平成30年8月17日(金)15時までに集約された情報です。
国土交通省による平成30年7月豪雨に係る災害査定(第一次)が 8/7(火)から開始。
重点地区である坂町について、土砂撤去・都市災害支援のため8/7(火)から県職員を派遣。
7/12(木)、中国地方整備局や県、市、警察などで構成される「広島県災害時渋滞対策協議会」を設置し、8/1(水)までに、広島県災害時渋滞対策協議会を計7回開催し、国道31号の渋滞状況の情報共有や今後の対策について意見交換を行い、関係者が連携した広報・情報提供を含め、次の渋滞対策を実施することとしました。
(1)国道31号の主要渋滞箇所の交差点改良など速効対策の実施
(2)広島呉道路の一部(天応西~呉,坂北~坂南)での緊急自動車や臨時輸送バス(広島~呉間)の通行
(3)山陽道~東広島・呉自動車道経由の広域迂回ルートへの誘導(山陽道(広島IC~高屋JCT・IC)の利用料金半額)
(4)SNS、ホームページ等による時差出勤や相乗り等による協力の呼びかけなど
道路啓開の進捗状況を踏まえて、主な道路の通行可能箇所をとりまとめ、ホームページ上で公開しました。
7/11(水)から、渋滞の激しい広島熊野道路において、仮設トイレを8基設置しました。
7/13(金)18時から、広島呉道路の仁保IC~坂北IC間の通行止めが解除となりました。
7/14(土)6時から、県内の山陽自動車道全線で通行可能となりました。合わせて、広島高速1号線広島東IC~馬木ICも通行が再開されました。
7/14(土)18時から、県内の一般国道185号全線で通行可能となりました。
7/15(日)12時から、一般国道432号の通行止め3箇所が解除されました。これにより、竹原市街地や国道2号から河内ICまでの通行が可能となりました。
7/20(金)9時から、尾道松江線全線で通行可能となり、井桁状の高速道路ネットワークが全面復旧しました。
7/21(土)18時から、一般国道2号の被災箇所は全箇所対面通行が可能となりました。
7/19(木)に中国地方整備局、広島県、広島市、NEXCO西日本等で構成される「中国地方幹線道路協議会 広島県道路管理部会」を開催し、今後の大雨、台風等に備えた道路利用者の安全対策についての検討を開始しました。
「中国地方幹線道路協議会 広島県道路管理部会」において、大雨時の二次被害防止に向けた道路利用者への注意喚起のための広報を7/25(水)から開始。また台風12号の接近予測を受け、7/27(金)にも注意喚起の広報を実施。
台風12号接近予測を受け、7/27(金)に県管理道路で被災後に道路啓開を行った区間のうち二次被害の恐れが高い箇所について事前通行規制を強化しました。
7/28(土)13時に東広島・呉自動車道の阿賀IC出口において、渋滞緩和の為に広方面への左折専用レーンを増設が完了しました。
8/6(月)から国道375号(呉市広町)について、8/23(木)の暫定開放に向けた工事に着手しました。
尾道松江線の高野IC下り線オフランプの通行止めについて、8/10(金)に通行止めが解除となりました。
8/10(金)に広島熊野道路の熊野町側端部にある平谷交差点において、渋滞緩和の為に呉平谷線から広島方面への左折専用レーン及び左折矢印信号の設置が完了しました。
8/11(土)12時に主要地方道呉環状線(呉市郷原町)の片側交互通行を解除しました。
8/13(月)10時に主要地方道三原竹原線(竹原市小梨町)の通行止めを解除しました。
画像:主な道路の通行可能区間マップ(県HPで公開中)/山陽自動車道開通/一般国道432号通行止め解除
画像:阿賀IC左折専用レーンの増設
画像:阿賀IC渋滞対策(緊急対応)の内容(画像をクリックすると大きい画像が表示されます)
画像:国道375号(呉市広町)の暫定開放工事
画像:国道31号通行止箇所う回路設置
平成30年7月豪雨により、水害・土砂災害が多く発生したことから、その発生要因等を分析し、今後の対策のあり方等を検討するため、学識経験者等の有識者からなる第1回検討会を8/9(木)に開催し、被災概況等の説明を行い、今後の検討の流れについて議論しました。
画像:被災時(菅川:三原市)/応急復旧完了時(菅川:三原市)
画像:野呂川水系中畑川(呉市)
画像:賀茂川(竹原市)
