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知事の欧州訪問の結果について

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年6月5日更新

1 全体概要

 NPT運用検討会議第1回準備委員会に参加し,シンポジウムの開催や個別の意見交換を通じて,本県の平和の取組の発信や核軍縮の進展に向けた働きかけ等を行いました。
 また,本県の平和研究機能の強化を図るため,世界の主要な研究機関との連携協定を締結するなどしました。
 さらには,ローマ法王に一般謁見し,被爆地広島への訪問を要請しました。
 ※ 県議会団が派遣された。(バチカン訪問については議長のみ)

 【訪問日程】 平成29年5月1日(月)~5月7日(日)
 【訪問場所】 ウィーン(オーストリア),バチカン,オスロ(ノルウェー),ストックホルム,ウプサラ(スウェーデン)

 (1)NPT運用検討会議第1回準備委員会への参加
 (2)ローマ法王の広島訪問の要請
 (3)研究機関等との連携強化
 (4)国連関係機関等訪問

2 主な内容

(1)NPT運用検討会議第1回準備委員会への参加【5月2日(火):ウィーン】

ア 県主催シンポジウムの開催

 「核軍縮を巡る核兵器国と非核兵器国の間の溝を埋める方策」をテーマとし,NPT運用検討会議第1回準備委員会会場(準備委員会は休憩中)にて,政府代表者,国連機関,NGO関係者等を対象にシンポジウムを開催しました。
 冒頭,岸田外務大臣から,唯一の戦争被爆国として,核兵器国と非核兵器国との橋渡しを行い,核兵器のない世界の実現に全力で取り組む決意が述べられました。
 次に,知事から,核兵器国と非核兵器国との溝を埋めるための本県の取組として,各界の指導者に対する被爆地訪問の呼び掛けの強化や海外の有力な研究機関との連携強化による研究の蓄積とその成果の提案による核兵器のない平和な国際社会の実現に向けた貢献について訴えました。国連からも核兵器国と非核兵器国の間の溝を埋める意義と必要性について発言いただきました。
 パネルディスカッションでは,国連軍縮研究所(UNIDIR),ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)から研究の一部が報告され,核兵器国と非核兵器国との協力による核軍縮の具体的な進展につながる方策として,次が挙げられました。
・核兵器国・非核兵器国間の対話の再開と継続
・核兵器に関連する情報の透明性向上
・NPT運用検討プロセスの効率化・実効性の向上
・核軍縮教育の推進
 また,会場とのやりとりの中で,県議会団の田川県議会議員が,被爆二世として,核兵器廃絶への真摯な思いを会場に訴えました。
県主催シンポジウム県主催シンポジウム

イ 県主催ワークショップの開催

 「核兵器廃絶に向けたNGOのネットワーク化」をテーマとしたワークショップを開催し,核兵器廃絶に向けたNGOのネットワーク拠点の形成の意義や本県との具体的な連携方策などについて意見交換を行いました。
 参加者から,NGOがネットワークを組んで協力し,核兵器開発に関わる企業等への投資停止を金融機関に求めた事例などが報告されるとともに,人々への啓発・教育面における拠点としての広島の貢献への期待が示されました。

ウ NPT運用検討会議第1回準備委員会議長との意見交換

 NPT運用検討会議第1回準備委員会議長に対し,知事から,「ひろしまラウンドテーブル」でまとめた提案を手交し,本県の平和の取組を紹介するとともに,県議会議長から議会決議書が手交されました。
 準備委員会議長からは,核兵器国と非核兵器国とが同じ目的に進んでいくため,広島が進める方策づくりや研究機関との連携について,大きな期待を示されました。
準備委員会議長との意見交換

エ 本県の平和の取組を紹介するパネル展示・「ひろしまレポート」の配付

 国際平和拠点ひろしま構想及びひろしまレポートの紹介パネルを国連内に展示するとともに,政府・研究機関,NGO関係者にレポートを配付し,本県の平和の取組の発信に努めました。
パネル展示

