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第5回ひろしま里山ソーシャル・カフェ(平成29年1月21日・呉市)の開催状況

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年1月31日更新

のれん5

第5回「ひろしま里山ソーシャル・カフェ」を次のとおり,開催しました。

(開催概要)
〇日時 平成29年1月21日(土) 13:30~17:00
〇会場 呉YWCA(呉市幸町3-1)
〇テーマ 地域を想い,担う心づくり

呉YWCA外観 呉YWCA内観 なかなか遺産認定

会場の「呉YWCA」は,1942年ごろ,海軍倉庫として建築され,奇跡的に戦火を免れた建物です。道路と道路に挟まれた
三角形の敷地に沿うようにV字型に建てられています。敷地内ぎりぎりまで,ぱつぱつに建てられ,ユニークな外観を保持
していることから,平成28年6月19日に「なかなか遺産」第3号に認定されました。
現在は,一般財団法人呉YWCAにより管理運営され,普段は英会話教室や絵画教室などが開催されています。

※なかなか遺産とは
どこにもない特異性をもち,一度見ただけでくすっと笑っちゃうことから,国の重要文化財や世界遺産には認定されないものの,でも,
生真面目に,地域やそれを超えた地球上の環境やひとや社会やいろんなものを結びつけ,ひとびとに多様な恩恵をもたらしていること
から,なかなか~!と見る人々を唸らせ,建造物のみならず,そのつながり全体を劣化させずに次世代に継承させたいと自然に思えて
しまう共有財産のことです。(なかなか遺産公式ウェブサイトから)

プレゼンテーション

非主流地域振興のススメ 無個性からはじまる!ウサヒの地域振興 メンターゲスト 佐藤恒平(さとう こうへい)さん

佐藤さん写真

地域振興サポート会社まよひが企画代表の佐藤さんから,「桃色ウサヒ」プロジェクトを中心に,これまで取り組んできた
地域づくり活動について,お話ししていただきました。

佐藤さんは学生時代,デザインを専攻され,地域おこしにデザインを活用することを研究されていました。大学卒業後,
会社勤めをされていましたが,山形県朝日町から,「学生時代に研究した“着ぐるみを使った情報発信”を実践してみない
か」と誘われ,朝日町に移住し,地域おこし協力隊として地域活動を実践されることになったそうです。

佐藤さんは,地域振興とは楽しさや幸せと感じ,「この地域に住んでよかった」と言ってもらえることと考えられています。
全国各地で様々な地域振興が試みられていますが,佐藤さんは自身の方法を“非主流”地域振興と捉えられています。
いわゆる「主流」は,成功事例を参考にしながら,効率的にその再現を目指すのに対し,非主流は主流と同じ成果を別の
道のりで目指すこととだそうです。例えば,山を登るのに最短ルートで山頂を目指すのではなく,回り道をしながら,ゆっくり
と目指すようなイメージです。といっても考え方は柔軟で,状況に応じて,途中から“主流”のルートに変更したりすることも
できると考えられています。

朝日町に移住後は,まず,桃色ウサヒプロジェクトに取り組まれました。このプロジェクトは,ピンク色のうさぎの着ぐるみを
着て,町民のアイデアなどを聴き取り,実践して,その状況を情報発信する取組です。この着ぐるみを作るに当たっては,
他のゆるキャラとは違い,あえて個性のないものにしたそうです。見た人が少し不安になり,「大丈夫かな」,「もっとこうした
らよいのに」と思うようにし,町民が自ら「何とかしなくては」と当事者意識を持たせるためです。
また,名前の『ウサヒ』は,「うさぎ」と「朝日(あさひ)町」から取って命名したそうです。

桃色ウサヒプロジェクトを通じて実証されたことは,「無理に地域の人を主役にしなくてもよい」,「アイデアは地域の人もそこ
そこ持っている」ということでした。町民とともに,無個性な着ぐるみを人気キャラに育てる楽しい体験を通して「自信」と「誇り」
を生み出せたと実感されています。

この桃色ウサヒ以外にも,商工会女性部の皆さんと特産品番付の作成に取り組まれたり,小学校の総合学習で移動販売
車を作られたりしています。次なる非主流地域振興はリノベーションで,朝日町初のゲストハウスを計画されているそうです。