画像:榎川(府中町)土砂撤去作業の様子【掘削状況】/【寺山橋上流】
画像:府中大川(広島市)土砂撤去作業の様子
画像:氾濫が発生した安芸郡府中町の榎川に設置された監視カメラ
※土砂撤去完了までの間、府中町と連携し河川を監視するための仮設カメラを設置して7月19日(木)から運用開始。カメラ画像は避難情報を発信する府中町役場へ転送されます。
画像:坂町の総頭川に設置された監視カメラ
<重点地区>
呉市・天応地区において、渓流内の堆積土撤去・大型土のうの設置を進めています。
坂町・小屋浦地区において、渓流内の堆積土撤去を進めています。7/25に大型土のうの設置を完了し、県からの要請により国土交通省が7/27に監視カメラを設置しました。
坂町・総頭川流域において、県からの要請により国土交通省が監視カメラを設置しました。
榎川(府中町)において、上流域の砂防ダム付近に国土交通省が監視カメラを設置(7/13)し、7/21より砂防ダムの除石を県が進めています。
熊野町川角の土石流被災箇所において二次災害防止対策を実施するため、国土交通省の土砂災害専門家による現地調査を実施(7/17)し、町に対し今後の警戒避難対策に関する助言を行いました。
また、7/22より巨石の撤去および大型土のうの設置を進めています。大型土のうの設置については、8/5に完了しました。土石流センサーの運用を8/12より開始しました。7/31に応急対策の土堤設置が完了し、引き続きワイヤーネット設置に向けた現地作業を進めています。
画像:熊野における応急復旧工事の状況
<その他>
広島市安佐北区白木町井原の地すべりにおいて、観測機器を設置(7/17)し、継続して観測を行うとともに、メール通知システムの運用を7/19より開始しました。広島市と連携し7/22に町内会長等に説明を行いました。
また、7/23に住民を対象に井原小学校において広島市と説明会を行いました。8/1より県が監視カメラを設置しました。
激甚災害指定に伴い、市町事業主体の災害関連地域防災がけ崩れ対策事業に関する情報提供を全市町に行いました。
被害の大きかった市町に対し、県が要請した国土交通省の土砂災害専門家からの今後の警戒避難に関する避難勧告の暫定基準運用の技術的な助言を実施するとともに、他の市町に対しても同様の通知を行いました。(7/16で終了)
県からの要請により、市町の警戒避難体制を支援する国土交通省の土砂災害専門家・TEC-FORCEで構成される「土砂災害アドバイザーチーム」が県庁内に設置されました。
<土砂災害アドバイザーチームの活動状況(活動日:活動を行った市町)>
7月19日:海田町
7月20日:呉市、府中市
7月21日:広島市、東広島市、熊野町
7月22日:呉市、竹原市、東広島市
7月23日:広島市、呉市、府中町、海田町
7月24日:呉市、三原市、尾道市
7月25日:広島市、呉市
7/26に中国地方整備局職員で構成される「助言支援チーム」が、整備局河川室内に設置されました。また県からの要請により、今後の台風等による二次災害防止に関する技術支援を目的に、県庁内に土砂災害専門家がアドバイザーとして派遣されました。
7/30は海田町、熊野町からの要請により、上空から川角地区等の調査を行いました。
7/31は海田町、熊野町の現地調査を行うとともに、町に対し警戒避難に関する助言を行いました。
画像:安佐北区白木町の観測機器(赤色灯)
画像:海田町現地調査の様子
画像:熊野町現地調査の様子
画像:土砂積み出し作業の様子
画像:広島港等の海面清掃の様子
防災重点ため池(県重要ため池)503箇所を対象に、7月10日(火)から7月13日(金)にかけて県職員が緊急点検を行いました。点検手法は、陸路による確認が463箇所、自衛隊ヘリによる上空からの確認が40箇所となりました。このうち、被害の確認ができたため池は20箇所でありましたが、内訳は、軽微な被害のため応急措置が不要なため池が9箇所、管理者等による処置済みのため池が11箇所となっており、緊急の措置を要するため池はありませんでした。
防災重点ため池(県重要ため池)以外(総貯水量1,000立方メートル以上)についても、県職員が自衛隊の協力のもと、7月12日(木)から7月17日(火)にかけてヘリ等を活用し、上空から以下のエリア※1を点検しました。上空から観察できた範囲では、緊急に対応する必要のあるため池は確認できませんでした。※2
