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広島風お好み焼き考-三次の地域性-

お好み焼き

 多くの広島県民がそうであるように(この際言い切ってしまうが),私は広島風お好み焼が大好物である。今日も三次市内のお好み焼屋へと足を運ぶ。「うーん,今日はどの店に行こうかなぁ・・・迷うなぁ。」
 その時私は,ふと気付いた。三次市内には実にお好み焼屋が多いのである。それは,他地域と比較していう事ではなく,人口約4万人の街に対する店の割合が多いのである。
 とある市内のお好み焼屋の方に伺うと,「60件ぐらいあるのではないか」とのお答えがあった。しかしその実数は明らかではない。このデータを基に,人口に対するお好み焼屋の割合を算出すると,約660人に対し一軒のお好み焼屋があることになる。これはなかなか高い割合ではないだろうか。
 三次をはじめ県北のお好み焼は,広島市内のそれとは作り方も,味も違う。
 このことを広島県内で分類するとまた興味深い。広島市内を中心とした安芸南部地域のお好み焼を基本的なものと位置付けると,福山市などの備後南部周辺地域は関西風が混じってくるのが特徴。一方,三次地域周辺は,安芸南部地域の影響を強く受けながらも他地域とは違う若干味の濃い甘辛のソースを使用している。他にも作り方なども比較すると色々な差異がある。
 いずれにせよ三次地域のお好み焼は,大都市圏にも肩を並べるくらいの独自の文化があることが,店数の割合と味の違いから言えるのではないだろうか。
 ではなぜ当地域では,お好み焼屋が増え,独特のお好み焼が展開されるようになったのだろうか?このことについて何軒かのお店でお聞きしたところ,約30年前頃から増えたのではないかと言うお答えを頂いたが,まだまだ調査する必要を感じている。
  そんなことを感じながら今,私はお好み焼が焼けるのを待っている。広島県民にとってあまりにも身近な存在であるお好み焼。身近すぎるゆえ軽視されがちだが,広島の誇る食文化として歴史に残ることは間違いない。まずは,三次地域におけるお好み焼の歴史や店の分布などについて調査を行ない,歴史的な位置付けができればと考えている。(と言うと聞こえはよいが,要は美味しくいただくと言うこと)今後皆様からもご教示いただければ幸いである。
 「あっ,そろそろ肉玉そばのダブルが焼けました。それでは感謝を込めて,いただきま~す。」