このページの本文へ
ページの先頭です。

第5回「湯崎英彦の宝さがし-未来チャレンジ・トーク」(23.11.26 三次市)

印刷用ページを表示する掲載日2011年12月1日

 平成23年度 第5回県政知事懇談「湯崎英彦の宝さがし-未来チャレンジ・トーク」を,次のとおり「三次市,庄原市」地域において開催しました。

第5回宝さがしパンフレット

1 開催日時

 平成23年11月26日(土曜日) 13時30分から15時10分まで

2 開催場所

 十日市コミュニティセンター1階ホール : 三次市十日市南1-2-18
 ※ 通称:『十日市きんさいセンター』

3 内容

(1)湯崎知事による「ひろしま未来チャレンジビジョン」の発表

(2)地域住民の方による事例発表

 

氏名・職業等

取組内容等

発表テーマ等



児玉勇(こだまいさむ)さん

・農事組合法人「なひろだに」代表理事

○地域の特色を生かした米や野菜づくりの他加工食品など付加価値の高い商品開発
○新たな特産品開発などの取組を通じ,雇用の創出と地域農業を活性化

「21世紀“活力の創造”
未来に夢の広がる地域営農」



徳岡真紀(とくおかまき)さん

・「KADOYA(かどや)」子育ての会共同代表

○子育て中の親同士が悩みや喜びを共有できる交流スペースを提供
○子育て支援の他,料理教室や様々なワークショップの開催を通じ,市民の交流を推進

「子育てフリースペースKADOYA発!
つながるおやこの『わ』」



佐藤浩子(さとうひろこ)さん

・「しょうばら花会議」理事長
・庄原市地域女性団体連絡協議会会長

○丹精こめて造った庭や花壇を一般公開するオープンガーデンの取組を通じて地域の景観づくりと地域間交流を促進
○「さとやまオープンガーデン」の企画・開催など,新たな観光開発の取組により,地域を
活性化

「身近な玄関先からはじめる
『花と緑のまちづくり』」

 ○ 意見交換

  • 会場参加者の皆さんとの意見交換
  • 『私の挑戦』について,会場から発表


氏名・職業等

発表テーマ等



寺河未帆(てらかわみほ)さん

・イラストレーター
・デザイナー

「県北のイラストレーターだからできること」



西田学(にしだまなぶ)さん

・庄原焼プロジェクト連絡会議会長
・会社役員(※ 燃料販売業)

 「庄原発B級グルメ『庄原焼』の挑戦」



大川朋寛(おおかわともひろ)さん

・三次高等学校2年生

 「挑戦し続けることへ挑戦
~ 僕の前に道はない 僕の後に道はできる ~」



門永万実(かどながまみ)さん

・庄原実業高等学校3年生

 「私の将来 ~農業で豊かな地域づくりに挑戦 ~」



山田奈保(やまだなほ)さん

・市立塩町中学校

 「三次から世界へ」

 

4 参加者

 約150名参加

5 その他

 懇談の模様を録画でご覧いただけます。
 こちら(インターネット放送局)からご覧ください。

6 結果概要

湯崎知事による「ひろしま未来チャレンジビジョン」の発表

全体

地域住民の方による事例発表

三人

三次市 児玉 勇さん
「21世紀“活力の創造”未来に夢の広がる地域営農」

 

児玉さん

●児 玉
 集落の少子高齢化が進む中,「集落の農地は集落のみんなで守る」ことを基本とし,生きがいと安心して暮らせる地域営農を目指すことを経営理念に,農事組合法人を立ち上げた。
 効率的な経営を目指すとともに,清流で栽培したおいしく,安心・安全な米を消費者に提供している。また米だけでなく,豆腐やおから,味噌など,法人で作った大豆の加工食品も販売している。地域の祭りなどの行事や,「ほたる祭り」などの地域活性化の取組にも法人として積極的に取り組んでいる。
 これらの取組を,仙台や鹿児島からも視察に来ていただいている。
 都市に比べてないものねだりをするより,地域を楽しく生きるために「あるもの探し」をしていきたい。地域の「宝」である自然資源を活用して,一人一人が知恵を出しながら,より楽しく暮らせるなひろだに地域にしていきたい。
○知 事
 どの組織でも同じだが,理念を持って組織を運営していくことはすばらしいと思う。人が少ない地域の中で,女性に力を発揮してもらい,食品を加工することによって付加価値を高めていくこともすばらしい活動だと思う。これからも頑張って地域を盛り上げていただきたい。 

