと思う。

○知 事

 サークルがないからしようがないではなくて,ないんだったらやってみようと,一歩前に出たことによって,今や年間60回も公演をされている。そういうふうに広がりを持っていくというのは,すごく大きくて,とてつもないことではなく,一歩前に出ることで,さらに前に進んでいく。そんなことを教えていただいたのではないかと思う。

 広島大学1年 道法愛さん
「島から世界へ!~井の中の蛙 大海に挑む~」

 

道法愛さん(発表)

●道 法

 私は高校生のとき,韓国に1週間,アメリカに1ヵ月ほど留学する機会を得ることができた。現地の人と話をする中で,私はその人の人柄だけではなく,その人の国の文化や宗教的背景を垣間見,また,自分の母国である日本についても考えるようになった。外国での経験から,私はもっと様々な国のたくさんの人とつながりを持ちたいと思うようになり,日本語教師として外国の人々に日本語を教えるという明確な夢が生じた。

 夢も決まり,日本語教室「ひまわり21」へ参加した。母国を離れて日本に来ている学習者は,個人差はあると思うが,やはり寂しく思っていると思う。教室では,人と話して,笑って,心を温めることができる。日本人のスタッフも,学習者の元気な姿を見て,元気をもらっている。私はこのような場所を地域全体で支えてほしいと思う。

 もし困っている外国人を見かけたら,声をかけてあげてほしい。私はスタッフをしていて,学習者の人から地域の人ともっと話してみたいという声をよく聞く。学習者はもっと地域とつながりたいと思っている。その気持ちを地域の皆さんで支えていただけたらと思う。また,日本語教室のスタッフをやってみたいと思った方,是非見学に来てほしい。

 私はこれから大学でしっかり日本,また日本語について学び,また留学して世界を見て,同時に日本を,そして地域を見,精一杯夢に向かって努力したいと思う。そして,いつか外国で日本語教師として,日本語や日本文化だけではなく,和の精神を伝えることが私の夢。これからも挑戦して,たくさんの発見をしていきたい。

○知 事 

 昔から外国語が好きだったので,思い切って交換留学に行き,そして自分の本当の夢を見つけたということ。若い人が人生に迷ったりすることもあり,それはそれでいいと思うが,自分の夢を見つけて,しっかりと取り組むことは,それだけ勉強にも力が入る。広島にもまだまだこうやって頑張っている,しっかりとした若い人たちもたくさんいる。

 呉学友会KSF副部会長 西村優人さん
「呉子ども祭り~子どもたちから学ぶこと~」

 

呉学友会KSF(発表)

●西 村

 「呉子ども祭り」は,平成14年から呉市内の高校生を中心に企画・運営している。その背景には,来場される子どもたちも,企画する高校生もともに楽しめるイベントを目指したいという思いから。しかし,現実はどのようにすれば子供たちが楽しめるか,試行錯誤の会議が続いている。

 KSFのメンバーは呉市内10校の生徒,約30名で,企画会議を繰り返しながらアイデアを出し合っている。会議では,一人の意見や声の大きい人の意見はもとより,声は小さくても,同じ目標を共有するメンバー全員の意見も尊重するよう努めている。今年は子供たちが参加できる遊びを中心にやっていこうと計画を立てている。

 昨年の10月から企画会議をしているが,初めのころはみんな緊張して,あまり発言せず,うまくいくのか不安だった。何回か会議の回数を重ねるうちに,他校の生徒との意見交換や着ぐるみショーの練習がしっかりできるようになり,チームワークが高まってきた。

 このチームワークを生かして,来月の5月4日に行われる「呉子ども祭り」を成功させたい。

○知 事

 高校生ぐらいになると,自分が一番大事なのではないかと思うが,子供たちのことを考えて,しっかりとほかの人のために活動してくれるということがすばらしいと思う。

◆知事まとめ

4 傍聴者

 約180名 

5 その他

 懇談の模様は,録画でご覧いただけます。
 こちら(インターネット放送局)からご覧ください。

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