(2)ローマ法王への広島訪問の要請【5月3日(水):バチカン】

ア ローマ法王一般謁見

 サン・ピエトロ広場で行われた一般謁見において,知事及び議長から,国際的な緊張と分断が高まっている今こそ,法王台下に,平和の象徴である広島へお越しいただき,世界に向けて平和のメッセージを発信していただきたいと,親書を添えて,ローマ法王に要請しました。
 法王は,声には出されなかったものの,何度もうなずかれ,パロリン長官への面談とも併せて,法王の広島訪問への希望を感じられるものとなりました。

イ パロリン国務長官との意見交換

 知事及び議長から,法王にお越しいただき,広島から平和な世界の実現に向けた力強いメッセージ発信をいただけるよう協力を要請したところ,パロリン国務長官から,広島の核兵器廃絶への強い気持ちを,法王に伝えるとの回答をいただきました。このほか,長官から,広島の核兵器廃絶への取組に対し,強い賛意を示されるとともに,バチカン内部で,広島訪問について議論しているとのお話も披露されました。

ローマ法王一般謁見 

(3)研究機関等との連携強化

ア 各研究機関との連携の具体化(協定の締結)

 本県の平和のための研究機能の強化を図るため,平和に関する世界的な研究機関3所と連携協定を締結し,今後の連携の具体化について意見交換を行いました。
 なお,いずれの協定締結も,県議会団が見守る中で行われました。
【協定の概要】
目的:両者の相互協力により平和な国際社会の実現のための,より充実した貢献を可能にすること
合意内容:核兵器の廃絶等のプロセスの進展に資するプロジェクトを実施すること

国連軍縮研究所(UNIDIR)【5月2日(火):ウィーン】
 
連携協定を締結し,核兵器国と非核兵器国の間の溝を埋めるための方策の研究などについて,ひろしまラウンドテーブルへの参加などを通じ,今後連携していくことを確認しました。
 また,同研究所が地方政府と協定を締結するのは初めてであることから,今後の地方政府との連携の良い先例として期待を示されました。

オスロ平和研究所(PRIO)【5月4日(木):オスロ】
 
連携協定を締結し,東アジアにおける平和と紛争,SDG16の達成,核兵器の倫理の問題などの分野において,今後連携して研究を進めていくことを確認しました。

ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)【5月5日(金):ストックホルム】
 連携協定を締結し,ひろしまラウンドテーブルへの参加などを通じて,今後連携していくことを確認しました。
 研究対象例として,核兵器への人々の関心の希薄化や東アジアの危険な情勢などの問題の重要性について,SIPRIから説明を受けました。

国連軍縮研究所 オスロ平和研究所
ストックホルム国際平和研究所

イ その他の研究機関との連携に向けた意見交換

ビジネス・フォー・ピース財団関係者との意見交換【5月4日(木):オスロ】  
 ペー・サクセガード創設者兼会長等と会談し,核軍縮や平和構築の具体的な取組を推進する上での経済界との関わりなどについて意見交換を行いました。
   ペー・サクセガード創設者兼会長からは,日本の企業が平和に関する活動を積極的に行うことへの期待が述べられるとともに,財団が設置している「オスロ・ビジネス平和賞」を紹介されました。

ウプサラ大学平和紛争研究所関係者との意見交換【5月6日(土):ウプサラ】
 ウプサラ大学平和紛争研究所関係者と会談し,各国の政策決定者の被爆地訪問の重要性について意見交換するとともに,核不拡散分野における研究協力やキャパシティビルディング(能力構築)を通じた紛争影響国の復興支援等における今後の連携について確認しました。

(4)国連関係機関等訪問

ア 国連関係機関【5月2日(火):ウィーン】

包括的核実験禁止条約機構(CTBTO)事務局長との意見交換 
 ラッシーナ・ゼルボ事務局長と会談し,昨年の「ひろしまラウンドテーブル」でまとめた提案を手交し,本県の平和の取組を紹介するとともに,核軍縮の具体的な取組について意見交換を行いました。事務局長からは,核兵器禁止条約への核兵器国参加の必要性,若者への働きかけの必要性,広島への期待などが述べられました。
CTBTO事務局長との意見交換