三次市 徳岡 真紀さん
「子育てフリースペースKADOYA発! つながるおやこの『わ』」

 

徳岡さん

 ●徳 岡
 KADOYA子育ての会の共同代表として,子育てフリースペースKADOYAを運営している。
 KADOYAは古い民家を再利用した子育てフリースペースで,主な事業としては,リサイクル品の販売や,地域の皆さんが気軽に立ち寄っていただけるカフェ,KADOCAFEの運営がある。
 絵本の読み聞かせの会,「つみき」や「手織り」等,親も子どもも楽しめるワークショップをたくさん行っている。また,子どもたちの未来の環境を守るため,食事療法,自然療法,ホームケアを学ぶ企画や,太陽の力を利用した「ソーラークッカー」のワークショップ,子どもたちに平和な未来のために,放射能勉強会等も開催している。
 子どもたちがずっと笑顔で暮らしていけることが「わ」だと思っているので,KADOYAでは,「わ」を大切にしながら,地域の皆さんに支えられて子育てをしていきたい。
○知 事
 民家を利用した活動で,高齢者のサポートグループというのはいろいろな地域にあるが,子育ての活動は初めて聞かせていただいた。現在,地域のつながりが薄くなり,孤立しがちになっているが,みんなが集まることによって,お互い支えあうエネルギーになっているのではと思った。写真の中の子どもたちの笑顔がとても楽しそうで,この活動が子どもたちのためになっているということがよく分かる発表だった。
 個人的に,父親が活動に参加していることが嬉しかった。父親にも参加をしてもらって,ますます活発になっていただければと思う。

庄原市 佐藤 浩子さん
 「身近な玄関先からはじめる『花と緑のまちづくり』」

 

佐藤さん

●佐 藤
  「花いっぱい活動」や個人の同好会など,市内で花に関する事業を展開している団体と連携して,「しょうばら花会議」を設立し,理事長として「庄原さとやまオープンガーデン」の実施等の活動をしている。
 個人の庭や花壇を一般公開するイベント,「庄原さとやまオープンガーデン」は,今年度の春から始まり,秋にも実施した。新聞やテレビで取り上げられ,広島や福山,呉などから,一週間で15,000人のお客様が来られた。また,寄せ植え講習会や,植栽ボランティア,講演会,ガーデニングコンテスト等にも取り組んでいる。
 個人の趣味を地域の活性化につなげるには,点と点であるそれぞれの活動を,一つのネットワークにすることが大切だと感じている。来年の春に予定しているオープンガーデンでは,いろいろなグループや団体がメリットを共有して,個々の強みを生かして,成果を生み出す仕組みづくりを考えようと思っている。
○知 事
 庄原市に住んでみたいなと思わせるような,すばらしい発表だった。「点と点を結んでいく」とおっしゃったが,このように思われる方はたくさんいらっしゃると思う。思うだけでなく実際に行動に移して,皆に協力してもらう。それがまた庄原市の「宝」となり,最終的にはオープンガーデンで1週間に1万5,000人も人がいらっしゃる結果となった。思いというのはとても大事だが,思いだけではなく,前へ出てやってみるというこの取組は,まさに挑戦ではないかと聞かせていただいた。

意見交換

会場参加者の皆さんとの意見交換

質問1

●質問者A
 児玉さんは先ほど,天皇陛下にお米を献上されたとおっしゃったが,以前石川県の神子原米がローマ法王に献上されたと話題になり,付加価値がついて人気になったことがあった。
 ブランドイメージを生かすための情報発信手段などについて,知事にアドバイスをお伺いしたい。
●児 玉
 献上米は,天皇陛下に献上したことをPRしてはいけないことになっている。あまり公表してはいけないので,その点が少し残念とは思っている。
○知 事
 昨年の宝さがしの参加者,庄原市の米農家の藤本さんが,大阪の「いっちゃんうまい!米コンテスト」で日本一になられた。こういったことをPRしていくことは,大きな課題だと思っている。
 同様に,スキー場や「瀬戸内 海の道構想」でも,知ってもらうことが大事なので,それに一生懸命取り組んでいる。なかなかマジックのような答えはないが,やはりまめに発信していくこと,そして,行政をうまく使っていただけるとよいと思う。広島県,三次市,庄原市も,積極的にアピールをしたいと思っているので,行政や商工会議所などの団体をご利用いただけたらと思っている。

