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先輩職員インタビュー【水産】

印刷用ページを表示する掲載日2023年6月27日

水産 

【主な職務内容】
瀬戸内の特色ある水産資源の増大,日本一のかきを始めとした養殖業の振興,漁業の担い手の育成など様々な水産振興施策に取り組んでいます。
また,研究機関での技術開発やそれぞれの地域おける漁業の活性化のための活動,漁業制度の維持や漁業取締など幅広い業務を行います。

【主な勤務先】
農林水産局等の各課及び農林水産事務所,総合技術研究所等

※配属歴の組織名・職名等は当時の名称です。

水産

水産技術センター職員写真 水産技術センター職員写真2 水産技術センター職員写真3

広島県立総合技術研究所 水産海洋技術センター(令和5年6月時点)
研究員 戸田 竜哉

【配属先】
​令和2年4月~ 東部農林水産事務所水産課  技師
令和4年4月~ 広島県立総合技術研究所水産海洋技術センター 研究員

現在の担当業務は?

県内で漁獲対象となっている重要な水産資源の動向を把握するための調査及び研究に取り組んでいます。代表的な調査対象種は、カタクチイワシ、タチウオ、ヒラメ、小エビ類などです。調査方法は、漁師さんが実際に漁獲した魚を買い取ってその大きさや成熟度などを調べる買取調査、漁師さんに操業した海域や漁獲量などを記録してもらう操業日誌調査、プランクトンネットを曳いて卵や稚魚の発生状況を調べる卵稚仔調査など様々な方法で取り組んでいます。

県職員としてのやりがい・魅力は何ですか?

色々な研究や調査に挑戦できることが大きな魅力です。現職場に配属され研究員として働き始めたとき、前所属の行政の現場で目撃し問題意識を持っていた魚の病気に関する研究がスタートすることを知り、志願して参加させてもらいました。漁師さんからの聞き取り情報や私の実体験をもとに先輩方のお世話になりながら疑問や仮説を立て、調査を遂行し被害の実態に科学的にアプローチができました。その他にも内水面のアユに関する研究やドローンによる藻場の空撮調査など、色々な分野にチャレンジさせてもらっており日々やりがいを感じながら働いています。


作業風景(玉森技師)

西部農林水産事務所 水産第二課(令和3年3月時点)
技師 玉森 千晴

【配属歴】
平成29年4月~ 農林水産局水産課 技師
令和2年4月~ 西部農林水産事務所水産第二課 技師

これまでの仕事で一番印象に残っていることは何ですか?

入庁1年目に種苗生産施設の管理業務を行っていた頃に,初めて同行させてもらったガザミ(ワタリガニ)の種苗放流が印象に残っています。管理業務の一環で,種苗が成長していく姿はよく見ていたのですが,実際にガザミ種苗を海に放流した時は,これからの成長への期待とともに,とても感動したことを覚えています。

県職員としてのやりがい・魅力は何ですか?

私は現在,稚魚の餌場や隠れ家となる魚礁や石材を海に設置する工事を担当しています。昨年度は,この工事の計画策定や国への補助金申請業務を担当していました。国との協議や工事の手続など,大変なこともありましたが,自分が計画した工事を自分で実施することができ,最後に魚礁の設置が完了したときはとても達成感がありました。また,現在の所属では過去に設置した魚礁の調査もしており,多くの魚が魚礁を利用していることが確認され,調査に同行していた地元の漁業者の方にも喜んでもらえたので,とてもやりがいのある仕事だと感じています。

職場の雰囲気は?

現在の職場には今年度異動してきたので,分からないことも多かったのですが,誰に聞いても優しく教えてもらえる心強い職場です。また,難しい事案が発生した時,気づいたら全員が話し合いに参加していることも多く,安心して仕事を進めることができています。


榊主任業務風景業務風景2

農林水産局 水産課(令和2年1月時点)
主任 榊 修平

【配属歴】
平成25年4月~ 農林水産局水産課 技師
平成31年4月~ 農林水産局水産課 主任

県職員としてのやりがい・魅力は何ですか?

グループ員5名で29トンの船舶を運航し,漁業を取り締まる業務を担当しています。
船舶の運航に関する知識はもちろん,漁業関係法令や刑事訴訟法に基づく手続など,勉強しなければならないことは山ほどありますが,漁業の秩序を維持して限りある水産資源を守る「漁業における警察」として,大きな責任とやりがいを感じています。

これまでの仕事で一番印象に残っていることは何ですか?