ただし、点検したため池のうち、11箇所※3については,ため池の堤体への影響は見られないものの、貯水池内に土石流が流入し、機能低下が懸念される状況が確認されました。
※1 フライト調査エリア:世羅町、府中市、福山市、尾道市、三原市、呉市、坂町、神石高原町、東広島市、竹原市、広島市、庄原市、三次市、安芸高田市、北広島町、廿日市市、大竹市、大崎上島町、府中町、海田町、熊野町、江田島市、安芸太田町 ~全市町一巡
※2 上空からの観察だけでは、今後の降雨により損壊を引き起こす可能性がある堤体のクラックや漏水などは確認できない。
※3 土石流の流入により、機能低下が懸念されるため池(11箇所):応和(おうわ)池・本倉井(ほんくらい)池(呉市)、 八注(やつぎ)池(尾道市)、立石(たていし)池(福山市)、小田山(こたやま)池・赤星(あかほし)池・東(ひがし)の池・小野(おの)池・第2千足(だい2せんぞく)池・後堀新(うしろぼりしん)池(東広島市)、才原(さいはら)池(神石高原町)
農研機構 農業工学研究所の専門家がため池の決壊、破損状況を調査しました。
7月11日(水) 勝負迫下池、小池(福山市)
7月12日(木) 柏谷新池、半三池、沖登祖池、奥登祖池(竹原市)
農林水産省が、7月11日(水)~20日(金)の間、延べ46名の職員を県へ派遣し、被災状況の把握、災害情報の収集及びため池緊急点検の実施方法の調整を行いました。また、7月21日(土)から県内約1万9千箇所のため池を対象に、全23市町において緊急点検を実施しており、各ため池の点検結果について、県と情報共有を図っています。
点検済ため池:14,154箇所(※8月16日(木)現在)
ため池の被災状況
7月5日(木)から現時点までに決壊したため池は23箇所、損壊したため池は92箇所。詳細は以下のとおり。(※8月14日(火)現在)
【広島市】損壊:五社宗(ごしゃそう)池、荒巻(あらまき)、沖田(おきた)1号池
【呉市】決壊:新(しん)池、桐山(きりやま)池1号、山下(やました)1号、損壊:ねころぎ池、内海昭和(うちのうみしょうわ)池、平畑(ひらはた)池、柏原(かしわばら)池
【竹原市】決壊:沖登祖(おきのぼそ)池、損壊:半三(はんぞう)池、横大道(よこおおみち)池、奥登祖(おくのぼそ)池,左衛門(さえもん)1号池,ひょうたん池
【尾道市】決壊:大豆(だいず)池、松尾池(まつおつづらの池)、損壊:大(おお)池、小原迫下(おばらざこしも)池、小林(こばやし)池、新(しん)池、神谷(かみたに)池
【三原市】決壊:上り沢田(のぼりさわだ)池、正清下(まさきよした)池、損壊:魚切大(うおきりおお)池、上条小(かみじょうこ)池、成石(ぬるいし)池、高下(こうげ)池、水越(みずこし)池、仁井屋(にいや)池、高岡(たかおか)池、千林寺(せんりんじ)池、まづろうた池、野呂下(のろした)池、野呂上(のろかみ)池、中迫(なかさこ)池、国沢(くにさわ)池
【福山市】決壊:勝負迫上(しょうぶさこかみ)池、勝負迫下(しょうぶさこしも)池、山田上(やまだかみ)池、山田古(やまだふる)池、堂ノ奥(どうのおく)池、損壊:小(こ)池、佐光大(さこうおお)池、城山(しろやま)池、別所(べっしょ)池、十四(じゅうし)池、先大(せんだい)池、平林(ひらばやし)池、粟井大(あわいおお)池、折木(おりき)池
【府中市】決壊:竹田(たけだ)池、損壊:大門(おおかど)池、奥田(おくだ)池、高良二番(こうらにばん)池、笹(ささ)池
【三次市】決壊:二ツ池下(ふたついけしも)池、損壊:平田(ひらた)池、田上(たがみ)池、小迫第(こざこだい)2、奥堤(おくづつみ)、継(つぎ)の池、矢谷(やだに)(後谷(うしろたに)池)、出口(でぐち)、越風呂(こしふろ)池,下板木(しもいたぎ)池
【庄原市】損壊:王(おお)池
【東広島市】決壊:上(かみ)池、大(おお)池、横(よこ)池、寺田(てらだ)池、損壊:神田(じんでん)池、新(しん)池、記念(きねん)池、下宮(しもみや)5号池、畠(はた)池(4),中(なか)の池、尻(しり)池、上城下(かみしろした)池、広田下(ひろたした)の池、観音平(かんのんびら)1号、下(しも)池、山根垣内(やまねかきうち)池、市田上(いちだかみ)池、八畝ヶ畑(やせがはた)池、平宗上(ひらむねうえ)池、乙(おと)池、田口(たぐち)池1号