質問2

 ●質問者B
 広島県の畜産は衰退の一途をたどっている。知事に年に一,二度,市場見学で足を運んでもらいたいと思う。三次市の家畜市場は現状は横ばいだが,知事が来られることによって,県の職員に及ぼす影響は大きく,取組も充実したものになると思う。
○知 事
 私にそれだけの力があるかどうか分からないが,一度お邪魔させていただきたいと思う。
 広島牛は日本中でも一番だと思うぐらいおいしい牛だと思うので,販売にも力を入れていきたいと考えている。

質問3

●質問者C
 地元の住民たちでトラック朝市を開催するが,本来は中央通りを通行止めにして,自由通路にして軽トラ市をやりたかったと実行委員会の方から伺った。しかし,警察当局との話がうまくいかず,道路面に沿った民地の駐車場で軽トラ市をすることになった。
 地域の住民が一生懸命まちおこしをしようとするときに,そのようなことが隘路になってしまっている。知事の力を借りて,次回からは通行止めにしてもらって朝市ができるように,是非ともお願いしたい。
○知 事
 もちろん行政は出来るだけ後押しをしたいと思っているが,交通規制で不便を被られる方もいらっしゃるので,様々なことを考慮した結果,規制が実現していないのだと思う。
 人にたくさん集まってもらえる工夫の仕方というのは他にもいろいろあると思う。皆さんの知恵を集めて,より人が来られるよう工夫をしていただければと思う。

『私の挑戦』について,会場から発表

三次市 イラストレーター・デザイナー 寺河 未帆さん 
「県北のイラストレーターだからできること」

 

寺河さん

●寺 河
 プロのイラストレーターとして活動し,三次市の循環バス「くるるん」のデザインなどを手掛けている。イラストやデザインには,商品の魅力やイメージをダイレクトに伝える力がある。県北の商品とコラボすることによって,さらに魅力を高めていきたい。
 また,イラストレーターとして起業するにあたり,たくさんの人に出会い,起業家の情報交換のグループ「たちあおいの会」を発足して,年2回,「たちあおいマルシェ」という手づくり雑貨やこだわりの食品などの販売イベントを開催している。
 県北にはすばらしい物づくりをされている方がたくさんいらっしゃるので,発表の場や,販売の機会を創出していきたいと思っている。三次市の観光ともコラボして,元気で楽しい三次市をつくっていきたい。
○知 事
 いいものをつくるということに加え,それのPRも地域で実践して,より強く,いいものにしていく挑戦をされているということだと思う。

庄原市 庄原焼プロジェクト連絡会議会長 西田 学さん
   「庄原発B級グルメ『庄原焼』の挑戦」

西田さん

●西 田
 「庄原焼きプロジェクト連絡会議」の会長をしている。庄原焼きは,「庄原市の名物の食事がないな」というちょっとした発言から,県立大学の学生さん,お好み焼き屋さんの技術協力によって,2010年7月に販売を開始した。テレビ小説「てっぱん」の放送や,B級グルメブーム,2010年の広島フードフェスティバル「てっぱんグランプリ」で準優勝,2011年は優勝をいただいたこともあり,マスコミに大きく取り上げられるようになった。今年から,庄原焼ひろめ隊という市民グループを立ち上げ,各種イベントで庄原焼きをつくりながら楽しんでいる。
 これからの挑戦としては,「B-1グランプリ」(ご当地グルメの日本一を決める大会)への出場,また,県内各地域のお好み焼きを広めようとしている方たちと協力して,仮称「ひろしまてっぱん同盟」というのを結成できないかと考えている。県内ではライバル,県外では手を携えて,広島県のお好み焼き,そして広島県を売っていきたいと思っている。
○知 事
 フードフェスティバルの「てっぱんグランプリ」に伺った際,庄原焼きは誰も並んでいないので,大丈夫かなと思っていたが,実はオペレーションが素晴らしかったから人が並ばず,優勝された実は断トツの1位だったと聞いた。
 「名物の食事がない」という愚痴が愚痴に終わらずに,行動につなげ,フードフェスティバルで優勝するまでこぎつけた。思いと行動力は素晴らしいと思う。

