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4 凍結粉砕機

印刷用ページを表示する 掲載日:2012年8月2日更新

Q 凍結粉砕機とはどんな装置で,どんな特徴がありますか。

A 物質の多くは,ある温度以下に冷却すると固化したり,もろくなったりします。このような性質を利用すれば,常温では微細な粉末にするのが難しいプラスチックのようなものでも楽に粉砕できます。そのようなことから考案されたのがこの粉砕機です。

この装置は,冷媒供給部,原料予冷部,粉砕部,粉末捕集部の4部で構成されています。冷媒には,大量の原料冷却に適すること,超低温が容易に得られ,しかも取扱いが簡易であること,危険性が少ないこと,安価であることなどから液体窒素が利用されることが多いようです。

この粉砕機を利用した場合,次のような利点があります。

(1)常温で粉砕が困難な物質でも粉砕が可能であること。その例としては,脂肪含量の高いアーモンド,糖質量の高いレーズンや非常に硬い鳥ガラなどが挙げられます。

(2)粉砕中の発熱による熱変性により香気成分の揮散がほとんどないこと。その例としては,大豆や香辛料などが挙げられます。

(3)常温で粉砕する場合より,微粉末化できるものがあること。その例としては,ゼラチンやコーヒー豆があります。

(4)繊維質の多いものでも粉砕が可能であること。その例としては,茶,野菜などがあります。

(5)その他に流動性の良い粉末が得られる,低温により粉砕しようとする物がもろくなり粉砕能力が高くなる,臭気の抑制など環境汚染防止に役立つことなどがあります。

欠点としては,

(1)原料の冷却,粉砕時の冷却のためのコストアップ

(2)超低温を利用するため,装置には,低温脆化性のない材質を使用せねぱならないこと

(3)冷媒の貯蔵設備が必要であること

(4)粉砕された製品が低温であるので,結露の防止に配慮することなどがあります。


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