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11 かんきつ類果皮の利用

印刷用ページを表示する 掲載日:2012年8月2日更新

Q かんきつ類の加エの際に排出される皮などの廃棄物の利用方法について教えてください。

A かんきつ類果実の果皮の占める割合は,温州ミカンで約25%,夏ミカンは約38%ですから,果汁や缶詰などの加工によって排出される果皮や搾汁粕はばく大な量になります。

かんきつ類の豊富なアメリカでは,オレンジ類の加工廃棄物は有効に活用されて,ほぼ完全利用に近い処理が行われています。即ち,オレンジやグレープフルーツから精油やナリンジン,ペクチンなどの成分を抽出して,食用のほかいろいろの用途に利用されています。

わが国では,僅かに香辛料や漢方薬としての利用と医薬用としてヘスペリジンやナリンジンの抽出が行われておりますが,大部分のものは乾燥して家畜の飼料や肥料として利用されているに過ぎません。その他の利用法として,酵素を用いて,果皮から新しい甘味料を製造する方法が開発されています。この方法は,温州ミカンの果皮に含まれるヘスペリジンを抽出し,これに酵素を作用させることによって化学的に糖の結合を切断し,これをアルカリ性で還元することによって強い甘味を有する成分が得られます。このままでは溶解性が悪いため,大阪市立工業研究所で開発された特殊なアミラーゼを作用させることによって溶解性を高める工夫が行われています。この物質は,果実様の甘味を有します。

当センターでは,果皮の食料化に当たって問題となる油胞部分を分離して,果皮のアルベド部(内側の海綿状の部分)とフラベド部(外側の油胞部)を分別して,それぞれ食品素材として活用する技術を開発しました。この方法は,物理的にアルベドとフラベドを分別し,油胞部を分離するもので,それぞれの特性を活用して各種の菓子や佃煮,ねり製品等に利用しようとするものです。また,搾汁粕に含まれる内果皮には,ペクチン質やフラボノイド,リモノイド類が多く含まれており,その特性を生かした食品への利用法が検討されています。世界的な食糧危機,省資源の折から,これらの加工のとき生ずる廃棄物の効率的な高度利用が望まれるところです。


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