三次市 三次高等学校 大川 朋寛さん
   「挑戦し続けることへ挑戦 ~ 僕の前に道はない 僕の後に道はできる ~」 

大川さん

●大 川
 広島県立三次高等学校で生徒会長を務め,地域の活性化に取り組んでいる。体育大会は,新聞の折り込みチラシで宣伝をし,三次市の競技館を借りて,地域の方へ開放して楽しんでいただき,文化祭でも「絆」をテーマに,東日本大震災の被災地や,地域とのつながりを第一に考えて活動している。地域の道路の清掃「マイロード清掃活動」にも精力的に取り組んでいる。
 私が挑戦していることは,抽象的だが「挑戦し続けることに挑戦する」というものである。挑戦には困難がつきものだが,その逆境を乗り越えて挑戦をし続けたい。
 高村光太郎さんの「僕の前に道はない。僕の後ろに道はできる」という言葉があるが,私が挑戦することで,誰かの道しるべになりたいと思っている。そして,長いスタンスで見てみると,地域のためになり,国のためになり,世界のためになるという大きな夢も持っている。
 「世界のために」という目標を達成するため,スピーチ大会や講演会に参加して国際標準語である英語を学び,国際感覚を身に着ける努力をしている。
 このようにスキルをためていくことで,いつか三次市,広島県に何かよいものをもたらすものだと信じて,これからも挑戦し続けていくことに挑戦していきたいと思う。
○知 事
 若いときの苦労は買ってでもしろという言葉もあるが,大川さんのように前向きに挑戦をし続けるということは,本当に大事なことだと思う。挑戦し続けることで,将来に大きな道が開けてくるのではないかと思う。今後の大川さんの活躍に期待したい。

庄原市 庄原実業高等学校 門永 万実さん
「私の将来 ~農業で豊かな地域づくりに挑戦 ~」

門永さん

●門 永
 生け花を習っていたことをきっかけに,農業高校に進学し,草花栽培の基礎・基本を学んでいる。一つずつの草花の個性,特性を生かすアレンジメントに魅力を感じ,ブーケやブートニアなどの作成にのめり込み,高校生では珍しいフラワー装飾技能士3級の資格も取得した。
 現在,草花栽培とその利用を目的に,トルコキキョウやガーベラなどの切り花栽培技術の向上と,規格外の花を一輪挿しにするなど,フラワーアレンジでの切り花の活用について研究をしている。
 高校卒業後は大学に進学し,より専門的に草花の生理生態や品種改良について研究したいと考えている。大学卒業後は,農業試験場か種苗会社等の研究機関に勤め,草花の栽培技術の確立とその普及に努め,農業を通して,庄原市や三次市などの中山間地域の発展に貢献したい。また,草花のアレンジや生け花などを日常生活に取り入れ,心の豊かさや生活に彩りを添えることのできる農業技術者として社会に貢献したい。
○知 事
 しっかりとした目標を持って邁進していくという,エネルギーも思いもすごく持っていらっしゃる。すばらしい草花を育てて,庄原市,広島県を豊かにしてほしい。

三次市 市立塩町中学校 山田 奈保さん
「三次から世界へ」

 

山田さん

●山 田
 Hello, Mr.Yuzaki. Thank you so much for coming to here, Miyoshi. My name is Naho Yamada. My dream is to be a bridge between Japan and the world to make the world move heart to the peace.自分の世界を大きく広げたいという思いから,インドのハイデラバード市,また,アメリカに留学した。留学の経験から,世界に通用する英語,教養を身につけ,世界中に平和への願いを伝えていける人になりたいと思うようになった。
 知事が先日,国連の潘事務総長と会談され,国際平和拠点ひろしま構想への協力を求められたこと,スイスジュネーブの国連欧州本部にて,原爆資料の常設展示が開始されたことを新聞記事で読んだ。確かな世界平和を築いていくためには,まず行動を起こし,そして,相手と心を通わせ,話をすることを大切にし,お互いの友情関係,そして絆,信頼関係をより深めて確かなものにしていくことが大切だと思った。
 私は生き続ける限り,常に目標を前に置き,前向きに進み続けることができるチャレンジャーであり続けたいと思う。
○知 事
 コミュニケーションには言葉が大事だが,それ以上に伝えようという気持ちが大事だと思う。山田さんはそれをたくさん持っているので,きっとこれから世界中に山田さんの気持ちを伝えることができるのではないかと思う。
 また,これまでグローバル化というと,東京のことのように感じていた人もいらっしゃると思うが,決してそうではなくて,それぞれの地域が世界ともう結ばれていて,これからはもっと結びつきを強めていかなければいけない。前向きで,大きな目標を持った山田さんはきっと実現できると思うので,頑張ってほしい。

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)

おすすめコンテンツ

みなさんの声を聞かせてください

満足度 この記事の内容に満足はできましたか? 
容易度 この記事は容易に見つけられましたか?