途中クイズがあったり,ウサヒがスキーでジャンプする映像などが投影され,楽しい仕掛けもあったため,和やかな雰囲気
で進められました。参加者からは,「当事者意識という言葉が心に刺さった」,「“非主流”という新たな考え方を学べた」など
の感想が寄せられました

佐藤さんプレゼンテーション 

『ためまっぷプロジェクト』について 広島ゲスト 清水義弘(しみず よしひろ)さん

清水さん写真

清水さんからは,自らが制作・提供されている「ためまっぷ」の取組について,お話ししていただきました。

千葉県でシステムエンジニアとして働いていた清水さんは,平日は終電で帰宅する毎日を送られていました。週末は子供と
遊ぶため,公園などに連れて行ったりしていたそうです。当時,少しでも休息時間が欲かった清水さんは,子供を近所の
ショッピングセンターのキッズスペースで預かってもらい,その間,1分でも2分でも目を閉じていたいと思われていました。

キッズスペースで遊ばせると,子供は喜び,本人も休息を取れたものの,子供同士が継続したつながりができるわけでも
なく,対応してくれたスタッフとも親しくなることはなかったそうです。また,いつも同じ場所だと子供も飽きてしまうので,近く
で何かないかを調べたそうですが,適当に時間を過ごせそうなところをなかなか見つけられなかったそうです。

その後,地域や社会のための活動がたくさん行われていることが分かったそうですが,子育て期にその情報をキャッチでき
なかったことから,誰もが自分の日常生活圏で参加できる,子育てや介護,ボランティアなどの小さな活動を発信・キャッチ
できるよう,地域情報を共有するスマホアプリ「ためまっぷ」を制作されました。

コンテンツとなるイベント情報を収集していく中で,気になったチラシに書かれた絵やメッセージの事例を紹介していただき
ました。また,実際に英会話教室のチラシを写真に収め,ためまっぷ上に公開してみせて,その手軽さを示していただき,
参加者からは,「自分の取組で活用してみたい」などの意見が出されました。

清水さんプレゼンテーション写真

ソーシャル・トーク

ファシリテーターの指出さん(月刊「ソトコト」編集長)の進行により,2人のゲストのトークを掘り下げました。

地域活動に欠かせない“地元とのつながり方”の参考として,指出編集長が佐藤さんに「桃色ウサヒ」のケースを尋ねられ
ました。当初,桃色ウサヒは,地域で面白いことをしている人を取材しようという試みで導入されたそうですが,はじめは
馴染みが薄く,うまく活動が進まなかったそうです。そこで,ウサヒの漫画を作り,テレビでも取り上げてもらったところ,地域
の方に好意的に受け入れられるようになったそうです。

また,「ためまっぷプロジェクト」について,指出さん,佐藤さんから,「街を面白くするイノベーションツールだと思う。コンテンツ
を充実させるため,『チラシ探偵団』などを結成してもいいのではないか」というアイデアが出されました。

ソーシャル・トーク

ワールド・カフェ

参加者の皆さんに3~4人のグループに分かれていただき,ワールド・カフェを行いました。まずは,アイスブレイクとして
グループ内でお互いの自己紹介をしました。

前半は<だれなぜトーク>と題して,各グループで「地域課題に興味を持ってほしい人」を貼り出し,整理し,その人たちが
「なぜ,興味を持たないのか」を考え,付箋に書いていきました。それぞれのグループから,対象として挙げた人たちを発表
してもらったところ,学生,働き盛りの世代,高齢者などの意見が出されました。

ここで,参加者とすべてのグループの意見を共有し,席替えを行いました。新たに構成されたグループのメンバーで,「どう
やったら,その人たちに興味を持ってもらえるか」について考える<なるなるトーク>に臨みました。「いつ」,「どこで」,「誰が」
などを視点として,浮かんだアイデアを付箋に書き出していきました。

最後の<関われそうなこと>では,参加者は席を立ち,各グループで貼り出された内容を見て回り,「これなら関われそう」,
「手伝えそう」という内容について,星形の付箋にコメントを書いて貼り付けていきました。途中,指出さんから「皆が関わり
たいと思うのは,“面白いこと”か“儲かること”」というアドバイスがありました。いろいろなアイデアが出され,参加者の皆
さんは興味深くじっくりと見入ってました。

参加者の皆さんからは,「様々な職業や世代の人と話せてよかった」や「新たな発想が得られた」などの意見が寄せられ
ました。

第5回ワールド・カフェの状況 第5回集合写真

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