平成24年度 第14回県政知事懇談「湯崎英彦の地域の宝チャレンジ・トーク」を,次のとおり呉市において開催しました。
平成25年2月9日(土曜日) 13時20分から14時30分まで
広公民館 : 呉市広古新開二丁目1-3
訪問先 | 内容 |
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地域芸能「呉音頭」の (呉ポートピアパーク) | ○広く呉市民に親しまれて きた地域芸能『呉音頭』の 出張講習会の実施や,各種 イベントでの披露により,普 及と継承に努める。 ○呉市記念日式典における 『呉音頭』総踊りでは,ステー ジから客席通路まで使った 踊りで会場全体の祝賀ムー ドを盛り上げ,式典に欠かせ ない存在。 |
オンド オイスター サービス (呉市音戸町南隠渡) | ○『音戸カキ』のブランド化に 向け,統一カキ袋,レジパッ ク,のぼりを作成し,イベント への出店等でPR。(平成21年 結成) ○生カキを1年中販売できる よう,遠赤外線処理により長 期保存が利く「ハーフシェル」 「遠赤カキ」の試作・試験販売 を実施。 ○「音戸かき祭り」で,にぎわ い創出に貢献。 |
呉音頭の継承及び普及活動を行う団体を訪問し,故郷のすばらしさを後世に伝える取組についてお話を伺いました。
『音戸カキ』のブランド化をめざす若手生産者グループを訪問し,かきによる地域活性化の取組についてお話を伺いました。
呉市在住で,あらかじめ選定した方に「人づくり」「新たな経済成長」「安心な暮らしづくり」「豊かな地域づくり」等の分野の取組について発表していただきました。
名前・職業等 | 取組内容等 | テーマ |
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谷脇けいこ(たにわきけいこ)さん おいもを愛する会代表 | 「おいもでつなげよう地域の 輪」を合言葉に,さつまいも や広地区で100年以上の歴 史を誇る「広カンラン(キャ ベツ)」などの野菜づくりを 通じた地域交流を実践。 | おいもちゃん・広かんらんちゃん・ じゃがちゃんでつながろう地域の絆 |
小倉裕之(おぐらひろゆき)さん 呉人応援団ハナ金カレー部部長 | 海上自衛隊の,洋上生活で 曜日感覚を失わないため「 金曜日にカレーを食べる」 という習慣に倣い,旧海軍 のまち呉で「金曜日はカレ ーを食べよう」とフェイスブ ック等で呼びかけ,楽しい まちづくりに貢献。 | 海軍カレーの金曜日。 『ハナ金カレー』で呉を盛り上げよう! |
古屋智郷(ふるやちさと)さん 廣長恵里菜(ひろながえりな)さん 呉工業高等専門学校専攻科1年生 | ○阿賀まちづくり推進協議 会の若者提案事業メンバー として,地域の課題を研究。 ○町並みから人口流出が 続く現状に,地元を知り, 郷土愛を深め,まちを元気 づける事業を検討。 ○廃校を舞台とした「1日 限りの阿賀学校」を若者を 中心に企画実施。郷土の 財産である離島「情島」を テーマとした事業等を検討 中。 | 見つけよう阿賀の魅力 ~みんなの阿賀愛upチャレンジ!~ |
谷凌介(たにりょうすけ)さん 山本優香(やまもとゆうか)さん 呉市立川尻中学校1年生 | ○中学校で学習した水墨 画とパソコン操作により手 作りカレンダーを作成。 ○地域の一人暮らしの高 齢者に,手作りカレンダー を配布し,学習成果を地域 へ貢献することにより,地 域社会の一員としての自 覚を高めた。 | カレンダーで貢献ダー |
●谷 脇
広町を中心に,「おいもを愛する会」で活動している。「おいもでつなげよう地域の輪」を合い言葉に,サツマイモやジャガイモ,キャベツ「広カンラン」など野菜づくりを通じた地域交流を行っている。
全国に畑友達をつくる「おいもラブ・ステーション・プロジェクト」や,祭りなど様々なイベントを企画し,子どもやお年寄り,外国人などが交流できるイベントを行っている。また,明治時代に塩害で農作物が育たなくなった際,カリフォルニアに移住していた方から送られた歴史あるキャベツ「広カンラン」を,昨年から白岳小学校の子どもたちと育てるなど,食育学習にも取り組んでいる。