「取締」という仕事柄,漁業者からあまり良いイメージを持たれておらず,海上で取締船を漁船に接舷するだけで,漁業者から大きな声で怒鳴られることもあります。しかし,密漁を現認して検挙したり,他の取締機関と連携して合同取締を実施したりするなど,継続して行ってきた密漁対策が功を奏して密漁が減り,地元の漁業者から「いつもより魚が獲れるようになったよ。」と声をかけられたときに大きな喜びと達成感を感じました。
密漁を抑止することにより地元の漁業者の漁獲が向上し,生活が少しでも豊かになる。これこそが取締業務のやりがいであると感じています。


伊藤主任

農林水産局 東部農林水産事務所 水産課(平成28年12月時点)
主任 伊藤 祐介

【配属歴】
平成24年4月~ 農林水産局水産課 技師
平成28年4月~ 東部農林水産事務所水産課 技師

現在の担当業務のやりがい・魅力は何ですか?

漁業者が海で魚を捕るためには,漁船として船を登録し,漁業によっては許可を受ける必要があります。
私は福山管内の漁業者から申請される漁船登録及び漁業許可に関する申請の手続を主に担当しています。
漁船登録を行う場合には,その船を実際に見て,書類に記載されている項目に間違いや不備がないかを確認することもあります。
時には,申請者(漁業者)に見守られながら船をチェックする事案もあり,緊張しながら現場へ向かいますが,海上で作業をしている際とは異なり,とても優しく気さくに声をかけていただいています。
また,別れ際に「ありがとう,よろしくね」と言われると,その日一日がとても気分良く過ごせます。

業務の中で心掛けていることは何ですか?

漁船登録や漁業許可は,漁業者が仕事をする上で必要不可欠な資格となります。
事務手続の不備等で,ひと度失効したり,取消しがされると,漁業者は収入源が絶たれてしまい,生活が苦しくなります。
そのため,手続をする際には,漁業者の実情を把握し,漁業者本人の不利益とならないよう特に注意をしながら手続きをしています。
また,最近では,カワウと呼ばれる鳥が川や海で魚を捕食しながら徐々に数を増やし,生息域が拡大しています。
県内においても,漁業者が放流した仔稚魚を食べる等,漁業被害が増加してきており,漁業者の商売敵となっています。
このような漁業被害を低減し,漁業者の所得が少しでも向上するような対策が講じられるよう心がけながら業務に取り組んでいます。

職場はどんな雰囲気ですか?

現在の職場では,9名の職員が様々な業務を担っており,専門職であっても知らない単語や言葉が多く出てきます。
そういった場合,私は独り言のように言葉を発するようにしています。
そうすることにより,誰かがその独り言に食いついてきて,色々な助言をしてくれるからです。
言い換えれば,いつでも質問を受ければ,答えを用意してくれている心の広い先輩・後輩がいるということです。
度々,話が脱線してしまい,業務外の話題となってしまうこともありますが,職場の雰囲気が明るい証拠ではないかと思っています。

水産職の魅力は何ですか?

一口に水産職と言っても,行政や研究,技術指導等,様々な業務があります。
私が担当する業務では,漁業協同組合の職員や漁業者の方と話をする機会が多く,様々な魚の旬や調理方法等を見聞きすることで,必然と知識が豊富になります。
また,多くの方と会話をすることで,人前で物怖じすることもなくなり,自然とコミュニケーション能力も伸びてきます。

あなたの「欲張り」ライフについて教えてください。

終業後,私は毎日,新幹線に乗ります。広島-福山間を「のぞみ」で約23分,距離にして103kmの移動です。
入庁前までは,まさか,自分が新幹線に乗って通勤をすることになるとは夢にも思っていませんでした。
折角の時間なので,車窓を眺めたり,読書をしたり,同僚と缶ビール片手に高速で移動する飲み会をしてみたりと有効活用しようと試みています。
また,「こだま」に乗れば,座り心地の良いシートとゆっくりとした時間の流れが出迎えてくれ,ついつい寝てしまうこともあります。
あまり欲張り過ぎて,通勤区間外まで乗ってしまわないよう気を付けています。

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