国際原子力機関(IAEA)事務局長との意見交換 
 天野事務局長と会談し,IAEAと放射線被曝者医療国際協力推進協議会(HICARE)との協定更新について,協力を要請しました。
 事務局長からは,IAEAへの専門家派遣について,謝意が述べられるとともに,原子力の平和利用に関する広島での技術研修生の受入に関する提案をいただきました。
IAEA事務局長との意見交換

イ 地方自治体

オスロ市長兼市議会議長との意見交換【5月4日(木):オスロ】 
 マリアンヌ・ボルゲン市長兼市議会議長と会談し,平和に関するオスロ市の取組や自治体連携のあり方等について意見交換を行いました。
 市長兼市議会議長からは,オスロの都市平和週間などの平和の取組やオスロを平和都市としてブランディングするための国際戦略の紹介に加え,今回の訪問を機に,本県との関係を深めていく意向が示されました。

ストックホルム市議会議長との意見交換【5月5日(金):ストックホルム】
 エヴァ-ルイーズ・エーランドソン・ソローラック市議会議長と会談し,国際平和の実現に向けた取組について意見交換を行いました。
 市議会議長からは,ストックホルム平和対話などの平和の取組の紹介がありました。

ストックホルム市議会議長との意見交換
 

3 成果

○ NPT運用検討会議第1回準備委員会に際しては,シンポジウムや関係者との意見交換を通じて,核兵器国と非核兵器国との溝を埋める意義と政策の必要性,研究機関との連携による研究機能の強化について,多くの賛同を表明いただいたところであり,本県の果たす使命と役割への期待の大きさを改めて確認することができました。

○ ローマ法王への被爆地広島訪問は,知事・議長が,一般謁見で直接要請し,パロリン国務長官との面談を含め,被爆地の思いを,前向きに受けとめていただきました。

○ 平和に関する研究機能の強化に向けては,3つの世界的な研究機関と連携協定を締結し,具体的な政策づくりに向けた研究を進めていくこととなりました。これは,広島の拠点性向上に向けた人材・知識・情報の集積にも資するものと考えています。

○  また,県議会団の派遣は,本県が進める,核兵器のない平和な国際社会に向けた取組について,自治体を挙げて取り組んでいる姿勢を発信する点から,意義の大きいものでした。

○ 今回の訪欧で,構築・強化された国際機関,研究機関,自治体,NGO等,様々な機関等とのネットワークを,具体的な取組へと充実させていき,核兵器のない平和な国際社会の実現に具体的に貢献していきたい。

4 日程 

 
月日

時間(現地時間)

項目場所
5月1日(月)(移動)
5月2日(火)12:15~12:30・包括的核実験禁止条約機構(CTBTO)事務局長との意見交換ウィーン
13:15~14:25・県主催シンポジウムの開催
14:30~14:45・NPT運用検討会議第1回準備委員会議長との意見交換
15:00~15:50・県主催ワークショップの開催
16:00~16:20・国際原子力機関(IAEA)事務局長との意見交換
16:40~17:00・国連軍縮研究所(UNIDIR)との連携協定締結
5月3日(水)10:00~11:40・ローマ法王一般謁見バチカン
17:00~17:40・パロリン国務長官との意見交換
5月4日(木)15:15~16:00・オスロ平和研究所(PRIO)訪問オスロ
16:00~16:30・ビジネス・フォー・ピース財団との意見交換
17:00~18:00・オスロ市長兼市議会議長との意見交換
5月5日(金)13:30~14:30・ストックホルム国際平和研究所(SIPRI)訪問ストックホルム
15:00~16:00・ストックホルム市議会議長との意見交換 
5月6日(土)12:00~14:00・ウプサラ大学平和紛争研究所創設者等との意見交換ウプサラ
5月7日(日)(移動)

※日付表示は現地時間
※組織名称は一部略称使用
  


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