おいもを愛する会を通じて,多くの呉の住民や,北海道から鹿児島まで様々な方々とつながることができた。これからも愛情を持って交流を継続したい。
○知 事
「おいも」を愛する会から「広」を愛する会に発展しているように感じた。高齢化等を不安に思う方は他にもいらっしゃると思うが,谷脇さんのように問題を傍観しているだけでなく,一歩前に出て行動を起こすと地域の力がそこの中に集まってくる。次の世代につながるすばらしい活動だと思う。市民のパワーでここまでできるといういい手本ではないかと思う。
●小 倉
海上自衛隊では洋上生活で曜日感覚を失わないよう,金曜日にカレーを食べるという習慣がある。海上自衛隊のあるまち 呉でも,金曜日はカレーの日として盛り上げたいと,呉人応援団「ハナ金カレー部」を立ち上げた。毎週金曜日にカレーを食べてフェイスブック等に写真を投稿,毎週インターネット上で表彰し大変盛り上がっている。
インターネット上の活動に加え,みなと祭りや呉夏祭り,くれ食の祭典などでブースを出店し,カレーパンなど食品の販売も行っている。また,東日本大震災の炊き出し支援や,国際交流など幅広く活動している。
今,全国に972人の方が部員として活動している。これからも金曜日にはカレーを食べようという運動を全国に発信していきたい。
○知 事
この呉人応援団「ハナ金カレー部」の活動によって,インターネットを介して全国に呉の名前が認知される。呉を愛する気持ちと自由な雰囲気が,つながりを広げられている理由かもしれない。すばらしい活動だと思う。
呉は肉じゃがやカレー,カツ,細うどん,呉冷麺など特徴ある食べ物たくさんある。この特徴をとらえて全国に発信するすばらしい活動だと思う。
●廣長・古屋
阿賀のまちを盛り上げる若者提案事業で「1日限りの阿賀学校」を開催した。人口流出や人口減少などの課題を抱える阿賀に住む様々な世代の人たちに阿賀の魅力をアピールする取組である。幅広い世代の人たちが交流できる場にしたいと考え,小学校で開催した。当日は,阿賀の歴史や自然に触れる授業を行い,阿賀の郷土料理「のっぺ汁」,「煮ごめ」を給食として振る舞った。阿賀の人たちの交流を促進し,阿賀について深く知ることで地元愛を深めてもらうことができた。
この事業は自分の住むまちについて考え,そのまちのために動くという,新しい形のまちおこしであり,ほかの地域でも応用できるのではないかと考えている。今後は若い世代を対象にした「情島自然学校」の開催を予定している。これからも地域の魅力をアピールする活動を続けていきたい。
○知 事
ラブ阿賀の気持ちで熱心に取り組まれている。様々な課題があるが,このような若者がいれば阿賀も大丈夫だと感じられる。これからも是非ラブ阿賀,ラブ呉,ラブ広島県で活動していただければと思う。
●谷・山本
3年前に大雨の影響で土砂災害が発生し,川尻中学校の生徒たちで災害復旧ボランティアに取り組んだ。その際,一人暮らしのお年寄りが困っておられる姿に気付いた。何か自分たちにできることをしたいと考え,川尻町特産の筆を使った水墨画カレンダーの作成・配布の活動を行っている。生徒一人ひとりの思いを込めた水墨画や学校行事,川尻町の行事のほか,各月にお年寄りへのメッセージも掲載している。作成したカレンダーを配布し,感謝やお褒めの言葉をいただいた。
これからは,お年寄りの役に立つ活動に引き続き取り組んでいくこと,また小学校との合同ボランティアなど様々なボランティア活動のさらなる充実にチャレンジしていきたい。
○知 事
普段は自分の家族以外に地域のお年寄りと接する機会はなかなかない。こうして若い人たちがお年寄りとも触れ合いつつ,地域のことを学びながら育っていくというのは本当にすばらしいことだと思う。頑張って伝統を引き継いで,後輩たちにも伝えていってほしい。
約180名参加
懇談の模様を録画でご覧いただけます。
こちら(インターネット放送局)からご覧ください。
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