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第3回ひろしま里山ソーシャル・カフェ(平成28年10月10日・廿日市市)の開催状況

印刷用ページを表示する 掲載日:2016年10月17日更新

のれん3

第3回「ひろしま里山ソーシャル・カフェ」を次のとおり,開催しました。

(開催概要)
〇日時 平成28年10月10日(月・祝) 13:30~17:00
〇会場 はつかいち文化ホールさくらぴあ(廿日市市下平良1-11-1)
〇テーマ 地域を変え,暮らしを変える,拠点づくり

プレゼンテーション

エリアリノベーション 変化の構造とローカライズ ~まちづくりの次の概念~ メンターゲスト 馬場正尊(ばば まさたか)さん

馬場さん

建築家でOpen A ltd.代表取締役の馬場さんから,自らの体験を踏まえ,エリアリノベーションの取り組み方などについて,お話ししていただき
ました。

馬場さんは30代のころ,リノベーションに取り組んでみたいと思われ,使われていなかった倉庫を改修し,自身の設計事務所に再生された
そうです。この取組は小さな一歩でしたが,スモールアクションがディープインパクトを生み出したと感じ,リスクが小さいなら,まずやって
みることが大事だと思われたそうです。

個々の建物だけでなく,リノベーションが面的に,エリア全体に広がっている街では,不動産,建築,グラフィックそしてメディアの役割を持つ
方たちがうまく協力し合っているそうです。この4つのタイプの人たちが,ときには役割を変えながら,いろいろ思いつくことを行政がうまく
フォローした街でエリアリノベーションが展開されているそうです。実際に,馬場さんたちは空き物件などを活用して様々なイベントを企画・
実施されてきましたが,非日常的なイベントを「日常」にシフトさせるエンジンとなるのはメディアだと実感されているそうです。少しずつ
空き物件を格好良くしているだけのつもりが,結果として街全体が変わっていったそうです。負担になるような大きな投資をしないことも,
成功の秘訣だそうです。

馬場さんは,これまで国内どこの地域でも均質な建物をつくり,均質な風景が広がってしまったという印象を持たれていたそうです。
そんな中,准教授を務めておられる東北芸術工科大学で,学生に未来のまちをイメージさせたら,近代的な建物などではなく,緑地の
多い街並みを描いたそうです。これを見て,馬場さんは「ザラッとした街」と感じ,この世代が描く未来は案外素朴なものかもしれないと
思ったそうです。

近代のまちづくりのプロセスは,主体が計画する人,つくる人,使う人の順でしたが,これからは,使う人,つくる人,計画する人の順に
なり,更には,これらの役割がもっと曖昧になって全体がプロジェクトの当事者になっていくと考えられているそうです。こうした観点から,
地域の方が一体となって取り組んでいるNPO法人尾道空き家再生プロジェクトの活動は面白いと思われているそうです。

まちづくりや空き家対策に繋がるヒントがたくさん詰まったプレゼンテーションだったので,発表後,多くの質問が寄せられました。

馬場さんプレゼンテーション

子どもが生きる力,夢をもち生きていける,子育てにやさしい町づくりを目指して 広島ゲスト 吉本卓生(よしもと たくお)さん

吉本さん

吉本さんからは,ワーク・ライフ・バランスの推進のために取り組まれている保育サービスなどについて,お話ししていただきました。

吉本さんは待機児童解消のため,平成18年から夫婦で託児所を開園されました。託児所では高熱を出した児童を預かることが
できないため,お迎えをお願いされていたそうですが,仕事のある方たちは対応も難しく,中には退職を余儀なくされる方も出てきた
ため,病児保育サービスに取り組むこととされました。
病児保育サービスとは,託児所などで児童が熱を出したときに親が仕事を休まなくてすむように近くの病児保育施設に連れていく
サービスのことです。この取組をきっかけに特定非営利活動法人を立ち上げることとしたそうです。

この病児保育サービスは,親にとっては良いサービスですが,児童に負担をかけていると思われたため,ワーク・ライフ・バランスの
推進にも取り組むこととしたそうです。現在,キッズNPOは主に保育園の運営をしながら,各団体や地域の実情に合った「仕事と
生活が両立できる環境づくり」のサポートに努められています。
最近では保育の専門性を活かした災害支援として,「緊急登庁保育支援」にも取り組まれておられます。

また,子どもたちに,生きる力を身に付けてほしいという願いから,森のようちえんや自然学校の運営もされています。自然の中で
元気よく,笑顔で遊んでいる子どもたちの写真が写し出され,会場の雰囲気が和やかになり,吉本さんの取組への理解が深められ
ました。

吉本さんプレゼンテーション

ソーシャル・トーク

ファシリテーターの指出さん(月刊「ソトコト」編集長)の進行により,2人のゲストのトークを掘り下げ,ワールド・カフェでのテーマが
次の3つに決められました。
●エリアリノベーションの素材になりそうな中山間地域の資源はなに?
●「理想の子育て環境」とは,どんな環境だろう?
●地域にある公共空間やサービスで,思い浮かべられるものはなに?

第3回ソーシャル・トーク

ワールド・カフェ

参加者の皆さんに9つのグループに分かれていただき,ワールド・カフェに臨みました。アイスブレイクを行い,お互いに緊張を解き
ほぐし,自己紹介を行った後,それぞれのグループで3つのテーマの中から,1つを選んでいただきました。
馬場さん,吉本さん,指出さんもグループに加わっていただき,参加者と交流しながら,意見交換していただきました。

前半は<あるあるトーク>と題して,各グループのテーマに沿ったモノやコトを,「こんなのあるある」と付箋紙に書き出し,貼り付け
ていきました。「中山間地域の資源」としては,森林,川などの自然に関することのほか,空き家など使われていない建物も多く書き
出されていました。
中盤は<なれなれトーク>と題して,テーマに即した理想の姿や未来のイメージを付箋紙に書き,貼り付けていきました。ゲストの話から
インスピレーションを得た参加者は,浮かんできたいろいろなアイデアを書いていました。
後半の<Pledge!~約束・公約~>では,参加者は席を立ち,各グループで貼り出された内容を見て回り,「これなら関われそう」
という内容について,星形の付箋にコメントを書いて貼り付けていきました。グループによって,出されたアイデアやとりまとめ方が
異なっていたので,じっくり見比べたりしていました。

馬場さんとワールド・カフェ 吉本さんとワールド・カフェ(写真)

終わりに,馬場さん,吉本さん,指出さんに各グループを回っていただきました。ゲストの皆さんも議論の内容に興味を持たれ,子ども
たちが運営する「こどもレストラン」や,空き家の不用品を処分する「片付けワークショップ」などのアイデアに対して,助言をいただき
ました。

馬場さんからは,「プレーヤー型の人,サポーター型の人,いずれの人も小さな取組からゆるっと始めてみましょう。」とエールを
いただきました。
参加者からは,「新たな気づきや発想が得られた」や「一歩踏み出してみようと思った」などの感想が寄せられました。

ふりかえり 第3回集合写真

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