【安芸高田市】決壊:はんぞうため池、損壊:狼谷堤(おおかみだにつつみ)池,向小路(むかいこうじ)池,黒草(くろくさ)池,谷口(たにぐち)2号池
【江田島市】損壊:迫田大(さこだおお)池
【府中町】損壊:寒谷(さぶや)池
【熊野町】決壊:友数西(ともかずにし)池、損壊:坂面大(さかずらおお)池、狐(きつね)池、向原(むかいばら)池、呉地大(くれじおお)池、五拾免(ごじゅうめん)池
【坂町】決壊:大城(おおしろ)池、損壊:平五郎(へいごろう)池,梶(かじ)池
【北広島町】決壊:向迫田(むこうさこだ)ため池、損壊:上ノ(うえの)池
【世羅町】損壊:佐々木(ささき)2号池
【神石高原町】損壊:あぼおその池、小丸(こまる)池、焼御堂(やけみどう)池、仲屋小(なかやこ)池、仏峠(ほとけたわ)池、道下(みちした)、池の峠(いけのたお)池
※ 上記被災状況は、広島県、関係市町で確認。
※ 損壊:堤体の一部崩壊、法面陥没等。
全1,921路線中 322路線 931箇所 延長 42,819m 被害額 4,740,162千円
1級林道※1 114路線中 48路線 224箇所 延長 7,833m 被害額 1,932,220千円
2級林道※2 1,120路線中 220路線 565箇所 延長 29,566m 被害額 2,287,216千円
3級林道※3 506路線中 41路線 120箇所 延長 4,316m 被害額 488,666千円
軽車道※4 181路線中 13路線 22箇所 延長 1,104m 被害額 32,060千円
※1 国道、県道等に連絡する幹線(車道幅員4.0m)
※2 1級林道及び3級林道(小利用区域にかかる支線)以外のもの(車道幅員3.0m)
※3 小利用区域にかかる支線(車道幅員2.0m)
※4 全幅1.8m以上で軽自動車が通行できる林道
【道路】
【河川】
榎川(府中町)【8月下旬設置予定】
矢野川(安芸区)、総頭川(坂町)【河川内の土砂撤去完了後】
【砂防】
<重点地区>
熊野町・川角地区については、ワイヤーネットを11月上旬を目途に設置するとともに、緊急的な砂防事業に取り組みます。
呉市・天応地区、坂町・総頭川流域における緊急的な砂防工事については、国土交通省が取り組みます。
画像:緊急砂防事業の概要
<その他>
【港湾】
【ため池】
緊急点検の結果については、市町と共有するとともに、安全確保ができた段階で近接目視による点検を順次行い、ため池の異変等への警戒を継続します。また、ため池の異常が判明した場合は、迅速に必要となる応急措置を行います。
引き続き、降雨時には、ため池に近づかないよう周知するとともに、ため池の水が流れ込む水路や川の水の「急な濁り・量の増減」を見つけたときは、役場へ連絡してすぐに避難することを徹底します。(既にホームページ等で周知。)
県職員が陸上から近接目視による点検を行ったため池以外のうち、下流の住民や公共施設等に被害を与える可能性のある全てのため池を対象に、農林水産省職員が緊急点検を行うこととしており、三原市、尾道市、福山市、東広島市、廿日市市を始めとして、7月21日(土)以降、順次、県内で活動しています。
ため池の利水機能・防災機能を維持し、県民の安全・安心を確保するため、農林水産局内に「ため池総合対策チーム」を設置し、今回の災害による緊急対策の実施及び県内全ため池を対象とした管理方針の策定を行います。
【治山】
被害が発生した箇所以外の治山施設については、山地災害の多かった西部農林水産事務所(呉及び東広島を含む)管内を中心に点検するため委託調査の発注を行い、8月以降、年内を目標に約2,200施設を点検実施予定。
また、東部農林水産事務所(尾道を含む)管内の治山施設については、年度内を目標に約1,200施設を委託調査により点検実施予定。
治山施設の機能を強化し、県民の安全・安心を確保するため、農林水産局内に「治山機能強化チーム」を設置し、治山施設の緊急点検・応急工事の実施及び今回の災害を踏まえた治山施設の整備方針を策定するとともに、新たな方針を反映した治山施設等の設置を行う。
【宅地内土砂撤去】